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August 10, 2024
第13回「Yamaha VR46 Master Camp」2日目、フラットトラックに挑戦
エクササイズとMiniGPトレーニングで幕を開けた第13回「Yamaha VR46 Master Camp」は2日目を迎え、6名の参加者がバレンティーノ・ロッシのVR46 Motor RanchでフラットトラックとeSportのトレーニング・セッションに臨みました。フラットトラックは午前と午後にそれぞれ1セッションずつ、その合間にeSportトレーニングが行われました。
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手(15歳/スペイン)、高橋匠選手(16歳/日本)、ドリアン・ジョウリン選手(17歳/フランス)、エモン・ボカネグラ選手(13歳/ペルー)、ワヒュー・ヌゴロホ選手(21歳/インドネシア)、モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手(19歳/マレーシア)の6名は、VR46 Motor RanchでMaster CampのYZ250Fに乗るのをとても楽しみにしていました。そしてフラットトラック・インストラクターのマルコ・ベリと対面。前日に続きYamaha VR46 Master Camp Teamの佐々木歩夢選手も参加し、初めてMotor Ranchを訪れました。
午前中のセッションが終わると「Bar, Ristorante e Pizzeria Da Rossi(ロッシのバール&レストラン&ピッツェリア)」で昼食。昼食の後はMotoGP eSportで複数回チャンピオンを獲得しているL・ダレッティが合流し、Motor Ranchの上階にある部屋でeSportセッションの手ほどきを受けました。この日は好タイムを達成するために必要な基本的なスキルに重点が置かれました。
ダレッティはセッション終了後、次のように話しました。
「eSportセッション初日の今日は、距離が長くコース幅が広いセパン・サーキットと、より狭いミサノ・サーキットを課題として選びました。セパンは参加者たちの投票で最も人気が高く、ミサノはVR46のホームコースだからです。そして両コースは正反対の特徴を持っています。
各コース45分間ずつ、フリープラクティス・セッションを行いました。彼らの走りを見るのはとても楽しく、とくにうち4人は、終盤でかなりタイムが上がってきました。残るふたりは、もう少し努力が必要のようですが、いずれにしても進化のスピードは速く、一緒にいい仕事ができたと思っています。良くなったところはブレーキングです。初めは操作が正確でなく、マシンが激しく動いていましたが、徐々に安定してきてコーナー立ち上がりがスムースになりました。
キャンプ3日目となる明日は、予選セッションに続いて2レースを行う予定です。とても楽しみです! また今日は佐々木選手も少しプレーしましたが、彼の走りは非常にクリーンで、実生活と同様の印象でした」
太陽の高さが頂点を過ぎた午後、6名はコースに戻り、フラットトラックの基本技術向上に取り組みました。佐々木選手とマルコ・ベリの指導を受けながらスラロームや8の字走行を素早くマスターすると、まず小型のオーバルコースへ、さらに「アメリカン・トラック」へと場所を移して確実にスピードを上げていきました。ふたりのコーチはこの結果をとても喜んでいます。
「初めてのフラットトラック・セッションなので、まずルールを理解することから始めなければなりません」とベリ。
「そして路面の感覚をつかむためにも少しずつ自信を高めていく必要があるため、セッションの初めはそこに特化した練習を行いました。その上で佐々木選手がしっかり"プッシュ"してくれたので、トレーニングは非常に順調に進み、次のステップであるアメリカン・トラックへと移動しました。ここはVR46 Motor Ranchのなかでもかなり特徴的なコースですが、彼らは大いにエンジョイしていました。全員が安全を守り、着実に成長しました」
佐々木選手は次のように付け加えました。
「初めに、このような素晴らしいイベントを開催してくださったMaster CampとVR46のスタッフの皆さん、そしてバレンティーノ(ロッシ)に感謝の気持ちを伝えたいです。この2日間のライディングを思う存分に楽しませていただきました。少し指導にも加わり、参加者たちと楽しい時間を過ごし、とくに2日目のVR46 Motor Ranchは最高でした。ここは本当に素晴らしい場所です。この経験を今後の糧にしたいと思っています。最後にもう一度、関係者の皆さん、ありがとうございました」
Comments
ゴンザロ・サンチェス・メレンデス選手
「モーターランチでのトレーニングがとても、とても楽しかったです! このタイプのサーキットが大好きですし、VR46 Riders Academyが普段、練習している場所を走れたのですから、最高の気分です。走りはラップごとに良くなってきました。ライディング向上と、エンジョイすることと、学ぶことを同時に進めていこうと努力しました。今日はそのような素晴らしい一日でした。でもeSportはあまりうまくできませんでした... ゲームは初めてだったので、本当に下手でした! それでも少しずつは良くなってきたと思います。とても難しいのですが、明日また頑張ってみます。午後のフラットトラック・セッションでは、また別のトレーニングを行い、かなり向上したと思います。コーナー進入、コーナー途中、コーナー出口のすべてが良くなりました。技術向上を目指して努力しましたが、次回のフラットトラック・セッションでは、今日以上に頑張りたいと思っています。今日はそんな感じで、充実した時間を過ごすことができました。ここに招待してくださったヤマハに感謝しています」
高橋匠選手
「VR46 Motor Ranchのコースは、私が普段、日本で走っているところよりも幅が広いので、さまざまなやり方で練習できました。午前中のフラットトラック初セッションはスロースピードで進められました。それでもなかなかうまくいかなかったのですが、午後のセッションではかなり改善できたと思います。両セッションの合間も楽しく過ごしました。eSportは普段、あまりプレーしなのですが、ロレンソ(ダレッティ)のアドバイスを聞いたら技術が向上し、うまくできるようになりました」
ドリアン・ジョウリン選手
「フラットトラックの第一印象はマジカル&スペクタクル。本当に楽しく、2回のセッションを通してたくさんのことを学びました。VR46 Motor Ranchはとても素晴らしい場所です。eSportセッションは私たちをリラックスさせてくれました。みんなで笑い合い、互いに競い合ったり、気にせず接触したりしながら、MotoGPコースにチャレンジできました。午後のフラットトラックではスライドやバイクコントロールがうまくできるようになりました」
エモン・ボカネグラ選手
「フラットトラックでは初めから好感触を得ることができ、自信がつきました。eSportも大いにエンジョイし、みんなで笑い合いながら、自分の技術がラップごとに向上していくのがわかりました。そして午後のフラットトラック・セッションでは、シートの前のほうに座るようにしたらポジショニングが良くなりました。そのおかげでスロットルのフィーリングも向上しました。こ本当に素晴らしい一日でした!」
ワヒュー・ヌゴロホ選手
「フラットトラックは初めてだったのですが、本当に素晴らしくて、本当に楽しかったです。敏捷性向上に役立つトレーニングだと思うので、私にとってはとても重要ですし、全般的に多くの経験ができると感じました。eSportは難しかったのですが、世界チャンピオンに教えてもらえたので、とても良かったです。フラットトラックは午後のセッションでもなかなかフィーリングがつかめなかったのですが、コーチのアドバイスを聞いてトライするうちに、少しずつ良くなっていきました。とてもいい経験になりました」
モハメッド・アダムハイカル・ビン・ジャハール選手
「フラットトラックは本当に素晴らしいと思いました。というのも、いくつか習っただけでマシンの扱い方が向上するのです。eSportもとても楽しく、リラックスできる時間でした。ゲームについて学びながら、リアルなコースでも使えるさまざまな技術を身につけることができます。そして午後のフラットトラック・セッションではコーナー進入がうまくできるようになり、立ち上がりにも自信が持てるようになりました」