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August 14, 2024
第13回「Yamaha VR46 Master Camp」6日目、最終日はMotor Ranchで総仕上げ
第13回「Yamaha VR46 Master Camp」、6日目(最終日)、6名のライダーたちはMotor Ranchで最後のセッションに臨み、ここまでに学んだすべての知識と技術を披露しました。午後はVR46 StoreとVR46 本社を訪問、恒例となった卒業セレモニーに出席しました。
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手(15歳/スペイン)、高橋匠選手(16歳/日本)、ドリアン・ジョウリン選手(17歳/フランス)、エモン・ボカネグラ選手(13歳/ペルー)、ワヒュー・ヌゴロホ選手(21歳/インドネシア)、モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手(19歳/マレーシア)の6名は最初のフラットトラック・セッション以来、YZ250Fでの2度目のトレーニングを楽しみにしてきました。今回もベリがヒントやコツを示し、Moto2ライダーのジェレミー・アルコバが参加者らと一緒にコースを走行。これまでに教わったテクニックをうまく使えているかどうかを確認しました。
最後のフラットトラック・セッションに参加するためMotor Ranchを訪れると、マルコ・ベリがYZ250Fを並べて"アメリカーナ・レース"に備えていました。この日は、コースを誰よりも知り尽くし、インストラクターとして最も相応しい人物、元世界選手権ウイナーで現在はライダー・コーチを務めるアンドレア・ミーニョも加わりました。
ミーニョとともに準備運動を行ったあと、いよいよ"ゲーム"が始まりました。熾烈なバトルの結果、最終的に表彰台のトップに立ったのはボカネグラ選手、2位に高橋選手、3位にアダムハイカル・ビン・ジャハール選手が入りました。
フラットトラック最後のセッションのあとベリは、次のように締めくくりました。
「最終日。最も重要な日。皆が待ち望んでいた日です。私たちが教えた知識や技術を実践するときです。セッションは非常に順調でした。彼らは安全走行を守りながらプラクティス中から好タイムをマークし、求められるテクニックを完璧にマスターしたことを証明してくれました。
練習走行に続いてスーパーポールを行い、決勝グリッドを決定しました。ミーニョもすべてのセッションに参加してくれて、一緒にバトルするなどライダーたちをプッシュして良い刺激になっていました。またフラットトラックの総合成績を決めるためのファイナル・レースは4ラップで実施し、表彰台に上った3名は本当によく頑張りましたし、非常にうれしそうでした。
彼らがいつかまた、フラットトラックに挑戦する機会を持ってくれることを期待しています。スタッフ全員、彼らの成長に満足しています。この1週間で多くを学び、日ごとにレベルを上げてきました」
「13回目のVR46 Master Campが終わりました」とミーニョ。
「私の目には、キャンプに参加するライダーたちのレベルが年々、上がっているように見えました。今年の参加者たちもとても速かったので、私までトレーニングをエンジョイできたのです。彼らもまた、この素晴らしい経験を大いにエンジョイしていたと思います。彼らが楽しみ、私も楽しみました。だからいつかまた、彼らに会いたいと思っています」
最後のトレーニング・セッションを無事に終了した6名は、この日も「Bar, Ristorante e Pizzeria Da Rossi(ロッシのバール&レストラン&ピッツェリア)」で昼食。食事のあとは隣接するVR46 Storeでショッピングを楽しみました。
そしていよいよ最後の目的地、VR46本社へ。館内見学ツアーのあとV・ロッシのオフィスを訪れ、6日間のトレーニングをまとめたビデオを鑑賞し、Yamaha VR46 Master Campの参加証明書を受け取りました。卒業証書のほかにも、VR46のさまざまな商品が詰まったギフトバッグも贈られました。
Yamaha VR46 Master Campスタッフは、ヤマハ発動機株式会社、バレンティーノ・ロッシ選手、VR46 Riders Academy、インストラクター、サポートスタッフ、そしてプロジェクト・パートナーのOakleyとAlpinestarsのご支援に感謝いたします。また今回の参加ライダー6名の今後の活躍を祈ります。
Comments
小野哲(ヤマハ発動機MS戦略部 部長)
「暑く厳しいMaster Campとなりましたが、それもあっという間に終わってしまいました。参加ライダー全員がこのプログラムを通して、大きく成長した姿を見せてくれてとてもうれしいです。彼らは皆、プロフェッショナルで、常に自分と他のライダーの安全に注意を払っていました。この暑さにもかかわらず、最後まで集中力をキープし、貴重な機会を最大限に活用して多くの情報を吸収してくれうれしく思います。
VR46、インストラクターやトレーナー、佐々木歩夢選手、ジェレミー・アルコバ選手、アンドレア・ミーニョさんをはじめ、プロジェクトを支えてくれたすべての人に感謝しています。1週間のトレーニングで最大限の成果を得られるよう、全力を尽くしてくれました。
最後になりましたが、プロジェクトを支えてくださったOakleyとAlpinestarsに感謝の意を表します。キャリアの次のステップを目指す若者たちを安全な方法でサポートしようという2社であり、その貢献に、私たちは心から感謝しています。
第13回Yamaha VR46 Master Campを無事に卒業した皆さんには"おめでとう!"と伝えたいと思います。彼らは多くの経験を積み、たくさんの知識を得たことと思います。この貴重な体験が、今後のキャリアを通じて忘れることのない良い思い出になればうれしいです」
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手
「最終日のフラットトラック・セッションは、残念ながらあまりうまくいきませんでした。スーパー・ファイナルに出場することを目標としていましたが、それは叶いませんでした。ここまで日に日に進化してきましたが、第2レースで脱落してしまいました。それでも、とてもいい時間を過ごすことができましたし、マルコをはじめ皆さんからたくさんのことを教えてもらいました。おかげで大きく成長できたのです!
