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May 16, 2018
大きく前進! 初のイモラでガランが5位入賞
2018スーパースポーツ世界選手権300スタートは、YZF-R3を駆るヤマハライダーたちにとって決して楽なものではありませんでした。排気量などにより参戦マシンのパーフォーマンスに差異が見られたことが大きな原因でした。ガラン・ヘンドラ・プラタマ(Yamaha Pata |Semakin di Depan|Biblion Motoxrcing Team)もこの影響を受け、第1戦アラゴンは16位、第2戦アッセンではほとんどのセッションで好タイムを記録しながらも決勝で転倒リタイアと苦戦を強いられてきました。
ところが第3戦イタリア大会では状況が一変しました。ガランは14番手グリッドから決勝を迎えると、追い上げて表彰台争いの末に5位を獲得したのです。
この変化は、排気量によって生じる性能差を解消するため新たなレギュレーションが適用されたことでした。これによってガランをはじめとするbLU cRUライダーたちは「YZF-R3」のポテンシャルを存分に発揮しました。
特にガランは、フリープラクティス第1セッションで2分09秒029の5番手と健闘しそのままSP2に進出。SP2では、初のサーキットであることから、レイアウトを覚えることに力を入れていたため、タイム更新はならなかったものの、2分09秒635で10番手を獲得しました。ところがレコードラインをスロー走行したことにより、9ポジションダウンのペナルティを課されてしまいます。しかし他のライダーたちも同様のペナルティを受けたため、ガランは最終的に14番グリッドから決勝を迎えることとなりました。
迎えた決勝、ガランは4列目から絶好のスタートを切ると、オープニングラップで一気に8番手に浮上。その後、トップのA・カラスコがアドバンテージを広げてしまいましたが、ガランは第2グループを追って果敢に攻め集団に追いつくと、最終ラップでは7台のバトルのなかで全力を振り絞り、見事なオーバーテイクを見せて5位でチェッカー。今季初のポイントを獲得するとともに、ランキング14位としました。第4戦は5月25日~27日、イギリスのドニントパークが舞台。今回に続き上位入賞、そして表彰台を見据えた戦いが本格化します。
Result
Comments
ガラン・ヘンドラ・プラタマ選手談(5位)
「新しいレギュレーションが適用されマシン間のギャップがなくなりました。初めて走るイモラでしたが、直接SP2に進出できたことがとてもうれしいです。このコースは非常にテクニカルで攻略が難しかったので、SP2でもコースを覚えるために他のライダーについてタイムを上げていこうと考えていました。ところが前方のライダーたちがレコードラインをゆっくり走っていたため僕もペースを上げることができず、ペナルティを課せられることとなりました。決勝では絶好のスタートを切り、R3のフィーリングもよかったので、落ち着いて前のグループに追いつくことに集中しました。そして最終ラップでたくさんのライダーをパスし、5位に上がることができたのです。難しい状況のなかで最終的に5位を獲得できてとってもハッピー! 次のドニントンでもベストを尽くし、決してあきらめず、もっともっと前へ進んでいきます」