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May 02, 2022
5月4日から第10回Yamaha VR46 Master Campがスタート
ヤマハ発動機株式会社とVR46 Riders Academyは5月4~8日、第10回Yamaha VR46 Master Campを開催する。今回、生徒として参加する5人は、、ジュランド・クッシュミエルチェック(ポーランド/17歳)、 デイビス・ベルガミニ(イタリア/19歳)、 ジェライ・ルイス(スペイン/18歳)、 エンゾ・バレンティン・ガルシア(ブラジル/17歳)、ケビン・サントス・フォンタインア(ブラジル/15歳)。全員がYamaha Motor Europeが主催する2022 Yamaha R3 bLU cRU European Cupに参戦中のライダーです。
全6戦(各2レース開催)で行われているYamaha R3 bLU cRU European Cupと同様に、Yamaha VR46 Master Campはおもに若手育成を目的としたトレーニング・プログラムです。ライディング・スキル向上やプロフェッショナリズムの習得を通して若いヤマハ・ライダーたちをさらに成長させるため、レースおよび体調管理の専門家によって企画されています。
Yamaha VR46 Master Camp Teamが今シーズン、Moto2世界選手権に参戦を開始しましたが、参戦中のケミン・クボ選手はマスターキャンプの卒業生で、マニュエル・ゴンザレス選手はYamaha bLU cRUのライダーです。Master Camp、R3 bLU cRU Cupと、Master Camp Teamが連動することで、さらなるスキルアップとキャリア向上のためのプラットフォームとして機能していくことを目指しています。
プログラムにはVR46 Motor Ranchのフラットトラックを使ったYZ250Fでの走行、同モトクロス・コースでのYZ125ソフトクロス・トレーニング、ポンポーサ・サーキットでのYZF-R3(Yamalubu、Akrapovic、Pirelliがサポート)、Mini Supermoto Jeepers ParkでのMiniGP YZ85体験などが含まれ、すべてのセッションでVR46 Academyの先輩ライダーがパーソナル・コーチを務めます。
ライディングのほか、Fisioジムでのトレーニングや、Monster Energy Yamaha MotoGPのロレンソ・ダレッティ(Trastevere73)によるMotoGP eSportレッスン(MSI Gaming Italyがサポート)も予定されています。
また参加者全員にYamaha VR46 Master Campのオン・オフ用ユニフォームが提供されます(Oakley、Alpinestars、VR46がサポート)。
Comments
ウイリアム・ファベロ談(ヤマハ・モーター・レーシング・マーケティング・コミュケーション・マネジャー)
「Yamaha VR46 Master Campがついに第10回を迎えようとしていることをとてもうれしく思います。これは重要な節目であると同時に、2016年のスタート以来、ヤマハとVR46が行ってきた仕事の素晴らしさを証明するものです。困難なパンデミックを経験してきましたが、私たちはようやく少しずつ通常の生活に戻りつつあります。そして今年は、以前と同様に2回のマスターキャンプを開催する予定です。このトレーニング・キャンプの効果はすでに証明されています。様々な分野の専門家から学ぶチャンスがあり、プロとしてのキャリアを後押ししてもらうことができるのです。そのためYamaha VR46 Master Campは非常に人気が高く、世界中から参加希望の問い合わせがあります。これまでに全15か国42人のライダーを受け入れており、今回でポーランドを加えた全16か国47人へと増加します。
私たちは今シーズン、次なるステージへと踏み出しました。Yamaha VR46 Master Camp TeamはVR46とヤマハの多大な努力により慎重に立ち上げられたものですが、それはとても自然な流れで実現しました。今年はFIM CEV Moto2 ChampionshipからMoto2世界選手権へとステップアップし、ふたりの若き才能を最高の環境に送り込むことができたのです。
この場をお借りして、Yamaha VR46 Master CampのスポンサーであるMonster Energy、Yamalube、Akrapovic、Oakley、Alpinestars、Pirelli、MSI Gamingに感謝の意を表したいと思います。若いライダーの育成はモータースポーツ界に欠かせないものなので、彼らのサポートにはいくら感謝してもしきれません」
