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May 10, 2022
第10回 Yamaha VR46 Master Campの全プログラムを修了
第10回 Yamaha VR46 Master Campの最終日はVR46 Motor Ranchでレースを開催。興奮気味にこの日を迎えたジュランド・クシュミエルチュク(ポーランド/17歳)、デービス・ベルガミーニ(イタリア/19歳)、アンドレア・ピゾッリ(イタリア/18歳)、ケビン・サントス・フォンタィニヤ(ブラジル/15歳)、エンゾ・バレンティン・ガルシア(ブラジル/17歳)の5人は、5日間のトレーニングを終えて好評価の成績表を受け取りました。
フラットトラック・インストラクターのマルコ・ベリは、ジム・インストラクターのアンドレア・ミーニョを最終日のサブコーチとして招待。生徒たちは注意すべきポイントについて指示を受けたあと、まずプラクティス・セッションで走り込み、そのあとコース全体およびアメリカーナでスーパーポールと決勝に出場しました。最終的にはフォンタィニヤがまたも総合優勝を果たし、MiniGP、ゴーカート、フラットトラックでハットトリックを達成。シュミエルチュクが2位、ベルガミーニ3位となりました。
「キャンプ最終日はいつもこのモーターランチでレースを行います。そして今回は、フルトラックとアメリカーナ・スタイル・コースを走りました」とベリ。「VR46 Riders Academyからミーニョが参加し、フルトラックでの正しいライン取りを生徒たちに示してくれました。彼らにとっては非常にエキサイティングな経験だったはずです。初めにスーパーポール、それからフルトラックのレース、そして最後に有名なアメリカーナ・レースというわけです。彼らの走りにはとても満足しています。すべてをしっかりコントロールしていたので、その成長ぶりを見て非常にうれしく思いました。ケビン、優勝おめでとう!」
そして、いよいよ、キャンプ最後のイベントとなるVR46本社見学と卒業セレモニー。本社ビルには巨大な倉庫を含む用品直販店舗とVR46 Riders Academyの全ライダーを統括するレース部門が併設されており、生徒たちはそうした内部機能も見学しました。見学ツアーの最後には、VR46とヤマハが2013年に初めてマスターキャンプ・プログラムについて話し合ったバレンティーノ・ロッシのオフィスで卒業セレモニーを開催しました。
まず初めに、この特別な5日間をまとめたビデオ映像を鑑賞。そのあとYamaha VR46 Master Campの正式な参加証明書を受け取り、そしてもちろん、VR46からのたくさんのプレゼントも贈られました。
バレンティーノ・ロッシ、VR46、VR46 Academyのライダー、インストラクター、サポート・スタッフ、そして同プログラムのパートナーであるMSI Gaming、Oakley、Alpinestars、Pirelliの多大な貢献に心から感謝するとともに、第10回マスターキャンプの卒業生となったライダーたちの今後に期待したいと思います。
Comments
ウイリアム・ファベロ(ヤマハ発動機株式会社 マーケティング&コミュニケーションズマネージャー)談
「まず何よりも、Master Campに参加したライダーたちに"おめでとう、よく頑張った"と言いたいと思います。今回は天候に恵まれず、これまでで最も厳しい回となりました。スケジュールも何度も変更されましたし、ライディング・コンディションは決して楽ではなかったのですが、彼らは見事なプロフェッショナリズムと成熟度でそれに対処し、トップライダーに期待される心の在り方を実践してくれました。
彼らのように競争力が高く、意欲的で、マナーもしっかりしたライダーたちと、ともに仕事ができたことを非常にうれしく思います。これからもYamaha R3 bLU cRU European Cupやさらにその上のカテゴリーで活躍する彼らの未来に注目していきます。
Master Campはあっという間に終わってしまい、このあとヤマハとVR46はまた、Yamaha VR46 Master Camp Moto2 Teamに集中します。Yamaha bLU cRUライダーのマニュエル・ゴンザレスとYamaha VR46 Master Camp卒業生のケミンス・クボが次回、ル・マンを走ります」
ジュランド・クシュミエルチュク
「最後のフラットトラック・セッションはとても良かったと思います。フルトラックではリズムをつかむのに少し苦労しましたが、最後の数ラップはうまくいきました。そのあとのアメリカーナ・レースは、最初のレースで2位を走っていましたが、そのあとケビンと接触してしましいました。彼には申し訳なく思っています。第2レースはよりクリーンに走りましたが、Master Campでの大きな成長を実感することができました。
VR46の内部を見せてもらえたことは素晴らしい経験でした。たくさんのマシン、トロフィー、'名声の壁'、そして世界選手権チームを運営するためのすべてのものが詰まっていました。本当に見ごたえあるものでした。
