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マスター・キャンプ3日目、生徒たちはライディング・チャレンジへシフトアップ

July 30, 2018

マスター・キャンプ3日目、生徒たちはライディング・チャレンジへシフトアップ

Yamaha VR46 Master Campの生徒たちは、フラットトラック・エキスパートのマルコ・ベリ、アシスタント・コーチのマルコ・ベゼッキ、アンドレア・ミグノとともにフラットトラック・トレーニングの2日目を終了。またミサニーノKCEワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでは、Moto2ライダーのフランチェスコ・バグナイアからゴーカート・レースのレッスンを受けました。

2018年7月29日/タブリア(イタリア)

Yamaha VR46 Master Campの生徒たちはプログラム3日目、2種類のトレーニングをこなすために朝早くから活動開始。午前中はエキスパートのマルコ・ベリ、Moto3ライダーのマルコ・ベゼッキとアンドレア・ミグノとともにフラットトラック・トレーニング。午後からはMoto2ライダーのフランチェスコ・バグナイアの指導のもと、ミサニーノKCEワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでゴーカート・レースに挑みました。

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いつも以上の早起きを強いられながらも大喜びでVR46モーター・ランチへ向かった5人。フラットトラックの感触を素早く再確認してから、ベゼッキ、ミグノとともにビッグ・オーバルを走行しました。VR46 Academyのライダーたちが先導する形で、これまでに説明してきたライディング・テクニックを実践披露。同時に後方からは、他のライダーが生徒たちのライディング・スタイルや進歩具合をチェックします。この方法が功を奏し、全員が大きな成長を見せました。

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生徒たちの進歩を確信したトレーナーのベリは次のように語っています。

「フラットトラック・トレーニングの初日は基本練習をするだけですが、2日目になると実際にコースに出ることを目指します。今日は始めに小さいほうのオーバルで練習し、コーナーの頂点で正しいポジション取りを覚えてもらいました。ここですでに進歩が見られたので、すぐにビッグ・オーバルへ連れて行き、ベゼッキ、ミグノにも加わってもらいました。コーナーはひとつひとつ、Rやアップダウンが異なるので、彼らのような‘ビッグ・ネーム’と一緒にフル・コースを走ることがとてもいい練習になるのです。今日はおもに、フィーリングと経験を増やすことを課題としました。そうすることによって、彼らは次の展開を予測し、正しいポジションを覚え、好感触をつかめるようになるはずです。今日はスピードも十分でした。転倒も何度かありましたが、それは練習の一部です。総合的に見て、彼らの進歩に満足しています」

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午前中のライディング・セッションを終えた5人は、急いでCampionato Italiano Velocità (CIV) の観戦へ。ここではVR46の全クラスのライダーと、Master Camp卒業生のガラン・ヘンドラ・プラタマ、イマニュエル・プトラ・プラトナに会うことができました。

短い対面のあとはミサニーノ・コースへ移動。ここは前日にニコロ・ブレガからMiniGPバイクの乗り方を教えてもらって、すでに見慣れた場所となっていますが、今日はバグナイアの指導のもと、ドライビング・スーツに着替えてゴーカート・セッションに臨みました。

Biel ART提供のゴーカートとインストラクターの協力のおかげで、生徒たちは、たちまちのうちに新しい課題についてコツをつかんでいきます。そしてわずか数回のプラクティス・セッションでスピードが上がり、レースの準備も整いました。レースでバグナイアを負かすことはできなかったものの、クボは終始そのテールについて行き、Master Campライダーのなかで1位を獲得。ブラックモンが2位、シーサーが3位で続きます。この日の最大の成果は、参加者全員がレッスンのコンセプトをしっかり把握したことでした。

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「スムースに走ることだけに集中しました」と、バグナイアは一日の練習を終えて語っています。「ゴーカートでは、常にハード・ブレーキングが必要だというわけではありません。スピードを落とさずにコーナーを抜けることが重要なのですが、トレーニング・セッションのなかで見ていると、生徒たちはみな、そのことをよく理解しているようでした。予選でも決勝でも彼らはとても速かった。レースもとても面白かったですし、とくにクボが良かったと思います。コーナー・スピードをキープすることを教えるのが今日の私の課題でしたが、彼らはとても上手にできていました。すべてにおいて素晴らしい一日になりました」

これまでの3日間で5人の生徒たちは様々な経験を積み、スキル向上を図っている。4日目もコースに出てさらに周回を重ねる予定。

Comments

C・ベンチュラ選手談:
「キャンプ3日目もとても充実していました。VR46モーター・ランチは素晴らしく、多くのことを学ぶことができました。何もかもが順調で、学び続け、成長し続け、エンジョイし続けているのです。そのあとCIVのレースを見て、同じアメリカ人のダミアン・ジガロフに会うこともできました。ミサニーノ・ゴーカート・コースでは、またいろいろ勉強できました。カートを操り、友人たちと過ごし、レースも楽しみました」

J・ブラックモン選手談:
「これまでの2日間と同様、3日目の今日も学ぶことが多く感動的でした。VR46モーター・ランチでは、いつも夢見ていた全コースを走り、多くを吸収し、大きく成長できたと感じています。そのあとミサノへ行ってCIVを観戦。初めて見る選手権やパドックは楽しい経験でした。ゴーカート・コースもとても面白くて、皆で熾烈なレースを展開。2位を獲得できたので、悪くない結果だと思います。全体として素晴らしい一日。明日、何が起こるかとても楽しみです」

E・カワカミ選手談:
「午前中はフラットトラック・トレーニングを行い、自分の課題を見つけました。最初のトレーニングではタイミングとリズムの向上に取り組み、成果を得られたことをうれしく思っていますが、もっともっと学ばなければなりません。次の機会にはさらに前進し、トップに近づけるようがんばります。ゴーカートはとっても楽しかった! 予選は全員がとても接近していましたが、決勝ではスタートで遅れてしまい、集中力を失っていいレースができませんでした。それでも今日のすべての練習に満足しています。明日はもっと走りたいです」

B・シーサー選手談:
「午前中の練習では懸命にプッシュしました。その甲斐あって、セッションのなかで話し合ったすべてのポイントにおいて進歩があったと思っています。でも上位と互角に戦うためには、まだまだたくさんの課題が残っています。午後からのゴーカートでは、皆のタイムが接近していたので厳しいレースになりました。2位を目指しましたが、残念ながら3位になってしまいました。それでもここまでの成果に満足しています。明日もこの調子で前進し続けたいと思います」

K・クボ選手談:
「午前中はまたフラットトラックを走り、昨日よりもフィーリングが良くなりました。VR46アカデミーのライダーたちに教えてもらったおかげだと思います。彼らからアドバイスをもらえたことがとても役にたっていますし、マルコ・ベリが今日もたくさんのことを教えてくれたので、かなり乗りやすくなってきています。CIV観戦はとてもエキサイティング。彼らが使っている新しい技術やスキルを見せてもらうことができました。午後からのゴーカートでは、ミサニーノ・カート・コースに到着したときには自信満々でしたが、フリープラクティス・セッションではあまりうまく乗れずがっかりしてしまいました。オープン・マインドを心掛け、先生たちに助けを求めると、彼らは予選や決勝の取り組み方について丁寧に教えてくれました。すると大きな進歩があり、ペコの後ろでゴールすることができたのです」