アレッシオ・サルッチ談(VR46 Riders Academyディレクター)
「新しい生徒たちを迎え、またYamaha VR46 Master Campをスタートします。記念すべき第10回なので、いくつかの楽しいイベントも企画しています! 第9回同様、今回の生徒たちは全員がYamaha R3 bLU cRU European Cupのライダーなので、コース上のちょっとしたチャレンジや競争にも対応できると思っています。目標は常にハードワークに励み、できるだけ多くの情報を吸収し、何よりもそれを楽しむということです。若く才能あるライダーたちをサポートすることが、私たちにとって最も大切な目標です。VR46 Riders Academy、Yamaha VR46 Master Camp Team、そしてYamaha VR46 Master Campのトレーニングはすべて、そのために行っているものです。
このマスターキャンプの成功に多大な貢献をしてくれたVR46 Academyのライダーたちに感謝します」
第10回 Yamaha VR46 Master Camp 参加ライダー
ジュランド・クッシュミエルチェック
2004年10月1日(17歳)/ポーランド
2019年に小排気量のマシンでロードレース参戦を開始、2020年には大排気量へとステップアップ。それ以前はモトクロス・レースに出場していました。2020年にSport250 Polish Cupで優勝、2021年にはAlpe Adria Cupランキング2位を獲得したほか、チェコおよびスロバキアの選手権も勝利しています。また同年のYamaha R3 bLU cRU European Cupでマニクール大会とバルセロナ大会にワイルドカード参戦。今年はEuropean Cupにフル参戦し、第1戦アッセン大会で自己最高の4位を獲得しました。
デイビス・ベルガミニ
2003年3月1日(19歳/イタリア)
Supersuportマシンで多くの経験を積んだあと、Yamaha R3 bLU cRU European Cupに初参戦。2016年から2018年までの3シーズンは国内のPreMoto3で活躍し、翌2019年にItalian R3 Cupに出場を開始しました。ここで3年間を過ごしたあと、2021年にYamaha R3 bLU cRU European Cupへステップアップ。アラゴン大会で優勝を果たし、現在ランキング3位につけています。
ジェライ・ルイス
2003年8月15日生まれ18歳/スペイン
2016年、Spanish Moto5 Championshipでチャンピオンを獲得。2019年にはBrazilian R3 Cupに参戦し、2021年からSpanish Superbike Juniorクラスに加わりました。FIM Supersport 300 World Championshipにもたびたび出場し、マニクール・サーキットでは自己ベストとなる7位を獲得するなどランキング2位に輝きました。その後、Yamaha bLU cRU Masterclassに参戦し、2022年にはYamaha R3 bLU cRU European Cup出場選手に選ばれました。アラゴン大会でポール・トゥ・フィニッシュを達成し、ランキング4位につけています。
エンゾ・バレンティン・ガルシア
2004年5月29日(17歳)/ブラジル
2017年にブラジルでSupersport 300に参戦を開始。その年に3つの地域タイトルを獲得し、2018年から全国選手権に進出してYamaha R3でランキング3位を獲得しました。国内でさらに経験を積んだあと、2020年にはポルトガルのFIM Supersport 300 World Championshipに出場。2022年にはAD78 Team Brasilのサポートを受けてYamaha R3 bLU cRU European Cupに参戦を開始。アッセン大会では2レースでポール・トゥ・フィニッシュを飾り、チャンピオンシップをリードしている。
ケビン・サントス・フォンタインア
2006年7月26日(15歳)/ブラジル
150㏄クラスと250㏄クラスでレースを経験したあと、2017年にYamaha R3 Cup Brazilへステップアップ。2019年と2020年にランキング5位、2021年にはランキング2位を獲得。2022年はアラゴンとアッセンですでに合計3回の表彰台を獲得しており、現在ランキング2位につけています。5人のなかで最年少の15歳。