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ライダーたちが大きな成果とともに卒業

July 11, 2016

THE MASTER CAMP5日目
ライダーたちが大きな成果とともに卒業

Yamaha VR46 Master Campが5日間の日程を終了し、バレンティーノ・ロッシやVR46 Riders Academyとともに過ごした夢のような時間も終わりを迎えました。5人の参加者たちは、今日のインストラクター、Moto3ライダーのフランチェスコ・バグナイアの指導のもと、ジーパー・カート&ピット・バイクサーキットを満喫。そのあとYamaha VR46 Master Campの卒業式に出席するため、タヴッリアにあるVR46の本部を訪れました。

Yamaha VR46 Master Campに参加した、ピラポン・ロイブーンペン(タイ)、ガラン・ヘンドラ・プラタマ(インドネシア)、南本宗一郎(日本)、カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(マレーシア)、イマニュエル・プトラ・プラトナ(インドネシア)は、複雑な気持ちで最終日の朝を迎えました。VR46 Riders Academyのフランチェスコ・バグナイアの指導のもと、ジーパー・カート&ピット・バイクサーキットでミニバイクに乗ることを非常に楽しみにしながらも同時に、今日がこのすばらしい時間の最終日であるからです。

サーキットに到着するや、素早くレザースーツに着替え、ミニバイクに飛び乗った5人。最初のセッションでタイム計測を行い、そのあと予選に続いて2回のレースを行いました。憧れのMoto3のウィナー直々の指導に、初めは落ち着かず硬さが見られたものの、すぐに緊張を克服し、着実にラップタイムを更新していきました。その後の第1レースは激しいトップ争いを制してプラタマが優勝。第2レースはカスマユディンが、異次元の速さを見せてYamaha VR46 Master Camp初優勝を成し遂げました。

イタリアの熱い太陽のもとで約3時間にわたり走行したあとは、エネルギー補充の時間。シャンペンの代わりにスパークリング・ウォーターでびしょびしょに濡れたレザースーツを脱いで、VR46の本部へ移動してランチへ。食事を終えた5人は、建物内を見学。VR46のマネジング・ディレクター、ジャンルカ・ファルチオーニが、バレンティーノ・ロッシとVR46 Riders Academyのライダーをはじめ、MotoGPのダニ・ペドロサ、スコット・レッディング、カル・クラッチロー・ジャック・ミラー、MXGPのアントニオ・カイローリなど、VR46で製造している様々な商品を紹介してくれました。また階下では、VR46 Riders Academyのマシンも見ることができました。

最後に訪れたのはロッシの広々としたオフィス。ここではこれまでの5日間の様子がスクリーンのテレビ画面に映し出され、ヤマハ・モーター・レーシングのマネージング・ダイレクター、リン・ジャービスが、このオフィスのカンファレンス・テーブルから始まったYamaha VR46 Master Campの成り立ち、最終的な成果までを総括しました。

そしていよいよ卒業のセレモニー。5人には、Yamaha VR46 Master Campの修了証とともに特別なプレゼントが贈られました。それは、バレンティーノ・ロッシのレース・キャリアをシミュレートすることができる、発売されたばかりのMotoGPゲームでした。また、彼らの卒業を祝うためにフランコ・モルビデリも駆けつけ、バグナイアからはプレゼントも贈られました。

Yamaha VR46 Master Campは、ヤマハ発動機、ヤマハ・モーター・レーシング、そしてパートナーであるバレンティーノ・ロッシ、VR46、VR46 Riders Academyとそのライダーたちのサポートにより、無事終わりを迎えるとともに、今回選抜したアジアの若き5人のライダーたちは、世界選手権レベルを目指すなかで求められる基礎的な技術、トップライダーに必要な様々な知識、そしてプロフェッショナルとしての姿勢などを学びました。この成果は、約1ヶ月後の8月5〜7日、インドネシアのセントゥール・インターナショナル・サーキットで開催される、アジアロードレース選手権・第5戦インドネシア大会にて、試されることとなります。

Comments

バレンティーノ・ロッシ
「初めてのYamaha VR46 Master Campを成功させることができて、とてもうれしく思っているよ。厳しいトレーニングでかなり疲れているはずだけど、それでも彼らはとても満足そうでよかった。この5日間を楽しんでくれたようだけど、僕としては、知識や技能だけでなくメンタルも含め、VR46 Riders Academyから学んだすべてのことを母国へ持ち帰ってほしいと願っているんだ。彼らはたった5日間で、素早く多くのことを吸収した。これは、アカデミーのライダーをはじめ、このプロジェクトに関わる全員にとっても良い経験になったと思っている。Yamaha VR46 Master Campは大成功! 次もまた楽しみにしているよ」

ピラポン・ロイブーンペン
「このような機会を与えてもらえたことをとてもうれしく思います。イタリアに来てバレンティーノ・ロッシに会うことなど以前は想像したこともなかったけれど、ここに来られることがわかってからは、一生懸命に準備をし、そしてこの5日間も、教えてもらったことすべてをしっかり覚えようと努力しました。そして、何よりもこのような機会を作ってくれたヤマハに感謝しています。ヤマハのサポートがなければ、こんなに貴重な体験はできませんでした。また僕らを温かく迎えてくれて、本当にいろいろなことを教えてくれたVR46 Riders Academyのライダーたちにも、感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当に、ありがとうございました」

ガラン・ヘンドラ・プラタマ
「最高の一週間でした。今日のミニバイクのトレーニングもとても楽しくて、このようなチャンスを与えてもらったことを光栄に思います。バレンティーノ・ロッシをはじめVR46 Riders Academyのライダーたち、そしてフラット・トラックのコーチであるマルコ・ベリなど、ワールドクラスのライダーたちと一緒に練習することができて本当にうれしかったです。このプロジェクトが今後も続くことを願うと同時に、このようなすばらしい経験をさせてくれたヤマハに感謝しています。このことは永遠に忘れません」

カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン
「5日間のキャンプを終了して、今はとてもハッピーな気持ちです。すべてのプログラムが僕にとって必要だと感じたし、ここに居ること自体が本当にすばらしい経験でした。今日はミニバイクのトレーニングをして、そのあとバレンティーノ・ロッシの本部でVR46チームにお別れをしました。この5日間、僕はできるだけ多くを学ぼうと最大限の努力をしてきましたが、これから先もずっと、ここで学んだことを結果に結びつけ、またこのすばらしい思い出を大切にしていきます。プロジェクトを立ち上げ、進行してくれたヤマハ、インストラクターたち、そしてVR46のスタッフたちに心から感謝します」

南本 宗一郎
「今日もまた素晴らしい一日になりました。5日間を終えて改めて気づいたことは、世界選手権クラスのレースがいかに難しく、ハイレベルであるかということです。VR46 Riders Academyのライダーたちと一緒に走ったことが、とても良い経験になりました。多くのことを教えてくれたヤマハとVR46に感謝しています」

イマニュエル・プトラ・プラトナ
「この5日間、Yamaha VR46 Master Campに参加することができたことを誇りに思います。キャンプが終わってしまうことは悲しいけれど、すばらしい経験ができて本当に幸せだったし、楽しませてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。サポートしてくれたヤマハ、バレンティーノ・ロッシ、VR46チーム、マルコ・ベリ、ジムのトレーナーたち、VR46 Riders Academyのライダーたち、本当にありがとうございました。彼らには大切なことをたくさん教えてもらいました。このことは、決して忘れません」