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Master Campのライダーたちがついにロッシと対面

September 09, 2019

Master Campのライダーたちがついにロッシと対面

第8回Yamaha VR46 Master Campのプログラム4日目は、午前中にミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを体験し、午後はFisio Gymでワークアウト。そしてその夜には、彼らがずっと待ち望んでいたスペシャル・イベントが行われた。来週末のサンマリノGPに備えてトレーニングを行っているバレンティーノ・ロッシとVR46 Academyのライダーたちが、VR46 Motor Ranchへ招待してくれたのだ。

いつも以上に気持ちを逸らせバスに飛び乗ったのは、Yamaha Motor Thailandのサワポル・ニラポン(16歳)とスッティパット・パッチャリート(18歳)、Yamaha Motor Malaysiaのムハンマド・アリフ・アシャラフ・ビン・タヒルディン(16歳)、Yamaha Motor Philippinesのマッキンリー・カイル・パス(18歳)、Yamaha Motor Canadaのジェイク・レクレアー(18歳)の5人。ミサノ・ワールドサーキットではピレリ製タイヤを装着したYZF-R3が彼らを待っていた。

VR46 AcademyのライダーでMoto2に出場しているルカ・マリーニが、コースマップを示して簡単にレクチャーしライダーたちをコースへと送り出した。サンマリノGPに出場予定のマリーニは、MotoGPの規則によりライダーたちと一緒に走ることはできなかったが、遠くから見守るだけでなく、観察し、いくつかのヒントを与えてくれた。さらにはCIVのライダー、ロレンソ・バルタレシがマリーニに代わってコース上でのインストラクターを引き受け、ライダーたちとともに走行した。

「私にとっては、とても興味深い経験でした。このマシンに乗ったのは今回が初めてですからね」とバルタレシ。「Master Campの面々は素晴らしい人たちばかりで、5人のライダーもスキルが高く強さがありました。彼らと走ることができて、とても楽しかったです!
かなり難しいコースですが、理解すれば心からエンジョイできるようになります。Yamaha YZF-R3も良いマシンで、コーナーへのアプローチが非常に速いところが楽しかったですし、ピレリタイヤも好フィーリングでした。今回、初めて使ったのですが、コーナー立ち上がりとストレートでの加速で非常に優れていると感じました」

午後からはFisio GymでマリーニやMoto2のマルコ・ベゼッキとともにトレーニングに励み、その夜にはVR46 Motor RanchでロッシとVR46 Academyのライダーの走りを見学するというスペシャル・イベント。5人は、憧れのライダーのフラットトラック・ライディングを間近で見ただけでなく、あいさつを交わして一緒に写真撮影も行った。

「私たちが普段、行っているトレーニングをMaster Campのライダーたちに見てもらえるのは、とてもうれしいことです」とロッシ。「実際のところ、私たちのトレーニングは彼らが今やっていることと、とても似ているのですが、今夜のMotor Ranchでは、また何かを学んでくれたことと思います。
Master Campのインストラクターたちから聞くところによると、彼らは助言をしっかり聞いて、それを正しい方法で生かしているということでした。この4日間、とても頑張ってきたので、この夜をMotor Ranchで一緒に過ごせたことが、よい刺激になればと思います。とてもリラックスして、この経験を楽しんでくれているようでした」

Comments

ジェイク・レクレアー選手談
「ミサノ・ワールドサーキットは期待通りのすばらしいコースでした。とてもスムースでバンプはひとつもありません。広々としてオープンで、私がいつも走っているところとはまったく違っていました。全体に高速で、そのなかに様々なスタイルのコーナーがありました。母国で経験したどのコースよりもすばらしく、とても面白くてエンジョイできました。私は昨年、2018年型YZF-R3に乗りましたが、今年はYZF-R6に乗っています。Master CampでR3に戻り、前のようにブレーキングで深くまで突っ込みました。R3はコーナー途中でアクセルを開けていけますが、R6ならもう少し待たなければなりません。それに慣れるまでに少し時間がかかりましたが、徐々にフィーリングがよくなってきました。
午後はFisio Gymで有酸素運動とストレッチを行い、厳しいトレーニングに備えて身体を調整。このやり方は母国へ持ち帰りたいと思っています。
そして夜にはMotor Ranchで、今まで以上に多くのVR46のライダーたちと会い、さらにはバレンティーノとの対面も果たしました。私たちがマルコ・ベリから習ったことを実践している彼らの走りを見ることができて、とてもよい経験になりました。明日はキャンプ5日目となります。また新たな項目にチャレンジするのを楽しみにしていますが、同時に少し寂しい気持ちもあります。なぜならこれがVR46 Motor Ranchを訪れる最後の機会になりますし、プログラムの最終日でもあるからです...」

