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3日目、プログラムの中でハイレベルなライディングスキルを披露

August 22, 2021

3日目、プログラムの中でハイレベルなライディングスキルを披露

第9回Yamaha VR46 Master Camp3日目も盛りだくさんのプログラムで行われました。午前中にVR46 Motor Ranchを訪れ、午後はカットーリカにあるJeepers Park の中のMiniGPコースでVR46 Riders Academyのマルコ・ベゼッキとともに走行練習を行いました。

ウナイ・オラドレ(17歳/スペイン)、バーテニ・ソフォーグル(18歳/トルコ)、フンベルト・マリエル(15歳/ブラジル)、フェントン・ハリソン・シーブライト (19歳/イギリス)、イケル・ガルシア・アベイラ(17歳/スペイン)の5人は、会場に並べられた5台のYZ125を見て意欲をあらわにすると、この日、コーチを務めたブライアン・トッカセリは彼らのプロ意識を高く評価しました。

「今日はソフトクロスを練習しながらライディング・テクニック向上を目指し、同時にリスク軽減と障害の認識について学びました。とくにビギナーにとっては、あらゆるダメージの可能性をできる限り少なくすることが重要です。そこで正しいボディ・ポジションを身につけることから始めました。
ソフトクロス・サーキットは、前回のマスターキャンプのあとリニューアルされました。とくにロードレーサーたちのスキルアップのためにデザインされていて、普通のモトクロス・コースとは異なります。よく考えられ、しっかり準備されています。ソフトクロスは当然、リスクを伴うものですが、このコースではリスクが軽減されているのです」

ソフトクロスを終了した5人は、ダバリアにあるRistorante e Pizzeria da Rossiで昼食。午後はまた同じ場所に戻り、Monster Energy Yamaha MotoGPのロレンソ・ダレッティ(Trastevere73)のもとで、キャンプ初日に続き2回目となるMotoGP eスポーツ・セッションに臨みました。レースへの準備が整ったと判断したドレッティは、ミサノとカタルニアを舞台に2レース制で行われるeスポーツ・ラウンドへの参戦を決定。レースは非常にスリリングで、ときに大混乱の見応えあふれる展開となりましたが、その中でマリエル選手が優勝。オラドレ選手とソフォーグル選手が2位と3位で続きました。

「彼らは素晴らしい戦いを見せてくれました。全員が大きく成長しています。1回目と比べて1秒も速くなっており、なかには2秒縮めた選手もいました。これが私たちの目標というわけです。最初のセッションで情報とヒントを与え、2回目のセッションでそれを実践するのです。
彼らはとても速く、ライディング・スタイルもしっかりしています。レースで得た知識をゲームに生かし、正しいレース・ラインを走行しました。マリエル選手は非常に速く、もっと練習を積めばMotoGP eSport選手権に出場することも可能でしょう。
ステップアップを目指すなら、MSI Gamingなどのプロフェッショナル用ゲーム機器を使用することが重要です。トップレベルでプレーするなら、使用する機器もトップレベルでなければなりません。パワフルなPCを使えば、よりスムースに走れるようになってペースも上がってきますし、質の高いモニターもスキル向上を後押ししてくれるでしょう。またゲーム用の椅子も重要です。ボディ・ポジションを整えることで、長いセッションにも耐えらえるようになります」

eスポーツ・セッションのあとはバンに乗り込みJeepers ParkのMiniGPコースへ。そこには5台のYZ85が待っていました。インストラクターのマルコ・ベゼッキ選手からコースレイアウトに関するブリーフィングを受け、レザースーツに着替えてさっそくライディングをスタートしました。

ベゼッキについて数ラップ走ると、すぐさまコツをつかんだため、今度はベゼッキが彼らの後ろについてライディング・スタイルをチェック。続いてフリープラクティスとMiniGPレースが行われ、ソフォーグルがトップ。オラドレが2位、シーブライトが3位となりました。

「今日の第一の目標は、皆がセッションをエンジョイしながらライディング・スタイルの細かいところを改善することでした。彼らはしっかり取り組み、昨日まではできなかったことをできるようになりました。それだけで十分に素晴らしい成果です。
MiniGPはトレーニングに適しています。マシンがとても小さいので、少し落ち着かない感じがあってマシン・コントロールも難しくなります。でもそこがおもしろいのです。この状態で速く走るためには技術と努力が必要で、身体への要求も高くなります。
彼らのレベルの高さに満足していますし、私にとっても、彼らと一緒に走ることで良いトレーニングになりました」

