第12回Yamaha VR46 Master Camp、充実のトレーニングがスタート

第12回Yamaha VR46 Master Campのトレーニング初日は、午前中にウォーミングアップ、ストレッチ、エクササイズなど、怪我を避けるための最善の方法を学習しました。午後からはVR46 Motor Ranchにフラットトラックのエキスパートであるマルコ・ベリ氏を訪ね、マシンに関する理論について詳細な説明を受けました。

 

6人の生徒たちは新たな冒険をスタート。エドワルド・バー選手(16歳／ブラジル)、ダビット・ノワク選手(14歳／ポーランド)、マーク・ビック選手(16歳／スペイン)、クリッタパット・ケアンクム選手(18歳／タイ)、トゥラキット・ブアパ選手(19歳／タイ)、山根昇馬選手(15歳／日本)は、いずれも午前中のジム・セッションと午後からのフラットトラックの理論講習に熱心に取り組み、高い学習意欲を見せました。

Fisio Gymで彼らを迎えたのはVR46 Academyのディレクターで同ジムのオーナーでもあるカルロ・カサビアンカ、トレーニングのエキスパートであるD・ズッカローリ氏、VR46 Riders Academyのライダー、アンドレア・ミニョ選手ら。初回のワークアウト・セッションの内容は世界選手権レベルのモータースポーツで欠かせない柔軟性と持久力に重点が置かれ、ライダーたちには、怪我の予防や可動性向上のためにライディング前にこのストレッチを行うことが求められています。またミニョ選手とともに行ったランニングを通して、最高レベルで戦うためのトレーニングの重要性を改めて認識することとなりました。

Ristorante e Pizzeria Da Rossiで昼食をとったあと、VR46 Motor Ranchを初訪問。Master Campの卒業生たちの間で'キング・オブ・サンド'として知られ、今回のライダーたちも面会を楽しみにしていたフラットトラック・インストラクターのマルコ・ベリ氏が、以前の映像や図面を使いながら集中的に理論説明を行った。説明は簡単そうに聞こえたが、ライダーたちは同時に、実際のライディング・セッションは難しいチャレンジになるだろうと予想しているようです。

101回目の講習を終えたベリ氏は「フラットトラックの理論的な部分はすでに説明しました。過去のMaster Campのビデオを使ってコース上での注意点をあげたり、マシンとうまく対話するための身体の位置や正しいテクニックについて説明したりしました。彼らはしっかり聞いてくれました。私たちとしてもそれはとてもうれしいことですが、今は何よりも走りたくて仕方がないようです。ですから、明日の朝は短い会話のなかで1日目に学んだことを確認し、そのあとは実際にマシンに跨りフラットトラックの経験を楽しんでもらいたいと思っています」

Comments

エドワルド・バー 選手

「午前中のジム・セッションはとても楽しかったです。身体の正しい使い方やストレッチの方法を習ったのですが、ライダーにとって身体を整えることはとても大切なので、このトレーニングは間違いなく役に立つと思います。タッヴリアは美しいところで気に入りましたが、それ以上にVR46 Motor Ranchではまるで夢を見ているようでした。でも夢ではなく目の前に実在していたのです。明日からのライディング・セッションが待ちきれません。マルコさんからフラットトラックに関するさまざまなことを教えてもらったので、より一層、楽しみになっています。おそらく初めは少し大変だと思いますが、何よりも楽しいものだと想像しています」

ダビット・ノワク選手

「新しいストレッチのテクニックを習いました。そのあとミニョ選手とランニングに行き、参戦中のチャンピオンシップのことについて少し話をしました。タッヴリアは美しい場所です。そこでは誰もがバレンティーノ選手になっていて、至る所に46が見られます。VR46 Motor Ranchもとても素晴らしいところで、大きくて立派なコースがあります。トップライダーたちがここでトレーニングをしていて、今週は彼らと一緒に走れると思うととてもうれしくなりました。マルコさんはポジションやマシンの角度、また、なぜリーンしなければならないか、どこでスロットルを開けるか、なぜ開けなければならないかなどについて説明してくれました。さらにはコース上でとくに注意を必要とする場所についても強調して教えてくれました。どんなに簡単そうに見えたとしても、実際には本当にハードです。だから楽しみです」

マーク・ビック選手

「今日はトレーニング前のウォームアップの重要性を学びました。とても大切なことなので、改めて気付かせてもらえて良かったです。そのあとタッヴリアへ行きました。とても美しいところで、私の故郷、マヨルカと同様に観光地になっています。VR46ストアは通り過ぎただけですが、外観はとてもきれいでした。ウイークの後半には中に入るチャンスもあると思うので楽しみです。ショッピングもしたいと思っています。VR46 Motor Ranchを見たときは言葉を失うほどでした。決して誰もが入れるわけではない特別な場所なので、こうして仲間たちと一緒にここに居られることをとても幸せに感じました。明日からのライディング・セッションが本当に楽しみです。今日はマルコさんにいろいろなことを教えてもらいましたが、明日はもっと多く学べるでしょう。ビデオを見る限りでは、それほど難しそうではないのですが、簡単でないことはわかっています」

クリッタパット・ケアンクム選手

「初日の午前中にウォーミングアップの方法を学び、柔軟性を高めるストレッチの練習をしました。とても楽しくて、ミニョ選手が一緒にいてくれたことにも感激しました。タッヴリアではVR46のロゴや写真をたくさん見ました。それらがここに特別な雰囲気を作り出しているのです。VR46 Motor Ranchの訪問も最高にうれしい出来事でした。とても気に入りましたし、楽しそうに見えました。今日は正しい乗車姿勢やハンドリングについて教わりましたが、初めはかなり苦労すると思います。でも、これからまたたくさんのことを学び、たくさんのことを経験したいと思っています」

トゥラキット・ブアパ選手

「ストレッチで姿勢を良くするというエクササイズは初めての経験で、とても楽しかったです。タッヴリアへ行ってからさらに現実味が増してきました。とても感動的で、やる気が湧いてきたのです。それからVR46 Motor Ranchへ行って、より一層、気持ちが高まりました。このコースが気に入りましたし、ライディング・ポジションや正しいライン取りを習ったことで、今まで以上にマシンに乗りたい気持ちが強くなったのです。初めは苦労すると思いますが、今はとにかく、早く走りたくて仕方がありません」

山根昇馬選手

「今日はストレッチ・エクササイズをたくさん行いました。これまでやったことがなかったので、今後は普段のトレーニングに取り入れたいと思います。とても楽しめましたし、ミニョ選手が参加してくれたこともうれしかったです。VR46 Riders Academyのライダーで、Moto3にも出場している彼を尊敬しています。タッヴリアの最初の印象は、バレンティーノ選手のレストランもVR46ストアも想像よりずっと大きかったということです。レストランのランチはおいしかったですし、VR46 Motor Ranchの規模の大きさにも驚かされました。マルコさんの講習を以前に受けたことがあって、今回は2回目になるので、明日のトレーニングに向けて十分な準備ができたのではないかと思っています。コース・コンディション次第で簡単になったり難しくなったりすると思いますが、コースはいつも経験している場所より広いので、この幅をうまく使ってアクセル全開でいきたいです」