マッキンリー・カイル・パス選手談
「新型YZF-R3に乗れてうれしかったです。プラクティスでは好タイムを記録することができましたし、自分自身がこんなにも速く敏捷に走れたことに驚いています。スーパーポールの前にいくつかミスをして転倒してしまったことはとても残念。でもそれ以外はとてもよい経験ができたと思います。
午後からのジム・セッションでも自分自身に驚かされました。と言うのも、ミサノを走ったあと疲れ切ってしまっていると思っていたのですが、Master Campでの数日のトレーニングを通じて、すでにかなり体力が増してきているようなのです。そして、このプログラムが与えてくれる変化を確かに感じるようになりました。日に日に強くなり、日に日に速くなっているので、ARRCのレースでもきっと、今まで以上の走りができると思います。
とは言え、今日の最大の衝撃はVR46 Motor Ranchでバレンティーノ・ロッシに会い、彼の走りを見たことです。彼やVR46 Academyのライダーの走りを間近で見ただけでなく、限られた人しか入ることのできない場所で彼らのライディング・スタイルを比較することができたのは、本当に特別なことでした。心を揺さぶられる出来事で、決して忘れることはないでしょう」

ムハンマド・アリフ・アシャラフ・ビン・タヒルディン選手談
「ミサノ・サーキットを走ることができて、とても幸せです! 夢が現実になりました! しかも1週間後にはMotoGPが開催される場所なのですから、なんだかとても特別な気分です。まさにこの場所で、世界のトップライダーたちが見事なレースやバトルを繰り広げる...そしてそこは、決して誰もが入れる場所ではないのです。そう思うと本当に特別な、ファンタスティックな経験と言うしかありません。
夜には、憧れのバレンティーノ・ロッシに会いました。間違いなく、人生のなかで最もうれしい出来事のひとつです。'Hello'と言葉を交わしてみたいとか、あなたのファンですと伝えたいという希望は以前からありましたが、まさかこのようなイベントのなかで、それが実現するとは想像したこともありませんでした。今もまだドキドキしています!」

サワポル・ニラポン選手談
「午前中はミサノ・ワールドサーキットをYZF-R3で走って大満足。もちろん初の経験でしたが、とても面白いコースでしたし、たくさんのことを学べたので、またすぐに走りたい気持ちです。自ら体験できたことで、来週のMotoGPはより一層、興味を持ってみることになると思います。
VR46 Motor Ranchでの出来事については、どんな言葉でも感動を十分に伝えることはできません。何しろ到着するまで知らされていなかったのですから! しかも夜間のフラットトラックは非常に印象的でまるでスタジアムのよう。続いてバレンティーノやVR46 Academyのライダーたちと会い、一緒に写真も撮りました。バレンティーノの大ファンとして、本当にうれしい瞬間でした。以前からずっと会いたいと願っていましたが、それがついに、このような形で実現したのです。夢が叶いました!」

スッティパット・パッチャリート選手談
「ミサノ・ワールドサーキットを訪れ、走行しました。母国タイにはこのようなサーキットはないので、実際にこのようなすばらしいコースを走ることができて幸せです。コースに入る前にしっかりとコースマップを確認し、ルカ・マリーニとともにベストの攻略法について話し合いました。それからYZF-R3に跨ってロレンソ・バルタレシの先導について行きました。ロレンソの走り方をじっくり観察できたので、そこから学んだことを母国でも実践したいと思います。
夜はVR46 Motor Ranchでバレンティーノ・ロッシやVR46 Academyのライダーたちの走りを見ることができるというすばらしい経験ができました。彼らのライディングを通じて、これまで学んだことを確認することができましたし、バレンティーノとの対面は忘れられないものとなりました」