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July 06, 2016
THE MASTER CAMP3日目
ロッシと対面、ともに走り学ぶ最高の時間を共有
THE MASTER CAMPに参加している5人のライダーたちの夢がついに実現。憧れのバレンティーノ・ロッシと対面を果たしたばかりでなく、MOTOR RANCHでともにYZ250Fを走らせました。
キャンプ3日目を迎えたピラポン・ロイブーンペン(タイ)、ガラン・ヘンドラ・プラタマ(インドネシア)、南本宗一郎(日本)、カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(マレーシア)、イマニュエル・プトラ・プラトナ(インドネシア)の5人。いつものように午前中はトレーニング、午後からは走行練習というスケジュール。イタリアの焼けるような太陽のもとで3kmのランニングを行った彼らは、VR46 Riders AcademyのA・ミンゴ、F・バグナイアの速さに圧倒されました。
長距離ランのあとはタヴッリアでランチを楽しみ、その後でいよいよ、今日のメインイベントが待っていました。MOTOR RANCHでロッシと対面し、VR46 Riders Academyのメンバーたちに温かく迎えられたのです。そして早速、ロッシとともにフラット・トラックを走行。後方に続き、その美しいフォーム、ラインをその目と体に刻みつけました。
続いてここまで2日間、熱心にトレーニングに取り組み、マシンについての知識も豊富になったライダーが、そのスキルを試すチャンスとしてレースが設定されました。このレースに参加したのはVR46 Riders Academyのライダー、ヤマハ・モーター・レーシングのマネジング・ディレクター、リン・ジャービス、そしてTHE MASTER CAMPのトレーナーであるマルコ・ベリ。
そのなかでベリは、コース上でベスト・ラインを見せるなどレースの秘訣を伝授。YZ250FでMOTOR RANCHを走るライダーたちを見て、その成長ぶりに感動を隠せない様子でした。
「ヤマハ、そのパートナー、VR46 Riders Academyの皆さんに感謝しています。私自身にとっても、とても貴重な経験になったからです。キャンプ初日と比べると、ライダーたちには早くも練習の成果が現れています。とくにスロットル・コントロールとライディング・ポジションが修正されて、日に日に上達しています。
若さはとても重要で、指導者の話に耳を傾け、要求されたことを実行する素直さがあるからです。フラット・トラックの経験がまったくなかったので初めは少し心配していましたが、ヒントを与えると、彼らはすぐにライディングの幅を広げていきました。そして、このプログラムを通して彼らは、結果を追求するために必要な様々なトレーニングの方法を知ることができます。非常に有意義で、他では体験できない貴重なチャンスになっていると思いますね」
最初のレースではプラタマが9位を獲得して5人のなかのトップ。2回目は生徒たちだけで行われたが、ここでもプラタマが優勝してTHE MASTER CAMPで初めてのウイナーとなった。
Comments
バレンティーノ・ロッシ
「THE MASTER CAMPは、まだスケジュールの半分が終わったばかりなのに、彼らはすでに満足そうだ。楽しみながら学んでいるので、いろいろなことを素早く吸収できるのだろう。THE MASTER CAMPのなかでは、彼らが今まで経験したことのなかった様々なエクササイズを行っている。VR46 Riders Academyのライダーたちと一緒にジム・トレーニングをしたり、サスペンションについての講義を受けたり、そして今日は、僕も加わってMOTOR RANCHを一緒に走った。彼らはマシンを上手に操り、スピードも出せるようになっていた。一緒に何周か走ってみて、彼らのライディングがとても気に入ったよ! 彼らはまたレースにも出場し、僕は、THE MASTER CAMP初のウイナーを目指して奮闘する彼らの走りを楽しく見させてもらった。THE MASTER CAMPはあと2日間。明日のスケジュールも忙しくて、午後からはいよいよロード・バイクでの走行が始まる。明日もきっと、素晴らしい一日なるだろう」
ピラポン・ロイブーンペン
「このようなチャンスを与えてくれたヤマハには感謝の気持ちでいっぱい。そして、さらに技術を磨くために、またここへ戻ってきたいと思っています。僕がレースを始めた頃からずっと支え続けてくれたThai Yamaha Motorにも心から感謝しています」
ガラン・ヘンドラ・プラタマ
「アカデミーのライダーたちと一緒にランニングに参加。これもとても楽しかったけれど、やはり午後からが最高でした。能力を伸ばすためには、これが一番の方法だと思います。しかもTHE MASTER CAMPの参加者のなかでトップに立つことができたんだから本当にうれしかったですね! インドネシアへ帰ったら、何とかしてフラット・トラック用のバイクを手に入れたいと考えています。とてもいいトレーニングになるし、今の成長を止めたくないから」
南本 宗一郎
「今日は午後中、MOTOR RANCHで過ごし、とても楽しく充実した1日なりました。でも僕にとってフラット・トラックでのレースは想像以上に難しく、いい成績を残せず、悔しい思いをしました。この経験が将来に役立つと思うので、今日、学んだこと、マルコさんが説明してくれたことすべては、決して忘れません。バレンティーノ・ロッシと一緒に走り、そのライディングを見て感じたことは、姿がとっても美しいということ。クリーンで、スムースで、本当に多くのことを教えられました」
カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン
「初めに、このようなチャンスを与えてくれたヤマハに感謝します。ヤマハのサポートがなければ、決してここに来ることはできませんでした。僕にとってはまさに最高のトレーニングで、その大部分が“キング・オブ・サンド”のマルコさんのおかげ。フラット・トラックでのこのような経験は今までにしたことがなかったけれど、マルコさんの指導のおかげで、今はフラット・トラックのスキルを磨くためにダート・バイクを買いたいと思うようになりました。そしていつかここへ戻ってきて、僕の成長ぶりを見てもらいたいですね」
イマニュエル・プトラ・プラトナ
「今日経験したことについて話そうと思っても、うまく言葉が見つかりません。午前中はミンゴたちとともにジョギング。そして午後はMOTOR RANCHへ行って、そう、まさに夢がかなったのです! とてもたくさんのことを学び、昨日よりもずっと進化したことを実感しています。将来のために、今日の経験が大きな意味を持つことになると信じています」