NEWS
August 24, 2021
第9回Yamaha VR46 Master Campが終了
第9回Yamaha VR46 Master Camp最終日、5人のライダーはVR46 Motor Ranchで最後のフラットトラック・セッションを行ったあと、ダバリアの町にあるVR46 Storeとバレンティーノ・ロッシ選手のオフィシャル・ファンクラブを訪ね、VR46本部で恒例の卒業式に臨みました。
ウナイ・オラドレ (17歳/スペイン)、バーテニ・ソフォーグル (18歳/トルコ)、フンベルト・マリエル (15歳/ブラジル)、フェントン・ハリソン・シーブライト(19歳/イギリス)、イケル・ガルシア・アベイラ (17歳/スペイン)の5人はキャンプ最終日を複雑な気持ちで迎えていました。しかしVR46 Motor Ranchへ到着するといつもの元気を取り戻し、フラットトラック・インストラクターのマルコ・ベリに5日間の成果を披露しました。
この日はVR46 Rider Academyのステファノ・マンツィもコーチのひとりとして登場。初めにベリが、これまでに行った2回のフラットトラック・セッションのビデオを見せながら注意すべき点を説明。そのあとコースへ出てしばらく練習走行を行ってからレースを行いました。優勝はガルシア。ソフォーグルとオラドレが2位と3位を獲得しました。
ダバリアでのランチを終え、午後からはVR46 Storeでショッピング。するとそこにロッシのオフィシャル・ファンクラブ副会長、フラビオ・フラテシ氏が訪問し、すぐ近くにあるファンクラブ本部へと5人を招待してくれます。ここでファンクラブの会員登録を行うと、VR46 Fan Clubメンバーシップ・カードのほか、たくさんのプレゼントを受け取り、商品やプレゼントでいっぱいになったバッグを抱え、マスターキャンプ最後のプログラムに参加するためVR46本部へ。
そこには巨大な倉庫を含む商品販売部門とVR46 Academyのライダー全員の管理を行うレース部門が入っており、建物内部を見学した5人はVR46ビルの大きさに驚かされた様子でした。見学したあとはVR46とヤマハが2013年に初めてマスターキャンプ・プログラムについて話し合ったバレンティーノ・ロッシのオフィスで恒例の卒業式です。VR46 Riders Academyディレクターのアレッシオ・サルッチの進行のもと、5日間のトレーニングの模様を撮影したビデオを見たあと、5人にYamaha VR46 Master Campの参加証明書が手渡されました。
「初めに、このように素晴らしい成果をもって終えた若き才能の卒業を祝福します」とサルッチ。「Yamaha VR46 Master Campへの参加は非常にエキサイティングなことだと思いますが、実際に参加してみるとすぐに、決してナーバスになったりシャイになったりする必要はないことがわかるでしょう。私たちは皆さんの学びをサポートするためにここにいます。ですから、求められれば求められるほど、より多くをフィードバックしていきます。
このトレーニング・プログラムは2016年以来、長く続いてきました。依然として世界中がパンデミックと戦っているなかで行われたこの第9回は、これまで以上に記憶に残るものとなるでしょう。私たちは今後も若いヤマハ・ライダーの育成に努めていきたいと思っています。移動が制限された今回はかないませんでしたが、アジアなど他の大陸からの生徒たちにもまた参加してもらいたいと思っています。
そして、5人がこの5日間を楽しんでくれたことを願います。楽しむことが、このプログラムの重要な要素なのです。彼らはたくさんのアクティビティに参加して非常に疲れたと思いますが、このことが将来のキャリアのために必ず役に立つものと確信しています。これまでの参加者たちもプログラムを通して多くを学び、その後、素晴らしい成績を残しています。コーチたちも言っているように、今回の参加者はレベルが非常に高く、楽しいグループでした。すべてのスタッフとVR46のライダーたちが、それぞれのチャンピオンシップに戻っていく皆さんを応援しています。夢をかなえてくれることを願っています」
VR46 Motor Ranchで行われたレースのなかで、シーブライトはアンラッキーなクラッシュがあり、鎖骨を骨折して地元の病院へ搬送されました。マスターキャンプ終了後は母国イギリスで治療が続くことになりますが、VR46本部で行われた一連のセレモニーには出席し、卒業証書も受け取りました。マスターキャンプの卒業生は合計42人となり、その出身地はオーストラリア、ブラジル、カナダ、フィンランド、フランス、インドネシア、イタリア、日本、マレーシア、オランダ、スペイン、タイ、ウクライナ、アメリカ、トルコの15か国に及びます。
Yamaha VR46 Master Campチームはヤマハ発動機株式会社、バレンティーノ・ロッシ、VR46、VR46 Academyのライダー、インストラクター、サポートスタッフ、そしてこのプロジェクトに大きく貢献してくださったパートナーのMSI Gaming、Oakley、Alpinestar、Pirelli、Yamaha Italyマリン部門、Joe Amarena サンセットビーチ、ペーザロの港湾局に感謝します。
Comments
ウイリアム・ファベロ談(ヤマハ・モーター・レーシング・マーケティング・コミュケーション・マネジャー)
