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May 26, 2023
第12回Yamaha VR46 Master Camp5日目、VR46 Motor Ranchでフルスロットル
第12回Yamaha VR46 Master Campのライダーたちは、再びVR46 Motor Ranchに戻ってフラットトラック・セッションを2回、MotoGP eSportレースも2回行いました。
エドワルド・バー選手(16歳/ブラジル)、ダビット・ノワク選手(14歳/ポーランド)、マーク・ビック選手(16歳/スペイン)、クリッタパット・ケアンクム選手(18歳/タイ)、トゥラキット・ブアパ選手(19歳/タイ)、山根昇馬選手 (15歳/日本)の6人は、VR46 Motor Ranchでもう一度YZ250Fに乗るのをずっと楽しみにしていました。フラットトラックのインストラクター、マルコ・ベリ氏がこの日も姿を見せてライダーたちにヒントを示したほか、セレスティーノ・ビエッティ選手とマニュエル・ゴンザレス選手が一緒にコースに入り、彼らのテクニックの使い方を観察・評価しました。
いつものようにRistorante e Pizzeria Da Rossiで昼食。モーターランチに戻るとすぐにでもYZ250Fに飛び乗りたいところでしたが、その前にMotoGP eSportの親善試合で腕前を競い合い、優勝は山根選手、ノワク選手と ケアンクム選手が2位と3位で続きました。
講師のダレッティ氏(別名Trastevere73)は次のようにコメントしています。「ライダーたちはセッションを大いに楽しんでいました。そのことが何よりも大切です。全員が同じセッティングなので、平等な競争です。ミサノともてぎで通常のレースを2回、それからムジェロとチャーン(タイ・ブリーラム)でスプリントを2回、合計4回のレースを行いました。もちろん、成績に応じてポイントも付与されました。
最終的にトップになったのは山根選手でした。明らかに最も経験が豊富です。しかし他のみんなも1日目と比べて大幅に進歩しています。この成果と、彼らが大いに楽しんだという点で、このクラスは成功だったと思います」
ゲームでエキサイトした後は、いよいよフラットトラック・ライディングへ。アンドレア・ミニョ氏とベリ氏が見守るなかで、新たに習得したスキルを駆使してスーパーポールに挑戦。その結果、ビック選手がトップになり、3つ目の金メダルを獲得し、ケアンクム選手と ブアパ選手が2位と3位に入りました。
「フラットトラックは非常に難しい競技です」とミニョ選手。「彼らはここに来てまだ数日しか経っていないのに、すでにとてもうまく乗れるようになっていて、レベルの高さに驚いています。今日のセッションでもまた改善が見られました。何度か転倒もありましたが、初めのうちはそれが当たり前です。彼らの成長をとてもうれしく思い、また彼らがこの経験をエンジョイしてくれたことを願っています」
ベリ氏は一日を終えて次のようにコメントしてます。「今日もまた、長い長いトレーニングの一日になりました。でもVR46 Riders Academyから二人と、ゴンザレス選手が参加してくれたおかげで最高に楽しいものになりました。ビエッティ選手は午前中、ミニョ選手は午後に参加してテクニックを伝授し、ライダーたちのために良い仕事をしてくれました。スーパーポールでは何度か好タイムも記録できました。初めてのVR46 Motor Ranchで2分15秒~16秒というのは素晴らしいタイムです。トレーニング・プログラムをうまく進められたことの証であると同時に、彼ら自身もよく話を聞き、情報を吸収し、膨大な量のアドバイスを従い実行した成果だと思います」
Comments
エドワルド・バー 選手
「午前中のセッションでは2回目の転倒をしてしまいました。でも身体に問題はなく、何もなかったかのようにプログラムを続けることできました。前より速くなっていることを実感できて、全体的にはとてもいいセッションになったと思います。MotoGP eSportは依然としてとても難しいです... それでも2回目のレースで2位を獲得することができました。もう3年間もこのゲームをやっていなかったことを考えれば、かなり良い結果だと思います。午後のセッションでもまた小さいクラッシュをしてしまったのですが、このときも怪我はありませんでした。これも勉強のうちですよね? そして何より、進歩を感じられたことが重要だと思っています」
