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マスターキャンプ2日目、生徒たちはミニGPマシンに挑戦

July 29, 2018

マスターキャンプ2日目、生徒たちはミニGPマシンに挑戦

第5回Yamaha VR46 Master Campの参加者は2日目のチャレンジへ。午前中はVR46 Rider Academyのフランチェスコ・バグナイア、アンドレア・ミグノとともにトレーニング。午後からはミサニーノKCEワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ移動し、新しいYamaha YZ85でニコロ・ブレガと対戦しました。

2018年7月28日/タブリア(イタリア)

前日の興奮さめやらぬまま、Yamaha VR46 Master Campの生徒たちは元気いっぱいに2日目をスタート。アメリカのC・ベンチュラ(16歳)とJ・ブラックモン(17歳)、ブラジルのE・カワカミ(18歳)とB・シーザー(18歳)、タイのK・クボは、午前中は今日もフィシオ・ジムでトレーニング。午後はミサニーノKCEワールドサーキット・マルコ・シモンチェリを訪れ、新たな領域へと足を踏み入れました。

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5人はMoto2ライダーのフランチェスコ・バグナイア、Moto3ライダーのアンドレア・ミグノと会うために早めにホテルを出発。現役ライダーが教えてくれるのは、おもにスタミナ面の強化方法でした。照り付ける太陽のもとランニング・トラックでジョギングを行い、Master Campの生徒たちはVR46 Academyのライダーたちに懸命について行きました。

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筋肉をリラックスさせるためのクールダウン・セッションを行ったあと、午後からはミサノ・ワールドサーキットのとなりにあるカート・コースへ移動。ニコロ・ブレガが指導を担当し、Master Camp恒例のMiniGPレースに挑戦しました。ブレガはまずレースラインやギア選択などについて説明。そのあといよいよ真新しいYZ85に跨ります。

何度か走行を繰り返すうちに生徒たちのレベルは急速に上昇。これに手応えを感じたブレガは、さらに成長が見込めるとしてショートレースを2回実施。この様子をフラットトラック・エキスパートのマルコ・ベリも見守リマした。

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Master Camp MiniGPの第1レースはクボが優勝。2位にカワカミ、3位にベンチュラが続きます。第2レースも1位と2位は変わらず、3位にはシーサーが食い込見ましたが、総合成績ではベンチュラが3位となり表彰台に上リマした。

ブレガは順位からは除外されましたが、Master Campの生徒たちとの競り合いを大いに楽しんだと話しています。
「とてもいいトレーニングができました。わたしたちは新型YZ85でたくさんの周回を走行。まるでモタードのようですが、エンジンが小さく、以前にMaster Campで使用していたMiniGPバイクとはライディング・ポジションが少し異なります。生徒たちははみなとても速く、とくに優勝したクボは素晴らしかったと思います。わたしもMoto3レースさながらにプッシュし、大いにエンジョイしました」

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Comments

C・ベンチュラ選手談:
「とてもグレイトな一日でした! まず始めにジムでワークアウトを行い、少しランニングもしました。それからミサニーノ・カート・サーキットへ行ってYZ85に乗り、わたしはとても大きな衝撃を受けました。ライディングには少し手間取りましたが、とにかく楽しくて、ひたすらプッシュし続けて第1レースでは3位でゴール。総合成績でも3位を獲得することができました」

J・ブラックモン選手談:
「今日もまた、イタリアでの素晴らしい一日になりました。今日もジム・トレーニングから始まりましたが、VR46アカデミーのライダーたちがしていることを昨日以上に見ることができて、とても良かったと思います。彼らのトレーニング方法をよりたくさん学ぶことができたのです。そのあとミサニーノ・カート・コースへ行ってYZ85に乗りました。とても楽しかったのですが、同時にとてもタフでもありました。このマシンにも、このような乗り方にもまだ慣れていませんが、それでもとても楽しいものでした。間違いなく、非常に多くのことを学んでいます。明日が待ち遠しい気持ちです」

E・カワカミ選手談:
「2日目の経験に満足しています。2ストローク・マシンに乗るのは初めてなのでYZ85には少し手間取りましたが、幸いにも多くの時間を用意してもらえたので、そのなかで少しずつ感覚をつかむことができたと思います。一歩一歩、1ラップ1ラップ、良くなっていきました。レースは予選ほどうまくはいきませんでしたが、第1レースでは好スタートを切り、アクセルを全開にして全力疾走。その結果2位を獲得することができました。でも第2レースの出来にはあまり満足できませんでした。スタート直後に5位になってしまい、そのあとはひたすら挽回していかなければならなかったからです。それでも最終的には2位まで上げてチェッカーを受け、総合成績でも2位を獲得。これには満足しています」

B・シーサー選手談:
「ジム・トレーニングもミサニーノ・カート・コースでのライディングもとても良かったと思います。2ストローク・マシンに乗るのが初めてだったので、MiniGPセッションでは始め少し苦戦。そこでプラクティス・セッションを利用して練習し、自分のライディングをマシンに合わせていくようにしました。すると予選では好タイムが出て、3番グリッドを獲得することができました。ところが第1レースでは転倒してしまって追い上げを強いられました。第2レースでも第1コーナーで問題が出て最後尾まで後退。またしても遅れを取り戻すための走りとなってしまいました。それでも集中を切らさずに周回を続けていたら、まったくミスをせずにチェッカーまでたどり着くことができたのです。このような方法で第2レースでは3位でゴールし、総合4位となりました」

K・クボ選手談:
「午前中は今日もジムへ行きました。とても良かったですが、同時にとてもハードなもので、皆がとても速く走るのでついて行くのはかなり大変でした。午後はミサニーノ・カート・コースへ行ったのですが、私は少しプレッシャーを感じていました。というのも、このコースでMiniGPマシンに乗る方法がわからなかったからです。ところが最初のプラクティス・セッションで1位と2位を獲得できたので自信が湧いてきました。ブレガからたくさんのことを教えてもらって、このマシンに適合できるようになり、ライディング・スキルも少しずつ上がってきました。予選ではポールポジションを獲得。1ラップ目はかなりエキサイトしていて、もっとうまく走りたかったのですが、すぐにブレガに抜かれてしまいました。そのあとはできるだけ近くについて行こうと必死で走り、結果、Master Campのライダーたちのなかのトップでゴールすることができました。第2レースはスターティング・グリッドを反対にしたので、私は後ろから多くのライダーを抜いていかなければならなくなりました。始めは心配しましたが、第1コーナーではすでに2番手に上がっていたのです。そのあとは第1レースで学んだことを生かせるよう、ブレガと同じ走り方を目指しました。その結果、ダブル・ウインを達成することができたのでハッピーですし、このスキルを学べたことをうれしく思いました。これらのテクニックをこれからさらに高めていきたいと思っています」