「世界的なパンデミックが継続しているなかではありますが、こうして約1年ぶりにYamaha VR46 Master Campを再開することができたことをうれしく思います。このプログラムは多くの人々にとっての、エネルギーとモチベーションの源となっているのです。
ヤマハとVR46は、モータースポーツに対する私たちの情熱を、若い世代のライダーたちと分かち合いたいという思いからこのプロジェクトをスタートさせました。世界中の才能あふれるヤマハ・ライダーたちに、さまざまなカテゴリーのエキスパートから学ぶ機会を持ってもらいたいのです。
プロジェクト再開は多くの点で非常に重要で希望に満ちた未来への兆候です。今回の5人の成長を見て、私たちは再び、誇りに満ちた気持ちになれました。マスターキャンプには学ぶべきことがたくさんあることを私たちは知っています。ライダーたちは5日間で5つの異なる分野について学び、そのうえでさらにトレーニングに励みます。一度に多くの情報が与えられますが、彼らは確かに、プロフェッショナルの水準に達していました。彼らとともに活動できたことは私たちにとっても素晴らしい経験であり、彼らに感謝し、その成果を喜んでいます」
ウナイ・オラドレ選手談
「VR46 Motor Ranchでの最後のフラットトラック・セッションはとても良かったです。とても楽しめました。そのあと訪れたロッシ選手のオフィシャル・ファンクラブはとても大切なものだと思いました。彼は多くの人に愛され、いつも注目されていることがよくわかります。VR46本部も素晴らしかったです。VR46 Storeで販売している服はどれもかっこよく、友達へのプレゼントも含めてたくさん買ってしまいました。
マスターキャンプを終えて充実感があり、これからも学び続け、今後のキャリアを発展させていきたいと思っています。ここで学んだすべてを次回のレースで見せたいです。
マスターキャンプのプログラムは誰もが経験できることではなく、とても特別なものです。だからこそこの貴重な機会を存分に楽しみ、フルに活用しました。100%やり遂げたと思っています」
バーテニ・ソフォーグル選手談
「最後のフラットトラック・セッションは今までで一番の走りができました。VR46 Storeもオフィシャル・ファンクラブも素晴らしくて、とても気に入りました。VR46本部はとても大きくて、想像をはるかに超えていました。
マスターキャンプのプログラムのなかで、好きなものをひとつ選ぶのは簡単ではありません。いろいろな種類の、いろいろなトレーニングがたくさんあるからです。でもそれらを通じて今、より多くを経験し、成長し、未来へ向けた準備ができたと感じています。今後のレースキャリアに必要となるたくさんのことを教えてもらいました。この巨大なグループの一員になれたことをうれしく思い、ヤマハ、VR46、スタッフ、スポンサー、コーチ、この機会を与えてくれたすべての人に感謝しています」
フンベルト・マリエル選手談
「最後のフラットトラック・セッションを大いにエンジョイしました。経験を積んだ分だけライディングが楽しくなったのです。VR46 Storeとオフィシャル・ファンクラブはすべてが素晴らしく、VR46本部は驚くほど大きく、その見学はエキサイティングでした。
マスターキャンプはライダーとしての私の人生のなかで、間違いなく最高の経験でした。多くの課題を克服し、喜びの瞬間がありました。マスターキャンプ、ありがとう! この5日間を決して忘れません」
フェントン・ハリソン・シーブライト選手談
「最後のフラットトラック・セッションは素晴らしかったです。全コースを使用して何度かレースをしました。でも残念なことに、最後のレースでバトル中に転倒してしまいました。そのためマスターキャンプ最後の旅は、鎖骨骨折治療のための病院行きでした。幸い、VR46本部見学には合流することができました。たくさんの商品とその種類の多さに衝撃を受けました。
MotoGPに関するいくつかの大きな判断が行われるVR46オフィスの見学は今日の最大のハイライトでした。実際のサイズは、まるでアラジンの洞窟のように、終わりがなくきらめく驚異に満ちていました。
悲しいことにマスターキャンプは終了しましたが、そのなかでたくさんのことを学ぶことができました。ここで得たことは、出会った友人の思い出とともに、これからも永遠に残ってくれるでしょう。ここに参加できるのはわずかな人数に限られますが、その一員になれたことをありがたく思っています。生涯一度きりの経験にはなってほしくないと思っていますが、このあとチャンスを与えられるわずかな幸運なライダーたちのために、マスターキャンプはまさに超現実的な、本当に素晴らしい経験だということを伝えたいと思います。言葉で説明するのはとても難しいですが...」
イケル・ガルシア・アベイラ選手談
「最後のフラットトラック・セッションは一番うまくできました。VR46 Storeとオフィシャル・ファンクラブも素晴らしかったです。そこに集められた品々にも、彼らの仕事ぶりにも感動しました。VR46本部はとてもきれいで大きいです。そこで卒業式に参加し、このプログラムの一員になれたことを心からうれしく思いました。マスターキャンプでの経験を100%生かしたいと思います。本当に素晴らしくて、その楽しさは参加してみなければ理解できないかもしれません」