ダビット・ノワク選手
「午前中はビエッティ選手と一緒に走りました。大好きなライダーのひとりなので、本当に楽しかったです。とてもたくさんのことを学んで、しかもとても楽しめました。MotoGP eSportも面白かったのですが、ときどきイライラしてしまうこともありました。そんなことも楽しみながら最後は2位を獲得できたので満足です。午後はミニョ選手と走りました。彼は最高のナイス・ガイで、本当に大好きです。正しいライン取りとテクニックを見せてくれて、とても印象的でした!」
マーク・ビック選手
「午前中は5ラップの走行を行い、走るごとに、どんどん知識が増えていきました。ゴンザレス選手との走行もとても楽しくて、本当に素晴らしいライダーだと思いました。その一方でMotoGP eSportはあまりうまくいかなかったのですが、それでも友達と顔を見合わせて笑い合い、楽しい時間を過ごすことができました。午後はまたフラットトラックの練習でしたが、今度はミニョ選手が加わってくれました。彼もまた素晴らしいライダーです。スーパーポールで優勝し、3つ目の金メダルをもらいました。最高にうれしいです。4つ目も欲しかったのですが、残念ながらeSportは私の得意分野ではありませんでした」
クリッタパット・ケアンクム選手
「キャンプ5日目になって、VR46 Motor Ranchでのフラットトラックで好感触を得ることができました。うまくなってきていることを実感し、これからももっとスキルを伸ばしていきたいと思っています。午前中のセッションでは、おもに正しいライン取りとライディング・ポジションについて学びました。午後も決して楽ではありませんでしたが、スピードが上がり、マシン・コントロールもうまくなったような気がします。今日は加速の方法と身体の動きのコントロールについて学びました。そして何より、ゴンザレス選手、モルビデリ選手、ビエッティ選手、ミニョ選手といったさまざまな才能を持ったライダーと一緒に走ったことがいい経験になりました。ひとりひとりが、それぞれのテクニックを使っていて、それを間近で見ることができたのですから。eSportについては、ようやく少し理解できるようになり、速く走れるようになってきました。この5日間で本当にたくさんの経験を積むことができたと思っています。あと1日あるので、できるだけ多くの情報を吸収できるようベストを尽くしたいと思います」
トゥラキット・ブアパ選手
「午前中のフラットトラック・セッションを大いに楽しみました。正しい乗り方を見直して、それが助けになりました。前よりもマシン・コントロールを持続できるようになり、スピードも上がってきたのです。午後のセッションではミニョ選手が加わり、改善方法を示してくれました。また、eSportでも進歩が見られたのでうれしいです。マスターキャンプはどこをとっても非常に素晴らしいです。この素晴らしいイベントが終わるまでに、できるだけ多く練習し、たくさんの経験を積みたいと思っています」
山根昇馬選手
「今日はフラットトラックのハイスピードに慣れてきたことに気づきました。ビエッティ選手やゴンザレス選手といった速いライダーについて行くことができたのです。彼ら、経験豊富なライダーからアドバイスをもらい、それを実践することで多くのことができるようになったのです。午後のセッションでは、午前中にできなかったことに集中して取り組みました。とくにミニョ選手とのマンツーマン走行は、とてもいい勉強になりました。レースでは好スタートができず遅れてしまったのですが、そのあと追い上げることができたのは良かったと思います。一番うまくできたのは、やはりMotoGP eSportです。ずっと自分のペースでプレーし、優勝しました。いつか世界選手権3冠のダレッティさんとプレーしてみたいです。全体として良い一日になったと思っていますし、フラットトラックのテクニックが明らかに進歩したという自信はありますが、それがオンロードでも役立つかどうかはわかりません。ここまでとても楽しかったので、最終日もそうなることを期待しています」