第13回「Yamaha VR46 Master Camp」、佐々木選手の指導のもとMiniGPで白熱の走りを披露

第13回「Yamaha VR46 Master Camp」の参加者6名が8日、トレーニング・プログラムを開始しました。午前中に実施したMiniGPのトレーニング・セッションでは、今シーズンからYamaha VR46 Master Camp TeamでMoto2に出場している佐々木歩夢選手が基本的なスキルを指導。午後はウォームアップやストレッチ、エクササイズなどを通じて、怪我をしないための最良の方法を学びました。

ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手（15歳／スペイン）、高橋匠選手（16歳／日本）、ドリアン・ジョウリン選手（17歳／フランス）、エモン・ボカネグラ選手（13歳／ペルー）、ワヒュー・ヌゴロホ選手（21歳／インドネシア）、モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手（19歳／マレーシア）の６名は、Master Camp１日目を順調にスタート。午前中はMiniGP、午後はジムでトレーニングに励みました。

朝一番で、Master Camp参加の必須条件となっているメディカル・チェックを受けて6名全員が合格。準備を整え、Jeepers KartコースでMiniGPトレーニングに臨みました。午前中にもかかわらず、うだるような暑さのなか、佐々木選手のアドバイスを受けながら、ラインの選び方や正しいポジション、ブレーキングポイントの見つけ方などを学びました。セッションの最後にはレースを行い、スーパーポールでは高橋選手が優勝。２位にヌゴロホ選手、３位にボカネグラ選手が続きました。

佐々木選手はセッションを終えて、「Yamaha VR46 Master Campのトレーニングに初めて参加し、MiniGPセッションではとてもいい経験ができました。ライダーたちと一緒に走りましたが、彼らは非常にレベルが高く、競争力もあります。私自身、セッションを楽しみ、彼らもまた、大いにエンジョイしているように見えました。指導面では、ひとりずつ異なる部分に焦点を当てました。ライディング・スタイルがそれぞれ違うので、そこは深く追求せず、正しいライン取りやタイムを大きくロスしないためのギアチェンジの方法などについてアドバイスしました」

Jeepers Kartコースでのトレーニングあと簡単な昼食をとり、エネルギーを補給したライダーたちは、FISIO GYMへ移動してエクササイズ・プログラムに臨みました。トレーニングの専門家、D・ズッカローリとピラティスのインストラクター、S・パチーニが指導を担当し、世界選手権レベルのモータースポーツに不可欠な柔軟性と持久力に重点を置いたトレーニングに取り組みました。身体の可動性向上を図り、怪我を避けるため、ライダーたちは毎回のライディング・セッションの前に、ここで学んだストレッチを行います。

Comments

ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手

「１日目が終わりました。Master Campは素晴らしいです！　MiniGPマシンに乗り、とても楽しみました。初めて乗るバイクなので、ステップ・バイ・ステップで適応していくことにしました。ベストを尽くしましたが、同時に楽しむことにも重点を置きました。唯一無二の貴重な経験なので、良い時間を過ごしたいと思っていますし、ここにいられることに感謝しています。まだ１日目ですが、Jeepersでのライディングはとても楽しみつつもとても疲れました」

高橋匠選手

「MiniGPセッションで金メダルを獲得でき、とてもうれしいです。このバイクには慣れているのですが、みんなとても速くて激しい戦いになりました。そのなかで最後に良い成績を得ることができてよかったです。佐々木選手の後ろについたり前に出たりしながら、たくさんのことを学びました。その走りを見て、真似をしたり、アドバイスをもらえたりしたことは、とても貴重な経験です。そのおかげでラップタイムを短縮することもできたのです。アドバイスを頭に入れて走り、すぐに結果が出たことは本当によかったです」

ドリアン・ジョウリン選手

「MiniGPセッションはとてもよかったです。楽しみながら多くを学べるので、トレーニングに適したバイクだと思います。佐々木選手と一緒に走れたことも、うれしかったです。彼は指導がとても上手で、アドバイスに沿って素早くターンできるようになり、コーナー進入も速くなりました」

エモン・ボカネグラ選手

「MiniGPマシンは、最初のプラクティスからフィーリングがとてもよかったです。佐々木選手との走行も素晴らしい経験で、多くを学ぶことができました。ラインをうまく利用し、詰め過ぎないということを教えてもらいました」

ワヒュー・ヌゴロホ選手

「MiniGPマシンは今まで乗ったことがなく、初めての経験だったのでとても楽しめました。佐々木選手と走れたことも本当に楽しかったです。みんな、佐々木選手からたくさんのことを学びました。僕らのライディングを向上させようと、たくさんのことを教えてくれたのです。僕自身はこのマシンに乗ることで、対応力が向上したと思います」

モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手

「MiniGPセッションはとても良かったです！　素晴らしい経験になりましたし、自分のライディング・スタイルについて、いろいろなことがわかりました。佐々木選手と走れたことも最高にうれしいことで、Moto２ライダーと一緒にトレーニングできるなんて、いい経験になりました。MiniGPマシンで佐々木選手と一緒に走ったときのライディング・スタイルは、私がいつもマレーシアで行っていたものとはかなり違っていました」