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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本トライアル選手権 IAスーパー

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.07 10月26日 東北

RACE DATA

■開催日:2014年10月26日
■開催地:宮城県・スポーツランドSUGO
■観客:750人
■気温:22度
■天候:晴れ
■競技:12セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間(12セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:野崎史高(ヤマハ)34

REPORT

黒山健一&野崎史高、ワンツー・フィニッシュ!

いよいよ迎えた最終戦を前にして、黒山健一(ヤマハ)と野崎史高(ヤマハ)は同じ95ポイントでポイントランキング2位、3位となっていた。同1位の小川友幸(ホンダ)とは16ポイント差があり、今回黒山か野崎が勝ったとしても小川(友)が完走すれば逆転はできないという状況だったが、もちろん勝負は最後までどうなるかわからない。黒山と野崎にとってはどちらがランキング2位になるかという勝負所でもあるが、前回初優勝した小川毅士(ベータ)が6ポイント差に迫っているため、小川(毅)がもしも連勝して黒山か野崎のどちらかが今回4位となった場合には、小川(毅)に逆転されランキング4位に落ちてしまう可能性もあった。

黒山と野崎にとってまさに負けることができない競技は、まず12セクションを4時間の持ち時間(注・1ラップ目の持ち時間は3時間)で2ラップ。その後、インターバルをはさんで観客が見やすい場所に用意されたより難易度の高い2つのスペシャルセクション(SS)に挑んだ。当日は秋晴れの好天に恵まれて路面状態も良く、わずかなミスも許されない神経戦となった。トップライダーたちが次々とセクションをクリーン(減点0)で走破していく中、小川(毅)が第7・第8セクションで大きく減点を重ね、クリーン合戦から脱落。この第7・第8の勝負所を黒山は減点1で切り抜けて、減点5の小川(友)や減点7の野崎をリードした。

1ラップ目終了時点のトップ3は、黒山・減点3がトップに立ち、小川(友)減点5、野崎・減点7で追う。失敗=減点5があれば逆転されてしまう、まだまだ予断を許さない点差だった。2ラップ目は野崎がなんと12セクション全てをクリーンする猛烈な追い上げを見せた。一方、黒山も1ラップ目と同じ減点3に抑えた。2ラップのトータルは黒山が減点6でトップのまま。その黒山に野崎がわずか1点差の減点7で迫った。小川(友)も減点10で逆転を狙える位置につけていた。手に汗握る勝負はとうとうSSへともつれ込んだ。

多くの観客が固唾をのんで見守る中、SSひとつめのセクションはコンクリートからコンクリートへと飛び移るもので、最初に挑んだ選手は失敗するなど気を抜けない設定だった。ここをトップ3は野崎、黒山、小川(友)の順で次々とクリーン。ついに決着は最終セクションでつけられることになった。ふたつめのSSは巨大タイヤを連続して越えていくもので、派手な転倒シーンも多く見られた。だが、黒山と野崎はここもクリーンして、この2人だけがSSをパーフェクトにしめくくった。こうして黒山が1点差で今季2勝目を獲得。野崎は2位。タイトル奪回は成らなかったが、ヤマハ・コンビが今季初のワンツー・フィニッシュを決めて来季の反撃を誓った。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン 減点/クリーン
1 黒山健一 team黒山レーシング・ヤマハ Yamaha 減点6/クリーン31
2 野崎史高 YSP京葉×KEN OKUYAMA Yamaha 減点7/クリーン34
3 小川友幸 HRCクラブMITANI Honda 減点11/クリーン33
4 小川毅士 WISE BETA RACING Beta 減点25/クリーン28
5 柴田暁 HRCクラブMITANI Honda 減点34/クリーン25
6 野本佳章 モトベント&BETA Beta 減点36クリーン24
7 田中善弘 WISE BETA Racing Beta 減点44/クリーン24
8 加賀国光 トライアルエクスチェンジ Gasgas 減点73/クリーン18
9 成田亮 ハザードブレーカーズBETA Beta 減点94/クリーン11

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 小川友幸 Honda 126
2 黒山健一 Yamaha 115
3 野崎史高 Yamaha 112
4 小川毅士 Beta 102
5 柴田暁 Honda 76
6 田中善弘 Beta 65
7 野本佳章 Beta 59
8 加賀国光 Gasgas 55
9 成田亮 Beta 49
10 斎藤晶夫 Honda 47

COMMENT

黒山健一選手談(1位)

「今日はセクションが簡単でしたが、最後まで集中力を保つことができて良かったと思います。僕の中では野崎選手とのランキング2位争いというよりも、とにかく勝ちたい、それだけでした。今年は絶対にチャンピオンを取り返すつもりで走りましたが、取れなかったことが非常に不甲斐なくて悔しいです。けれども最後に良い走りができたので、まだまだ負けてないことが自分で納得できました。このシーズンオフは色々なことをしなければならないですが、来年にむけてまた頑張りたいですし、来年こそはしっかりチャンピオンを取り返したいと思います」

野崎史高選手談(2位)

「今日は勝てなくて残念でしたが、調子は悪くなかったです。1ラップ目のひとつの減点5が命取りになってしまいましたね。結果的には、それが3点でも勝てたのですが、完全にセクションマーカーに触れての減点5だったので仕方がないですね。2ラップ目以降は思うような走りができ満足しています。来年こそはランキング2番、1番をめざして頑張ります」

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