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April 10, 2019
FIM CEV Moto2開幕戦、サルムーンがレース2でポイント獲得
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ポルトガルはエストリル・サーキットで、FIM CEV Repsol Moto2 Championshipが開幕し、VR46 Master Camp Teamのアヌパブ・サームーンとケミン・クボがデビューを果たしました。このクラスは2レース制で行われますが、今回は両レースともに悪天候に見舞われ、雨、風、寒さに悩まされたタイ出身ライダーは実力を発揮しきれないままデビュー戦を終えることとなりました。
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予選セッションも難しい状況のなかで行われ、クボが13番手、サルムーンが27番手と後方のグリッドとなってしまいます。それでもレース1でふたりは、好スタートを決めてポジションを挽回。クボは7番手まで挽回するも、レース中盤にリタイア。サルムーンは13番手まで追い上げたところで、他車のクラッシュに巻き込まれるアクシデントに見舞われましたが、再スタートして20位でゴールしました。
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レース2は、ウエットから徐々に乾いてゆく難しいコンディションとなりました。ふたりはスリックタイヤを選択し、サルムーンはこれが奏功して27番グリッドから13番手まで挽回し初ポイントを獲得。一方のクボはまたも不運に見舞われ、序盤で他車と接触しフロントフェンダーにダメージを受けてしまい、これが影響して19位でチェッカーとなりました。
次回の第2戦は4月28日、バレンシアのリカルド・トルモサーキットで行われます。
Standings
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A・サルムーン選手談(20位/13位)
「日曜日に2回、レースが行われました。レース1は最悪のコンディション。僕は他車のクラッシュに巻き込まれて一緒に転倒してしまったのですが、すぐにマシンを起こしてレースに復帰し、なんとか20位でゴールすることができました。レース2はグリッド27位から懸命にマシンをプッシュして13位まで挽回。ポイント圏内まで上がれたことをとてもうれしく思っています。チームとそのメカニックたち、またファンの皆さんにありがとうと伝えたいです」
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K・クボ選手談(DNF/19位)
「レース1は好スタートからプッシュして7番手まで上がり、前のグループについて行こうとがんばりました。初めの数ラップはペースも良く好調だったのですが、そのあとミスをして転倒してしまいました。昨日までとはコンディションが変わってしまったのでマシンの状態は100%ではありませんでしたが、そのなかでもフィーリングをつかんでいい走りができていただけにとても残念な結果です。レース2では別の問題が起こりました。スタートで出遅れ、オープニングラップで他車と絡んでしまったのです。私をパスしようとしたライダーが私のフロントタイヤに当たってきて、その時点では損傷の大きさがわからずプッシュし続けましたが、そのうちにペースが上がらなくなりました。あとはただ完走を目指すのみで、まったくいいところがありませんでした。そのような状況のなかでもベストを尽くし、最後まで走り切り、貴重な経験を積めたことには満足しています。最後になりましたが、VR46 Master Camp Teamのみんなにお礼を言います。次のバレンシアでは彼らに好成績をプレゼントしたいと思っています」
L・ブリビオ、チーム・マネジャー談
「非常に難しい戦いでした。原因のひとつが天候です。そのため最終的には思った成績を残せませんでしたが、チームもライダーもこのなかで多くのことを学ぶことができました。難しいコンディションに懸命に対処し、ここまでできたことには満足しています。さらに努力を続け、進化していきたいと思います。次のバレンシアが良いコンディションに恵まれることを願います」