VR46 Storeもとても良かったです。両親や弟におみやげを買いました。家に帰って渡すのを楽しみにしています。卒業式は、正直に言うと少し寂しい気持ちになりました。トレーニングの様子を映したビデオを見せてもらったときには、プログラムがすべて終わってしまったことを実感しました。このあとは皆、それぞれ家に帰りますが、VR46やヤマハの皆さんと過ごした1週間は本当に貴重な経験でした。
Yamaha VR46 Master Campは、私が今までに経験したどのトレーニングよりも素晴らしかったです。たくさんの方々がサポートしてくださり、また私たちには見えないところでも大勢が関わってくださっていたことを考えると、信じられない気持ちです。その全員に"ありがとう"と伝えたいです。感謝しかありません」
高橋匠選手
「初日と比べると、ライディング・スキルが格段に上がっていて自分でも驚きました。テクニックが求められるコースなので、かなり手間取ったのですが、最終日の最終レースで2位を獲得できてうれしかったです。またVR46 Storeでは商品がたくさんあり過ぎて、選ぶのに苦労するほどでした。
このプログラムは、とてもよく計画されていると思います。さまざまな種類のトレーニングを通してたくさんのことを経験し、ライダーとして成長できたと自信を持って言えます。とても貴重で、かけがえのない経験ができたことを、とてもうれしく思っています。Master Campのすべての人に感謝します」
ドリアン・ジョウリン選手
「フラットトラックのトレーニングのおかげでスライド・コントロールが上達しました。最終日はフィーリングがかなり向上していて心から楽しんでできました。VR46 Storeはただのショップではなく、記念品や写真、トロフィーなどが展示された博物館でもあります。とても素晴らしかったです。
そして卒業式は感動的なものでした。Yamaha VR46 Master Campが終わってしまったことが悲しかったのです。プログラムは、たくさんのアクティビティが詰め込まれ、とても充実していました。退屈する時間は一瞬もありませんでした。何よりも、バイクの別の側面を発見できたことが良かったです」
エモン・ボカネグラ選手
「最後のフラットトラック・セッションはとてもエンジョイしました。とてもリラックスできていて、最初のセッションよりもうまく乗れるようになっていることに気づきました。アメリカーナ・レースでは優勝もできました! VR46 Storeも楽しかったです。両親にミニ・ヘルメットとブレスレットを買いました。
卒業式ではプレゼントや参加証明書ももらいました。Yamaha VR46 Master Campは素晴らしいスケジュールが組まれていて、今まで参加したトレーニングのなかで最高だと思います。このプログラムを開催するために多くの方々が準備してくださり、私たちはそのおかげで素晴らしい時間を過ごすことができました。そしてもちろん、たくさんのことを学びました。第13回Master Campを用意してくださったヤマハとVR46に"祝福"と"感謝"を伝えたいです」
ワヒュー・ヌゴロホ選手
「最終日にもう一度、フラットトラックに参加することができて本当に楽しかったです。今日もまた新しい経験をすることになったわけですが、それを温かく、また心地よい雰囲気のなかで効果的に学べたことに感謝しています。VR46 Storeにはバレンティーノのスーツなど、歴史あるMotoGPグッズがたくさん展示されて、価値あるものがたくさんあって感動しました。
インストラクターとしてプログラムに参加してくださった方々やヤマハ、VR46のスタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。本当に素晴らしい人たちと出会い、困ったときはいつも助けていただきました。正直に言うと、このキャンプに何を期待すればいいのか、よくわからないまま来ていたので、今回は私にとって、まさに予想外の素晴らしい経験になりました。チャンスをいただいたことに感謝し、ここで学んださまざまなことを今後に活かしていきたいと思います。支えてくださった皆さん、ありがとうございました」
モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手
「フラットトラックの最終日は、楽しく走れました。最後にアメリカーナ・レースに出場し、3位を獲得してメダルをもらいました。スーパー・ハッピーです! VR46 Storeはとても広くて、ジャケットやパンツなどのクオリティも優れています。
卒業式はさまざまな工夫をこらしていて楽しかったのですが、キャンプの終わりを意味しているので寂しい気持ちになりました。本当に素晴らしいプログラムでテクニックが向上したと感じています。インストラクターのマルコ・ベリさん、佐々木歩夢選手、ジェレミー・アルコバ選手、アンドレア・ミーニョさんがいろいろなアドバイスをしてくれました。学んだことを活かして、より一層、成長したいと思います。ヤマハとVR46のスタッフの皆さん、ありがとうございました」