ガランが劇的な勝利！　WSS300最終戦を席巻

2017　FIM　Supersport 300 World Championship（WSS300）の最終戦第12戦スペイン大会。第10戦ポルトガル大会に続きワイルドカード参戦したインドネシアのガラン・ヘンドラ・プラタマ（Team MotoX Racing）が、激しいバトルを制して優勝しました。

2016年の第1・2回Yamaha | VR46 Master Campに参加したガランは、その後、確実に生長を遂げてきました。ヨーロッパでのレースデビューとなったWSS300のポルトガル大会はリタイアに終わりましたが、翌週に行われたアジアロードレース選手権（ARRC）のアジアプロダクション250（AP250）のレース2では自身初優勝。そしてこのスペイン大会ではヨーロッパの若手のライダーを抑えて優勝と、ここに来て大きな成長を見せています。

ガランはポルトガル大会でWSS300デビュー。初のYZF-R3、初のヨーロッパという困難な状況にもかかわらずポテンシャルの高さを発揮しましたが、決勝は不運にもマシントラブルでリタイアとなっていました。そして、再挑戦となった今回のヘレスも初のサーキットとなりましたが、そうしたハンディをものともせずに見事なパフォーマンスで優勝を獲得したのです。

金曜日のフリープラクティスではコースを学びながら5番手獲得と健闘したガラン。土曜日の予選では7番手を獲得してグリッド3列目を確保しました。決勝ではシグナル・グリーンとともに飛び出してトップグループに加わると、トップ4台が0.113秒にひしめく大接戦となりました。そして、ガランは最終ラップの終盤でリードを奪うと、2位以下を0.026秒差で振り切り優勝を飾りました。

また、YZF-R3を駆るM・ガルシア（Halcourier Racing）が4位でチェッカーを受けて年間チャンピオンを決定。Yamaha | VR46 Master Campに参加したYamaha R3 ｂLU ｃRU Challengeのアルフォンソ・コッポラ（SK　Racing Team）は、わずか1ポイント差のランキング2位となりました。

Comments

ガラン・ヘンドラ・プラタマ選手談（優勝）
「トップライダーたちと何度もバトルを展開する難しいレースになりましたが、優勝できてとてもうれしいです！　ヘレスを走るのは初めてでしたし、ヨーロッパのサーキットもまだ2回目。このような厳しい状況のなかで優勝できたことに満足しています。チャンスを与えてくれたヤマハ、MotoX Racing、スポンサーの皆さまに感謝します」