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May 08, 2022
Master Camp3日目、生徒たちは雨のなかで奮闘
第10回Yamaha VR46 Master Camp3日目は雨のためスケジュール変更を余儀なくされたが、参加したジュランド・クシュミエルチュク(ポーランド/17歳)、デービス・ベルガミーニ(イタリア/19歳)、ケビン・サントス・フォンタィニヤ(ブラジル/15歳)、さらには、怪我のため走行練習を取りやめることとなったエンゾ・バレンティン・ガルシア(ブラジル/17歳)に代わり加わったアンドレア・ピゾッリ(イタリア/18歳)は意欲を持って取り組みました。4人はFisio GymとVR46 Motor Ranchでエネルギーを100%使い切り、ガルシアもまた、実際に走行することはないが、すべてのセッションに参加して引き続き学びをふかめました。
午前中のジム・セッションで指導に当たったのは、ピゾッリを除いて1日目にすでに顔を合わせているA・ミーニョ。柔軟性と強さを向上させるためのピラティスの正しいエクササイズ方法を丁寧に教わり、このあとのセッションに備えた絶好のウォームアップになりました。
VR46 Motor Ranchでのフラットトラック・セッションは雨のため非常に難しいコンディションとなったが、そのなかでも生徒たちは大きな成長を見せました。King of the Sands(砂の王様)の異名を持つマルコ・ベリから低グリップ・コンディションでの走りのヒントを与えられ、より深い知識を得たことで、ますますセッションをエンジョイできるようになったのです。
ライディング・セッションのあとは、キャンプ1日目のビデオや写真を見ながらの座学。ポジション、スロットルコントロール、全体的なライディングスタイルなどについて、改善すべき個所や方法をベリがひとつひとつ指摘していった。
「天気が悪かったので、スケジュールを変更しました。コースはウエットで非常に難しい状態だったのですが、だからこそ、今日ももう少しフラットトラック・レッスンを行うことにしました。このコンディションを利用して、スロットル・コントロールやスピン制御の感覚を体験して欲しかったからです」とベリ。
「マシンから良い反応を得るために、まずマシンの上でどのように動くべきかを学ぶ必要がありました。深い泥のなかでもスピンせず、コーナーを立ち上がるためのトラクションを引き出さなければなりません。セッションは順調で、初めてフラットトラックに挑戦したピゾッリもよく頑張りました。途中でまた雨が降り出したため1時間半ほどで切り上げましたが、グループを分けて行ったことで多くのことを吸収できたと思います。今日もいい一日になり、仕事を完了できました」
Comments
ジュランド・クシュミエルチュク
「午前中のセッションはまずまずでした。ピラティスは初めてでしたが、私にとっては刺激が足りず、あまり楽しめなかったのです。それでも新しいことに挑戦するチャンスを与えてもらったことは良かったと思っています。ウエット・コンディションでのフラットトラックは非常に難しく、昨日や一昨日とはラインを変えなければならなかったのですが、その方法を学ぶのは、とても良い経験でした。このようなコンディションでもいい走りができるようになれば、グリップの良いときにはもっと速く走れるはずです。だからこそ、今日は雨のなかで練習できて良かったと思います。マルコ・ベリとアンドレア・アンドレアーニからたくさんのヒントをもらいました。なかでも"初めはゆっくり、そこから少しずつ積み上げていくこと"、"焦ればミスをするので、決して慌てないこと"というアドバイスが一番、印象に残りました。このことが最も役に立っています」
デービス・ベルガミーニ
「いいトレーニングができました。ピラティスはこれまで一度もやったことがなかったので、私にとってはとても難しい種目でした。それでも、午後からのフラットトラックほどではありませんでした。雨の中のフラットトラック・セッションは、とても滑り易くて本当に大変でした。雨がひどくなって早めに切り上げることになってしまいましたが、マルコがいくつかいいアドバイスをくれました。顔を上げて視野を広げることでコーナーもうまくいくと教えてくれたので、それを試してみると、確かに昨日までよりいい走りができるようになったのです。とてもうれしいです。4日目も頑張ります!」
ケビン・サントス・フォンタィニヤ
「午前中はピラティスとストレッチを行いました。とてもいいウォームアップになりましたが、雨のフラットトラックに臨むには、それではまだ足りなかったようです。とても寒くてドロドロで、非常に難しいコンディションになってしまったからです。でもそれが良かったのだと思います。今日もたくさんのことを勉強できて、その内容にもとても満足しています。でも明日は晴れを期待しています。またMiniGPを楽しめるからです。明日、そして明後日が待ちきれない気持ちです!」
アンドレア・ピゾッリ
「ピラティスは、とてもいい経験になりました。今までやったことがなかったのですが、とてもリラックスできます。ミーニョからは、レースウイークのライディング中だけでなく、ジムでのトレーニングを含め、何をするときでも常にプッシュし続けること、というアドバイスをもらいました。私はこのことばに感動し、ますます意欲が高まりました。 初めてのフラットトラックがウエットというのは理想的ではありませんが、それでも本当に素晴らしい経験になりました。ドライ・コンディションならもっとグリップが良くて、もっと楽に基本を抑えて他のライダーたちを追いかけることができたでしょう。それでも、今日は本当にエンジョイできたのです。残りの2日間も最大限、努力し続けます。マルコはテクニックを深く掘り下げ、技術に熟達したアドバイスをくれました。スロットル・コントロールをやり過ぎないこと、安定した走りを心掛けることの重要性を教えてくれました。これからそれに取り組んでいきます」