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Day1:ライダーたちがMotor Ranchで躍動!

May 12, 2017

Day1:ライダーたちがMotor Ranchで躍動!

ヤマハ発動機株式会社とVR46ライダーズ・アカデミーは5月10日、イタリアはアドリア海沿岸で「YAMAHA | VR46 Riders Acasdemy」のトレーニングプログラム、第3回The Master Campをスタート。その初日は、今後予定している各種アクティビティーに向けた準備と言う位置付けでしたが、参加ライダーたちは経験するすべてに目を輝かしながら楽しみ、また多くを吸収する1日となりました。

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午前中のジム・セッションでは、Fisio Gymインストラクターであるカルロ・カサビアンカが、筋肉の可動性、柔軟性などを高めるためのエクササイズを紹介。好天に恵まれたこともあり、残りの時間はVR46 Riders AcasdemyのMoto2ライダー、ルカ・マリーニ、Moto3ライダーのアンドレア・マグノとともにランニングで汗を流しました。

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午前中のセッションを終えた6人は、ダヴッリアにあるRistorante e Pizzeria Da Rossiで燃料補給。ローズマリー・ポテトウェッジとライスに続いてデザートのアイスクリームも平らげ、体力を回復した6人はいざMotor Ranchへ

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6人がMotor Ranchに到着すると、昨年のThe Master Campでも師匠としてライダーから信頼を得たマルコ・ベリが温かく彼らを迎えます。そして使用するYZ250Fで自ら数ラップ走行し、レイアウトを紹介しました。

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その後はオーバルセクションを使用して、いよいよライダーたちのライディングスキルをテスト。ダートバイクのコントロー、コーンの間を抜けるスラローム、コーナーでのスライディングなどを練習しました。ベリは、ライダーたちの懸命に学ぼうとする姿勢と素早い上達に感動して次のようにコメント。

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「初日の今日は、彼らのレベルを把握するための簡単なプログラムを組みました。これからは、ひとりひとりのスキルに合わせて進めていくことができます。Master Campの良いところは、生徒がわずか6人だけだということ。それぞれのニーズを理解しながら、ひとりひとりと向き合う時間が持てるのです。ダートトラックレースでは、今回の参加者たちのほうが前の2回よりも、ややレベルが高いように感じました。気持ちよく乗れていて、かなり好感触を得ているように見えたのです。マシンの挙動に敏感なので、次の動きを予測することができています。私が片手での運転を指示したときは難しかったようですが、最後には、この練習方法の意義を理解してくれました。つまり腕ではなく、下半身でマシンを操ることが重要だということです。初めは"Oh my God!"と言っていたのに、最後は皆、この方法を楽しんでいましたからね」

昨日の午前中のセッションで運動と健康に関する話題に興味を持ち、その感動していたのがカサスでした。決してライダーとしてのキャリアを放棄するわけではありませんが、スポーツ医学を勉強してトレーナーやメディカルアシスタントとしてライダーを助けたいという気持ちが湧いてきたと話してくれました。

Comments

辻幸一(MS開発部部長)
"「当社の目標は、レース活動を通してこれまで行ってきた様々な試みや努力を、より長期的な考えを持って継続していくことです。その方針に沿ってこのような若手ライダーの育成を計画し、未来のスターを目指して彼らのステップアップを後押ししています。レース活動の目的はブランディング、先進技術の獲得、そして二輪レースの振興・普及であり、特に振興・普及においてこのThe Master Campは、とても重要な役割を持っています。そのため、我々はこの機会を通じてライダーたちのスキルを評価しているわけではなく、ヤマハの有望ライダーたちのモチベーションを高めることを重視しています。バレンティーノ・ロッシ選手、VR46 Riders Acasdemyとともにトレーニングができるというチャンスは、世界中を探してもありません。The Master Campは彼らにステップアップの機会を提供し、彼らのやる気に火を付けることが狙いなのです。そして将来的には世界中のヤマハライダーにチャンスを提供できるようにしていきたいと思っています。このThe Master Campのなかで世界選手権レベルで走る感覚を知ってもらい、いつかMotoGP出場という目標を達成してもらいたいのです。そして、bLU cRUプログラムもまた、ヤマハのこうした活動の一環であり、bLU cRUのメンバーになれば、様々なサポートを受ける大きなチャンスが与えられます」"

アンギー・スティアワン/インドネシア(18歳)
「とってもハッピー! ここはライダーのための設備がとても充実していて感動しました。僕にとってはまさに驚きの連続です。だってインドネシアでは決して見られないものですからね。こんな経験ができるなんて本当に幸せ。この経験が将来、必ず役に立ってくれるはずです」

ブランドン・デメリー/オーストラリア(19歳)
「マルコさんと一緒にMotor Ranchを走り、そのライディングを見て学ぶことができたのはとてもすばらしい経験でした。仲間たちとの練習走行もとても楽しく、何度か肘を擦ったりして楽しめした。今後、トレーニングの幅を広げていくことができそうです」

ムハマッド・アキッド・ビン・アジズ/マレーシア(18歳)
「このような経験ができてとてもうれしっく思います。僕にとっては何もかもが新しいことばかり。フラットトラックを走るのも初めてでした。最初はちょっと難しかったけれど、これらの新しいスキルが、僕の未来を切り開いてくれると信じています」

ピラポン・ブーンレット/タイ(18歳)
「最高の一日でした。ここに居られることを幸せに思っています! このようなチャンスをくれたヤマハ・モーター・タイランドに感謝。マルコさんにはいろいろ教えてもらったし、多くの経験を積むことができました。身につけた技術を母国に持ち帰り、さらに自分を成長させるために生かしたいですね」

井手翔太/日本(15歳)
「このプログラムはとても良い経験になりました。Motor Ranchはとてもきれいなところで、あのなかで過ごした時間は本当に楽しかったですね。ここで学んだ技術と経験を、サーキットでも生かしたいと思います。とても楽しく充実した1日でした」

トーマス・カサス/カナダ(17歳)
「Motor Ranchでの走行は予想以上に楽しく、すばらしい経験になりました。バレンティーノもかなりエンジョイしているようだったけれど、このようなコースを走るチャンスを与えてくれたヤマハとVR46に心から感謝しています」