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Yamaha VR46 Master Camp参加ライダーがARRC第4戦に出場

August 10, 2016

Yamaha VR46 Master Camp参加ライダーがARRC第4戦に出場
成果と課題を見つけ、さらなる飛躍を誓う

8月7-8日、インドネシアのセントゥール・インターナショナル・サーキット。約2ヶ月のインターバルを終え、2016アジアロードレース選手権(ARRC)が後半戦を迎えました。

Yamaha VR46 Master Campに参加した、ピラポン・ロイブーンペン(タイ)、ガラン・ヘンドラ・プラタマ(インドネシア)、南本宗一郎(日本)、カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(マレーシア)、イマニュエル・プトラ・プラトナ(インドネシア)の5人も、主戦場であるこのARRCアジアプロダクション250 の第4戦に出場。Master Campで学んだこと、それを元に練習、トレーニングしてきたことを発揮できるかに注目が集まりました。

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結論から言えば、5人は、一つの指標となる表彰台には立つことができませんでした。ポイントリーダーであるアピワット・ウォンタナノン、2015年のチャンピオン山本剛大(カワサキ)といった、経験と実力を備えるトップライダーたちに及ばなかったのです。それでも、変化は現れました。特にプラタマとプラトナは、地元インドネシアであることを除いても、レースウィークを通じて高いパフォーマンスを見せ続けたのです。

プラタマはフリープラクティスで、このレースウィークにおける最速タイムをマークし、予選でも2番手。レースではマシンの不調もあり、結果こそ残せませんでしたが、2レースともにホールショットを決める積極的な走りを見せました。一方のプラトナは、第2・3グループでのレースが多かった昨年、そして今年の前半戦とはまったく違う走りを披露しました。フリープラクティス、予選と上位に食い込み、レースでもトップグループに加わって、ウォンタナノン、山本を引き連れレースをコントロールするシーンを何度も見せたのです。

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ロイブーンペンもレース1で8位、レース2はトップグループでバトルを展開して5位と健闘しましたが、南本は両レースともに中団に埋もれ、カスマユディンも十分な結果を残すことができませんでした。

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今大会を見れば、5人に劇的な変化はありませんでした。質が高く、内容の濃い5日間を過ごしたからといって、簡単にブレークスルーできるほど、レースの世界は甘くないのです。それでも、彼らはロッシやVR46 Riders Academyのライダーのもとで学んだことを、心と体に染み込ませ、いつもの生活の中で磨いてきました。プラタマとプラトナの変化はそれを象徴するもので、あるチームのマネージャーも「ライディングがスムーズになり、メンタル面でも集中力が上がっています。確実にMaster Campの成果は現れていますよ」と語ってくれました。

次回のYamaha VR46 Master Campは9月に予定しており、前回参加した5人も含め、インドネシアラウンドの結果やランキングなどをもとに選抜したライダーが参加することとなります。その後、10月には第5戦インドラウンドが待っており、そこで再び、彼らの成長が試されます。

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コメント

ピラポン・ロイブーンペン(8位/5位)
「レース1はセッティングを合わせられず、ストレートでのパワーやコーナリングスピードを十分に確保できず結果を残せませんでした。レース2はセッティングをすべて見直したことで、トップ争いに加われました。ハードに攻めたのですが、表彰台に届かず残念です。Master Campで学んだことは、今も実践しています。走りの面はすぐにとはいきませんが、コンディションイングについてはすでに成果があり、今後も継続していきたいと思います」

ガラン・ヘンドラ・プラタマ(DNF/7位)
「レース1は、マシントラブルでリタイア。レース2は、地元ということもあり一生懸命に攻めたけれど、中盤以降、再びマシンが不調で、表彰台には届きませんでした。Master Campはとても良い経験で、いろいろなことを学びました。もう一度参加し、さらに多くのことを学び、身につけたいと思います」

カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(DNF/15位)
「今回は、まったくレースになりませんでした。マシンのセッティングも決まらなかったし、走りも納得できるものではなく、いいところがありませんでした。残りは2戦しかありませんが、次こそは、表彰台をめざしてがんばります」

南本 宗一郎(18位/12位)
「両レースともにまったくいいところがありませんでした。中団グループに埋もれてしまい、そこからどうしても抜け出すことができなかったのです。Master Campの成果を出したかったし、上位に食い込みたかったのですが残念です」

イマニュエル・プトラ・プラトナ(5位/4位)
「両レースともに精一杯のアタックをしたけれど、最終的に5位と4位。ARRCの初表彰台まであと一歩だっただけに、悔しくてしかたありません。Master Campの経験は自分に大きな影響をあたえてくれました。特にダートでのタイヤコントロールはいままで経験がなかったので、とても勉強になり、今回のレースにも良い影響がでていると感じています。次のインドでは表彰台に立ちたいです」