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YZF-R3でミサノを快走! Master Camp 2日目

September 14, 2018

YZF-R3でミサノを快走! Master Camp 2日目

マレーシアのムハマッド・アイマン・ビン・タヒルディン(16歳)とナジル・イザ・ビン・ムハマッド・バハウディン(18歳)、インドネシアのムハマッド・ファエロズィ・トレクォットゥラ(15歳)、日本の横山尚太(16歳)は、Master Campは2日目に突入、この日の午前中はVR46 Riders Academyのアンドレア・ミグノ、マルコ・ベゼッキ、フランコ・モルビデリ、ニッコロ・アントネッリといった錚々たるメンバーの指導のもと、ストレッチ、ピラティスを実践。さらにレースシミュレーターを利用したトレーニングをにも挑戦しました。午後からはミサノKCEワールドサーキット・マルコ・シモンチェリに移動し、ニコロ・ブレガからパーフェクトラインのつかみ方を習い、YZF-R3での練習を行いました。

Master Campに参加するライダーたちは皆、2日目の練習プログラムを楽しみにしていましたが、アイマンは1日目の疲れの影響で体調が優れず、トレーニングを欠席することとなってしまいました。

2日目最初のセッションはFisio Gymでのトレーニング。簡単なウォームアップで筋肉をほぐした後、ふたつのグループに分かれ、一方はピラティス、もう一方は午後からのライディングセッションに備えてミサノ・ワールドサーキットを想定したレースシミュレーターを用い、デモ走行に続いてタイムアタックに挑戦。途中でふたつのグループが入れ替わり、それぞれ両方の項目をこなしました。

こうして午前中の練習が終わると、ライダーたちはすぐさまタヴッリアにあるVR46 Storeへ。Master Campのオフィシャル・ウエアなどが並べられた店内をぐるりと見て回りました。

その後、バンに乗り込んだライダーたちはミサノ・ワールドサーキットへ移動。そのピットにはピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSPを装着したYZF-R3が並べられ、若いライダーたちの到着を待っています。ブレガから安全性などに関するブリーフィングを受けたあと、ライダーたちはレザースーツに着替え、マシンに跨りエンジンをかけると、早速サーキット走行へ。

YZF-R3に乗るのは初めということで、ライン取りやブレーキングポイントを理解するまでに数ラップを要しましたが、ひとたびフィーリングをつかむと順調にペースアップ。その後、行われたスーパーポール・セッションではファエロズィがトップタイムをマーク。横山が2位で続き、イザは転倒のためパーフェクト・ラップがとれないまま3位となりました。

Comments

リン・ジャービス
「サンマリノGPが終わったばかりで、またミサノ・ワールドサーキットを訪れるのは不思議な感じです。7日前はここに85,000人のファンが集い、パドック内も非常に混雑していましたが、今日はまるで砂漠のように静かでした。私たちだけで全コースを占有できるなんて夢のよう。このようにコースは練習に最適なシチュエーションと言ってよいでしょう。アイマンが体調を崩したため3人が走行に臨み、ニコロ・ブレガが指導を担当。世界選手権のサーキットでYZF-R3を走らせたことは、非常にすばらしい経験になったことと思います。3人ともよい走りをしていましたが、とくにファエロズィはスピードがありました。このミサノのセッションは彼らにとって最高の思い出となることでしょう。キャンプ3日目となる明日は、ソフト・クロスとMotor Ranchでの2回目のライディングセッションを予定しています。課題はまだたくさん用意されています」

ナジル・イザ・ビン・ムハマッド・バハウディン
「キャンプ2日目はジムからスタート。ここでのトレーニング方法はマレーシアで行っていたものとまったく異なっていましたが、とても気に入りました! 非常に心地よく、リラックスできるものだったので、帰国後もこのピラティスやストレッチを続けていきたいと思いました。VR46ストアはとても立派で、僕はそこで家族にお土産を買いました。ミサノを走るのは初めてで、YZF-R3も初めての経験でした。このマシンの動き方やコース上でのベストラインをできるだけ早く理解できるように努め、スーパーポールでは好タイムを目指していましたが、ミスをして転倒してしまいました。それでも、それまでのフリーのなかでとても多くのことを学ぶことができたので、また明日が楽しみです。僕はモトクロスが大好きなので、午前中に予定されているソフト・クロスはきっと面白いと思います」

ムハマッド・ファエロズィ・トレクォットゥラ
「2日目も、とてもいい一日になりました。午前中はジムトレーニングとレースシミュレーター。ここではVR46アカデミーのライダーたちが普段、行っていることを見せてもらい、いろいろ学ぶことができました。ここで習ったことをインドネシアでも続けていきたいと思います。午後からはMotoGPのサーキットであるミサノを走らせてもらいました。最初のセッションから速く走ることができ、そこからさらにペースアップ。そして1分57秒1を記録して1位を獲得できたのですから、結果にはとても満足しています。いろいろとヒントを与えてくれたブレガに感謝しています。でも優勝以上に重要なことは、このCampのなかでできるだけ多くを学ぶことだと思います。そのためにここに来ているので、当初の目標を最優先にしながら明日以降もがんばります」

横山尚太
「ジムではピラティスとストレッチを行い、身体のほぐし方やフィジカルのケアを学びました。ミサノサーキットを走ったあとは身体に疲れや緊張が残っていたので、ストレッチでリラックスさせることができました。これで明日もまた良いコンディションで臨めるでしょう。日本に帰ったあとも、このトレーニングを続けたいと思います。ピラティスをトレーニングのひとつに採り入れることは考えたことがなかったので、この機会に学ぶことができてとてもよかったと思っています。シミュレーターもとても楽しくできました。これも初めて見るものだったので、最初のうちはなかなかうまくコントロールできませんでしたが、VR46アカデミーのライダーたちの指導のおかげで、いい走りも何度かできるようになりました。VR46ストアも楽しめました。日本にはこのような店がないので、ここで買い物を楽しみながらリラックスできたこと。日本で買えないものを、ここタヴッリアで購入できたこともよかったです。ショッピングのあとはミサノサーキットへ行きました。日本のサーキットよりコース幅が広く、正しいラインを見つけるのが難しかったのですが、フリー走行で少しずつラップタイムを更新することができました。YZF-R3に乗るのは初めてでしたが、トップタイムを逃したのはとても残念。ブレガの後ろについて走り、彼のライディングを観察できたことは大きな収穫になったと思っています」