Comments

ウナイ・オラドレ選手談
「モトクロスは何度か経験があるのですが、いつも4ストロークだったので、今日はいい機会になりましたし、とても気に入りました。もともとモトクロスが大好きなので、今日のセッションをとても楽しみにしていたのです。でも、もしもふたつのうち、どちらかを選べと言われれば、やはりVR46 Motor Ranchで行うフラットトラックです。とても楽しくて、スピードアップに大いに役立ってくれると思います。
またコーチのおかげでライディング・ポジション、コーナリングの方法、立ったり座ったりのタイミング、スロットル・コントロールなど、改善を助けてくれるいくつもの技術を学ぶことができました。
eスポーツも進歩しましたが、決して得意ではありません。上達のためには多くの時間を割かなければなりませんが、私はまったく練習が足りません。MiniGPのほうが、より近づきやすく、3日目もまたマルコさんからたくさんのことを教えてもらいました。それまでは自分なりの考え方があったのですが、彼がそれをすっかり変えてしまいました。とても感謝しています。
好きな練習をひとつだけあげるのは簡単ではありませんが、ミニバイク、モトクロス、フラットトラック、全部、大好きです。もっとトレーニングを続けたいです」

バーテニ・ソフォーグル選手談
「ソフトクロスは初めてでしたが、モトクロッサーを楽しむことができました。コーナーの進入と立ち上がり、シフトアップやジャンプのときにマシンから離れないようにする方法などを学びました。懸命にトライし、エンジョイし、とくに後半はとても良い勉強になりました。コースはその名の通り'ソフトクロス'で、経験が少ないか、まったく初めてというライダーには最適の練習方法だと思います。ソフトクロスとフラットトラックはまったく別のものですが、どちらも私たちを成長させてくれます。とても気に入っています。
MiniGPセッションでは、よりスムースに、よりコンスタントに走る方法を学びました。ここでも大いに楽しめました。マスターキャンプのプログラムも半分以上が終了しましたが、一番好きなものをあげるのは難しいです。すべての項目で、将来に役立つ多くのことを教えてくれています」 

フンベルト・マリエル選手談
「ソフトクロスは初めてでしたが、とても楽しむことができました! ボディ・ポジションについて深く学ぶことができましたが、私はやはり、フラットトラックのほうが好きです。ソフトクロスのあとは2回目のeスポーツ・セッションで、これもかなり気に入っていて、今日は2レースで優勝することができました。MiniGPでは2ストローク・マシンのライン取りやブレーキングと加速について、ベゼッキ選手からたくさん教えてもらいました。

フェントン・ハリソン・シーブライト選手談
「ソフトクロスは以前に経験があったのですが、今日はまったく別の感覚があり、大いにエンジョイできました。また近いうちにやってみたいと思います。VR46 Motor Ranchのモトクロス・コースは、今まで走ったなかでも最高のコースです。スムースで、ゆったり流れているので楽しんで走れますし、私にとっては、とにかく最高の経験になるのです。フラットトラックもソフトクロスも新しいチャレンジでしたが、どちらも同じように楽しいものでした。さまざまなタイプのトレーニングを経験することによって、これほど大きな違いが出るということに驚かされました。ソフトクロスのトレーニングではマシンの上での正しいボディ・ポジションを学び、それによってライディングがスムースになり、大きな差を生むのだということがわかりました。
eスポーツ・セッションでも進歩が見られ、ソフトクロス・トレーニングのあとのリラックスにもなりました。
そのあとのMiniGPでもたくさんの収穫がありました。カートコースで2ストローク・マシンに乗るのは初めてだったので、毎ラップ、いろいろなことを学びました。一日の終わりには自信も増してきて、スーパーポール・セッションでは今日もトップを獲得することができました。とは言え、ここまでで一番、気に入ったのはフラットトラックです。ロッシ選手のランチを走るのは夢でしたから、それがかなって本当にうれしいです。そしてもうひとつ、長年のアイドルに会えたことも、ここまでで最高の経験のひとつです」

イケル・ガルシア・アベイラ選手談
「ソフトクロスは経験がありました。このコースはとても楽しいのですが、いくつかのコーナーはかなり難しく、苦戦しました。少し時間をかけて、2ストローク・マシンに慣れていきました。楽しかったのですが、私はやはり、フラットトラックのほうが気に入っています。
ソフトクロスのあとはロレンソ・ダレッティさんと2回目のeスポーツ・セッションを行い、2秒も縮めることができました!
MiniGPマシンも楽しかったのですが、レースについては残念ながら、あまり多くをお話しすることができません。2ラップ目で転倒してしい、とても悔しい結果となってしました」