Master Campの最大の成果は、メンタル面の成長だと考えています。走行中に何を考え、その日のライディングをどのように始めるかなどについて多くを学びました。マシンに乗る日の考え方を変えたのです。そしてもちろん、VR46 Academyのライダーたちの走りを見たり、マルコ・ベリやマルコ・ベゼッキに指導してもらったり、アンドレア・ミーニョとトレーニングしたり、バレンティーノに会ったことなど、すべてがとても素晴らしい経験です」
デービス・ベルガミーニ
「とうとうMaster Campの最終日が来てしまいまいた。この5日間、本当に楽しかったです。今日はMotor Ranchでフラットトラックのトレーニングを行いました。マシンのフィーリングが、これまでよりもずっと良くなっていたことを、とてもうれしく思っています。そのあとのフルトラック・レースとアメリカーナ・スタイルのレースも最高でした。午後はVR46の本社へ行きました。2年前に一度、訪れているのですが、いつ来ても素晴らしいところです。Master Campで最高の思い出は、やはりフラットトラックでしょう。バレンティーノ・ロッシのモーターランチを走れるなんて、本当にすごいことですからね!」
ケビン・サントス・フォンタィニヤ
「Master Campが終了しました。本当に魅力的で美しい経験でした。このプログラムを開催・運営してくれたすべての人に感謝しています。私たちライダーにとって、本当に特別なものでした。ヤマハ、VR46、Master Campのスタッフ、VR46 Academyのライダーたち、その他、このプログラムに関わるすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
今日もまたフラットトラックを練習し、最終日にふさわしいものになりました。最後のレースで、MiniGPスーパーポール、ゴーカートに続いてまた優勝することができました。さまざまなトレーニング、与えていただいたアドバイス、この5日間の経験のすべてに満足しています。時間はあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、この素晴らしい機会を最大限に使い切ることができたと思っています。いつも私を支えてくれるチームと家族にも感謝しています」
アンドレア・ピゾッリ
「Master Campは厳しかったけれど、同時にとても素晴らしいものでした。Motor Ranchではマシンの、とくにフロントのフィーリングがつかめず苦戦しました。それでもセッションごとに少しずつ良くなっていって、最後のレースは楽しめました。フラットトラックの'おいしさ'を知り始めたところなので、最初の2日間に参加できなかったことが残念です。
VR46本社には感銘を受けました。まさに驚きです。一歩、足を踏み入れるとまた、本当に素晴らしいビルなのです。キャンプのなかでも最も感動的な瞬間のひとつだったかもしれません。
総括して、Master Campは素晴らしい経験でした。でも同時に大変なハードワークでもあり、私はこれまで、このようなトレーニングはしたことがありませんでした。もちろん、アカデミーのこのようにハイレベルなライダーたちと一緒に練習する機会などありませんでした。ですから、すべてが驚きで、本当に素晴らしかったのです。でもそのなかでも一番をもし選ぶとしたら、やはりバレンティーノ・ロッシに会えたことです。このようなチャンスを与えてくれたすべての人に'ありがとう'と言いたいです。心からエンジョイしました」
エンゾ・バレンティン・ガルシア
「VR46本社ビルがあれほど大きいとは思っていませんでした。VR46の遺産ともいうべきものに感動さえしました。バレンティーノやペッコ(バニャイア)のチャンピオン・マシンも展示されていて、とても素晴らしいものでした。このような体験ができたことをうれしく思い、ヤマハ発動機、Yamaha Motor Europe、Yamaha Motor Brazil、 VR46、Master Camp、そして実現を手助けしてくれたすべての人に感謝します。これからの人生にとってプラスになるように考え方を変えてくれたのですから、これほどの経験はほかになかなかないと思います。またここに戻って来て、スタッフの皆さんに何度も何度も何度も会いたいと思っています。
なかでも最高の経験は、Motor RanchでVR46 Academyのライダーたちの走りを見たことです。彼らの速さとテクニックは、まさに圧巻で、ライディング中のハードワークをつぶさに見ることができたのです。彼らはもちろんフラットトラックに慣れているので、見ていてとても勉強になりました。またそのなかの何人か、アンドレア・ミーニョやマルコ・ベゼッキ、そしてポルトガル語を話すフランコ・モルビデリとも話をすることができました。
この経験は私の人生を変えると思います。トレーニングとライディングを変えていくことになるでしょう。みなさん、ありがとう!」