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July 31, 2018
Master Camp4日目、ミサノでロッシとライディング
第5回Yamaha VR46 Master Campの参加者たちは、4日目の今日もまた、新たな領域へと歩みを進めました。前半はソフトクロスとモーターサイクルのサスペンションを体験。そのあといよいよグランプリ・サーキットのミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れて、バレンティーノ・ロッシやVR46 Riders Academyのライダーたちを相手に自らのライディング・スキルを確認しました。
2018年7月31日/ダブリア(イタリア)
アメリカのC・ベンチュラ(16歳)とJ・ブラックモン(17歳)、ブラジルのE・カワカミ(18歳)とB・シーサー(18歳)、タイのK・クボ(19歳)は、第5回Yamaha VR46 Master Campのなかでも最も緊張の高まる一日を迎えました。最初の練習はVR46 Motor Ranchで行われましたが、この日はフラットトラックではなく、コースの一部に設けられたサンド・トラックでステファノ・マンジーの指導のもとでソフトクロスに挑戦。午後からは始めにAndreani Groupのスタッフたちにマシン・セッティングについて尋ねる機会が与えられ、そこで得た知識を携えて、いよいよミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへと乗り込んだのです。そしてここではバレンティーノ・ロッシとVR46 Academyのライダーとともにコースを走行しました。
3日目までにかなりのエネルギーを消耗していた5人ですが、マンジーとともにYZ125でソフトクロスに臨むと再びやる気がみなぎってきました。Moto3ライダーから注意事項について簡単な説明を受けたあと、実際にコースへ入ってその感触を確かめます。この日とくに重要視されたのは、コースに挑む間中、ライディング・ポジションとバランスをキープすること。与えられた時間は短かったのですが、マンジーは生徒たちの進化を確信したようでした。
急いでランチを済ませると、Andreani Groupを訪れ理論講座を聴講。ここではマシン・セッティングについての質疑応答も行われ、今後に役立つ重要な知識を得ることができました。机に向かってノートをとることにも疲れてきたころ、講習会はようやくお開きとなり次のプログラムへ。そしていよいよ、Master CampのYZF-R3でミサノ・サーキットを走行するチャンスがめぐってきたのです。
生徒全員が最も楽しみにしていたのは、バレンティーノ・ロッシとVR46 Riders Academyのライダーたちの登場でした。夕方になってその瞬間がやってくると、感動と興奮を抑え切れない様子でしたが、コース上ではそうした感情を必死に隠し、Andreani Groupで学んできたことを実践するべく全力を尽くしました。
グランプリ・サーキットを走行するための注意事項の説明を受けてから、ここではまずMoto2ライダーのロレンソ・バルダサーリが生徒たちを先導し、しばらくしてからヒーローたちが加わりました。これによってますます熱くなった彼らは、セッション最後の20分間で‘ミニ・シュートアウト’を実施。カワカミが最速タイムを記録し、ベンチュラとシーサーが続きました。
一日の終わりにはゼッケン46とのフォト・セッション。キャンプ4日目は大成功のうちに終了し、明日はいよいよ最終日を迎えます。
Comments
V・ロッシ選手談
「ヤマハVR46マスター・キャンプのライダーたちと一緒に走り、とても楽しく過ごすことができました。ミサノで彼らのライディングを見ることができたのも、とても良かったです。第5回キャンプもまもなく最終日を迎えるので、今日までにどのくらい成長できたか気になっていたのですが、今はとても満足しています。マスター・キャンプはいつでも特別なイベントです。今日はとくに、VR46ライダーズ・アカデミーの全員がここに集合していつも以上に盛り上げてくれました。5人の生徒たちはYZF-R3を走らせました。そのうちの何人かは本当に速かったと思いますし、私も彼らとの走りをエンジョイすることができました。ここでさまざまな経験を積み、大いに楽しんでもらいたいと思っています」
C・ベンチュラ選手談:
「最高の一日でした。午前中はソフトクロスに挑戦。想像していたものとはまったく違っていましたが、とても楽しかったです。そのあと理論講座を受け、いよいよミサノ・サーキットをYZF-R3で走ることになりました。まさに大興奮の瞬間でした。GPサーキットを走行した経験は、将来、必ず何かを与えてくれると信じています」
J・ブラックモン選手談:
「キャンプ4日目も、素晴らしい一日になりました。また新しいことを経験し、午前中のソフトクロスではちょっと苦戦させられました。でも、だからこそ楽しかったし、大きな収穫があったと思います。アンドレアニ・グループでの講習も同様です。それからいよいよ、以前にビデオ・ゲームのなかで走ったことのあるミサノ・サーキットへ行きました。まさにアメイジング! とても速くてクール! ただただ圧倒されました!」
E・カワカミ選手談:
「午前中のソフトクロスは短時間だけでしたが、そのなかでたくさんのことを学ぶことができました。走りながらのエクササイズはとても楽しく気に入りました。ランチのあとはアンドレアニ・グループを訪問し、ここではサスペンションについていろいろ勉強しました。午後はついにミサノ・サーキットでYZF-R3を走らせましたが、私はすぐに走り方を覚えて、どんどん速くなっていきました。練習を続けるうちにラップタイムも上がっていったのです。そして最速タイムを記録できたので満足しています! 最終日にもう一度フラットトラックを走るのが楽しみになりました」
B・シーサー選手談:
「私にとっては一喜一憂の一日でした。泣いていいのか笑っていいのかわからないくらいです。午前中のセッションではソフトクロスで転倒してしまい、練習時間が短くなってしまったのは残念。メディカル・チェックの結果、ドクターたちはミサノでのライディングを許可してくれました。痛みが残っていたので始めは少し不安がありましたが、3回目のトレーニングのときには、友達のトンがいろいろとサポートしてくれて、1秒もタイムを短縮することができました。これでますます集中し、最終セッションでは3位のタイムを記録することができたのです。みなさんのサポートに感謝しています」
K・クボ選手談:
「午前中はVR46モーター・ランチでソフトクロスのプラクティス・セッションに挑戦し、ステファノ・マンジーから非常に有益なアドバイスをいただきました。彼が示してくれるヒントは新たな道を開いてくれるので、将来、さらに自分を成長させるために役立てたいと思っています。アンドレアニ・グループでの講習はとても興味深いものでした。ここで得た知識を、そのあとのミサノ・サーキットで試すことができたのも良かったと思います。初めてミサノを走りましたが、とても素晴らしく、同時にとても難しいコースだと思いました。YZF-R3も3年〜4年ぶりに乗ったので、とても貴重な経験になりました」