全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.06 10月17日 中部
RACE DATA
■開催日:2010年10月17日 ■開催地:キョウセイドライバーランド(愛知県)
■観客:2,750人 ■気温:22度 ■天候:曇り
■競技:13セクション×2ラップ+スペシャルセクション3セクション
■持ち時間:5時間25分 ■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)24
REPORT
黒山健一が3位表彰台、野崎史高は4位
今年も愛知県・キョウセイドライバーランドで行われたシリーズ第6戦中部大会。国際A級スーパークラスの競技は、5時間の持ち時間で、まず13セクションを2ラップし、その後スペシャルセクション(SS)としてより難易度の高い3セクションに25分の持ち時間でトライした。厳しい残暑の第5戦とはうって変って肌寒い天気となったこの日、多くの観客が集まり、見応えのあるダイナミックなセクションと、抜きつぬかれつの大接戦で盛り上がった。
前回第5戦で今季3勝目をマークしてランキングトップに返り咲いたディフェンディングチャンピオンの黒山健一は、1ラップ目に3位と出遅れたが、2ラップ目終了時点にはライバルの小川友幸(ホンダ)と同点に並び、クリーン数の多さ(黒山22、小川20)で黒山がトップに躍り出た。とはいえ若手の小川毅士(ホンダ)も僅か1点差で黒山と小川に迫っており、SSが勝負の分かれ目となった。その一つ目のセクションで先に走った小川友幸と小川毅士は、ともに減点0だったが、黒山は失敗して減点5となり、この時点で黒山は3位に後退。残る2つのセクションは3人とも減点0でこなした結果、小川友幸が1位、小川毅士が2位で、黒山は3位でゴールすることになった。ランキングでは小川に逆転されて2位となった黒山だが、小川との差はわずか2ポイント。黒山が最終戦で勝てばチャンピオンとなり、MFJ史上初10度目の王座獲得となる。
野崎は2ラップ目、わずか足着き2回だけの減点2で回る驚異的な追い上げを見せたが、1ラップ目の減点18とSS一つ目のセクションでの減点5が影響して4位となった。野崎はポイントランキングで渋谷勲(ホンダ)と同ポイントに並び、次回最終戦で渋谷よりも上位に入れば野崎がランキング3位となる。次回第7戦(最終戦)は10月31日スポーツランドSUGOで開催される。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点16/クリーン23 |
2 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点17/クリーン23 |
3 | 黒山健一 | team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点21/クリーン24 |
4 | 野崎史高 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点26/クリーン20 |
5 | 渋谷勲 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点34/クリーン20 |
6 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点51/クリーン15 |
7 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点51/クリーン11 |
8 | 西元良太 | YSP京葉レーシング | Scorpa | 減点66/クリーン9 |
9 | 野本佳章 | MOTO VIENTO | Beta | 減点84/クリーン8 |
10 | 尾西和博 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点88/クリーン7 |
11 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点88/クリーン6 |
12 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点111/クリーン2 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | Honda | 109 |
2 | 黒山健一 | Yamaha | 107 |
3 | 渋谷勲 | Honda | 82 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 82 |
5 | 小川毅士 | Beta | 74 |
6 | 田中善弘 | Beta | 58 |
7 | 柴田暁 | Honda | 58 |
8 | 斎藤晶夫 | Honda | 36 |
9 | 宮崎航 | Beta | 33 |
10 | 西元良太 | Scorpa | 31 |
11 | 野本佳章 | Beta | 20 |
12 | 尾西和博 | Honda | 6 |
COMMENT
黒山健一選手談(3位)
「今日は悔しいですね。チャンスは何回もあったのですけれども、大きな失敗が多い試合になり非常に残念というか悔しいです。SSのセクションを3つともクリーンすれば良かったのですけれど、その時点で、そういう状態に持ち込んでしまっていたことが今日の僕の敗因です。でも最低限の3位に入れたので、また最終戦はシッカリ頑張りたいと思います。SUGOは得意な場所ですし、最終戦で勝った方がチャンピオンになりますから」
野崎史高選手談(4位)
「今日はところどころ良い走りができ、とくに2ラップ目は自分の走りができました。でも1ラップ目が悪すぎたし、SS一つ目のセクションで大失敗してしまった。自分のミスです。次のSUGOは過去に2度勝っている好きな会場なので、気持ちよく最終戦を終えられるように頑張ります」