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August 01, 2018
第5回Yamaha VR46 Master Campの生徒たちが最終日のプログラムを終了
7月31日、第5回Yamaha VR46 Master Campのトレーニング・コースはすべての日程を終了。この日もVR46 Motor Ranchでルカ・マリーニとともにフラットトラック・レースを行ったあと、タブリアにあるVR46の本部を訪れ修了式に臨んだ。/p>
2018年8月1日/ダブリア(イタリア)
Yamaha VR46 Master Campの参加者たちは、バレンティーノ・ロッシやVR46 Riders Academyが加わってミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われたライディング・セッションに非常に強い印象を持ったようでしたが、最終日の今日は、キャンプをスタートした場所、VR46 Motor Ranchへ戻ってフラットトラック・インストラクターのマルコ・ベリ、Moto2ライダーのルカ・マリーニから最後の指導を受けました。
YZ250Fで全コースを使用して2回、オーバルでアメリカン・スタイルのレースを1回行ってクボが優勝。2位にベンチュラ、3位にブラックモンが続きました。ヒーローたちと一緒に走ったことで、ますます意欲が深まった彼らは、それぞれレベルアップを果たしていました。
トレーナーのベリは生徒たちの成長に満足しています。
「5日目の今日はヤマハVR46マスター・キャンプの最終日です。いつもと同様に最後のレースを行い、この5日間で学んだことを実践に生かすことができました。彼らにとってはとてもエキサイティングな出来事だったはずです。転倒もたくさんありましたが、それは彼らが本気で勝利を狙っていったからです。私たちがプレッシャーを与えたのではなく、彼ら自身が、表彰台に上ることを熱望したのです。このように大きな成果を得られたことに非常に満足しています。ダートトラックを経験したことがなかったライダーたちも、順調に前進することができました。このトレーニングのなかで最も重要なことは、マシン・コントロールの方法を学び、ライディング・ポジションを正しいところにキープし、コーナーの進入と立ち上がりで効果的にスロットル操作を行うことです。スピンやスライドやエンジン......すべてのことをしっかりコントロールしなければなりません。それを彼らはマスターしたのです。私たちはこの5日間の成果にとても満足しています」
生徒たちはVR46 Motor Ranchを後にし、VR46の本部へと向かいました。お別れの時間が近づき感傷的な気持ちにさせられましたが、最終日にはいつも、もうひとつの楽しみが待っているのです。VR46の建物内部を見学し、特製ランチが運ばれてくると、すぐまた気分が高揚しました。
卒業セレモニーは、VR46 Riders Academyのディレクター、アレッシオ・ウッチョ・サルッチとYamaha Motor Racingのマネージングディレクター、リン・ジャービスが参列し、バレンティーノ・ロッシのオフィスで行われました。5日間のトレーニングの様子がビデオで紹介されたあと、Yamaha VR46 Master Campの参加者たちに終了証書が手渡されたのです。
Yamaha VR46 Master Campチームは、ヤマハ、スポンサーとパートナーたち(Alpinestars、Akrapovič、Descente、Oakley、Pirelli、Yamalube、Saucony)、そしてプロジェクトを支えてくれたバレンティーノ・ロッシ、VR46、VR46 Riders Academyのスタッフとライダーたちに心より感謝します。
Comments
Yamaha Motor Racingマネージングディレクター、L・ジャービス談:
「ヤマハVR46マスター・キャンプを成功裏に終了することができたことをうれしく思います。生徒たちはさまざまな国々からやってきて知らない同士でしたが、ひとつのチームとして、ともに協力し合い切磋琢磨できる素晴らしいグループになりました。インストラクターたちの話を注意深く聞き、与えられたアドバイスに従いました。その結果、明らかな成長が見られました。とくにモーター・ランチでは3日間にわたって練習したので、初日とはスピードがまったく異なっています。VR46アカデミーのライダーやバレンティーノ・ロッシからも多くを学んだことでしょう。自分自身を成長させるために必要な献身、集中、考え方を見て取り、それらをどのように生かしていくかを学んだのです。連日、暑さが続き、ライダーたちにとっては非常に厳しいコンディションでした。湿度の高さが体力を消耗させましたが、全員が最後までやり遂げ、着実に進歩し、本当に素晴らしい5日間になりました。最終日に生徒たちの満足そうな笑顔を見るのはとてもうれしいことです。ここで学んだことを今後のレーシング・キャリアに生かし、将来、成功をおさめることを願っています。家までの道のりを安全に帰ってください」
C・ベンチュラ選手談:
「午前中にVR 46モーター・ランチを数ラップ走り、今日もまた大きな衝撃を受けました。何度かレースをして2位を獲得。最終日を良い結果で終えることができたのは良かったと思いますが、同時に、ここを離れることがとても悲しくなりました。VR46のすべてが素晴らしかった。心に受けた衝撃はとても大きく、ここで起こったすべてのことが信じられないような気持ちです。ヤマハVR46マスター・キャンプは私を成長させてくれました。いくつか苦戦する内容もありましたが、このプログラムを通して、どこが問題になっているのかを、しっかり把握できるようになったのです。また他のライダーたちからも多くを学ぶことができました。このようなチャンスを与えてくれたヤマハとVR46に感謝しています。ここでの成果を大切に持ち帰り、ここから前へ進んで行きたいと思っています」
J・ブラックモン選手談:
「午前中はVR46モーター・ランチで3回目となるトレーニングを行いました。この3回というのが、とても良かったと思っています。1回目と比べてライディングが格段に良くなりましたし、レースでの実践にも役立ちました。ウォームアップのあとレースが行われ、総合3位という結果を得ることができたのです。私はフラットトラックで大きく前進できたと感じています。VR46本部の訪問もとても良い経験になり、レースを陰で支えているいろいろなことを垣間見ることができました。この5日間でさまざまな環境に飛び込み、いろいろなことに挑戦しました。抱えきれないほど多くのことを経験させてもらい、私自身を鍛錬させるあらゆる要素を学ばせてもらいました。ヤマハとVR46のスタッフ、そしてアカデミーのライダーたちのヘルプとサポートに感謝しています」
E・カワカミ選手談:
「初めてフラットトラックを走ったときには、かなり苦労したのですが、日に日に成果が上がり大きく成長することができました。最初のセッションから今までの進化の仕方にも満足しています。これからもトレーニングを続けていけば、さらに良くなってくるでしょう。またVR46本部の大きさと立派さには驚かされました。建物のなかを案内してもらい、おいしいランチも用意しもらいました。そのあとビデオを見たときには感動がよみがえってきて、リン・ジャービスやウーチョから卒業証書を手渡されて、ここにいられる幸せを改めてかみしめました。私にとっては、最も影響力が強かったのがフラットトラックだったと思っています。今まで経験したことがなかったので、今回はたくさんの新しいスキルを身につけることができました。マルコ・ベリやVR46アカデミーのライダーから学び、それらを他の4人と共有できたことがうれしいです。チャンスをくださったヤマハに感謝。ブラジルへ帰ったら、今度は私が、この経験を皆と共有したいと思います。ブラジルのライダーにとって非常に貴重なものとなるでしょう」
B・シーサー選手談:
「昨日は転倒してしまったのですが、今日も休まず走ることに決めました。そして最初の数ラップはスピードもリズムも良かったのですが、しばらくすると少し気分が悪くなってしまいました。それでも、フラットトラックを経験できたことはとても良かったと思っています。VR46のオフィスは、わたしから見ればまさにパラダイスのようでした。非常に美しく、完璧です。スタッフたちの働きぶりには強い印象を受けました。ライディング・スタイルよりもむしろ、心理的な面で得るものが多かったと思っています。インストラクター、スタッフ、VR46アカデミーのライダーたち、バレンティーノほか、プロジェクトに携わるすべての人にお礼を言います。またマスター・キャンプの4人の仲間たちも、ライバルではなく友達になりました。ここに連れて来てくれたヤマハ・モーター・ブラジルに感謝します。夢が現実になり、とてもハッピーです」
K・クボ選手談:
「キャンプ5日目の午前中はフラットトラック・ライディングと3回のレースを行いました。始めは必要以上にエキサイトしてしまい、そのせいで第1ラウンドはあまりうまくいきませんでした。あと2レース残っていたので、考え過ぎることをやめて冷静に走ろうと決めたら、レースを楽しむことができて結果も良くなりました。このように、レースそのものだけではなくて、自分自身のコントロール、考え方や感情の持ちようなど、さまざまなことを教えてもらいました。私は、自分自身をもっとしっかりコントロールしなければならないことに気づきました。私にとっては、これがマスター・キャンプの最大の成果です。午後はVR46本部へ行きました。初めて見るものが、たくさんありました。像や家具は印象的なものばかりで、とても気に入りました! 本部スタッフに会い、バレンティーノ・ロッシのオフィスも見せてもらいました。すべてがよく整理され、統制されていました。大好きなバレンティーノの部屋を見せてもらえるなんて、うれしい特権ですね。この5日間はとても厳しいものでしたが、同時に非常に価値あるものでした。マスター・キャンプについては第1回の生徒たちから聞いたことがあったのですが、そのプログラムを私もやり遂げることができたことを誇りに思います。スタッフ、主催者、通訳などサポートしてくださったみなさんに感謝しています。母国へ帰ってからも、このキャンプのことを毎日、思い出し、これからも前進し続けたいと思います」