全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.05 9月5日 中国
RACE DATA
■開催日:2010年9月5日 ■開催地:HIROスポーツパーク
■観客:1,200人 ■気温:38度 ■天候:晴れ
■競技:12セクション×2ラップ+スペシャルステージ2セクション
■持ち時間:3時間50分
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)12
REPORT
黒山健一、圧勝でランキングトップ
野崎史高は惜しくも4位
5年ぶりに鳥取県のHIROスポーツパークで行われた全日本トライアル選手権シリーズ第5戦中国大会は、前回第4戦まで2戦連続で優勝を逃していたディフェンディングチャンピオン黒山健一(Team黒山レーシングヤマハ)の反撃が注目された。
国際A級スーパークラスの競技は、3時間50分の持ち時間でまず12セクションを2ラップ、その後スペシャルステージ(SS)としてより難易度の高い2セクションにトライした。林の中の沢や苔むした大岩などに設けられたセクションとともに、厳しい残暑が試合をより困難なものにした。
黒山はライバルたちが減点0でこなした1ラップ目の第1セクションこそ足を1回着いて減点1となったものの、ライバルたちが失敗して減点5となった第2セクションは見事に減点1でこなして競技序盤からトップに躍り出た。その後は第7セクションで失敗して、一時は小川友幸(ホンダ)に逆転された黒山だったが、すぐに同点に追いつくとともに、第11セクションでは小川に2点差をつけて逆転。1ラップ目終了時点の結果は、1位黒山・減点14、2位小川・減点16。この2人の後に、3位小川毅士(ホンダ)減点24、4位野崎史高(ヤマハ)減点28らが続く展開となった。
2ラップ目は黒山が減点16の好成績で、減点20の野崎をはじめ減点26の小川友幸や小川毅士らを突き放すことに成功。SSはひとつ目の難セクションを黒山が唯一人減点0で走破。SSふたつ目のセクションはライバルたちと同様に減点5となった黒山だったが、2位の小川友幸に12点の大差をつけて今季3勝目を獲得。前回まで3位&2位だった雪辱を晴らすと同時に、黒山が小川を逆転して再びポイントランキングトップに立った。
野崎は2ラップ終了時点で3位につけていたが、SSで小川毅士に逆転され惜しくも4位となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点36 /クリーン12 |
2 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点48 /クリーン11 |
3 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点56 /クリーン8 |
4 | 野崎史高 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点60/クリーン8 |
5 | 渋谷勲 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点73/クリーン6 |
6 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点88/クリーン3 |
7 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点93/クリーン3 |
8 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点102/クリーン2 |
9 | 西元良太 | YSP京葉レーシング | Scorpa | 減点103/クリーン3 |
10 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点105/クリーン2 |
11 | 野本佳章 | MOTO VIENTO | Beta | 減点112/クリーン1 |
12 | 尾西和博 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点117/クリーン1 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 92 |
2 | 小川友幸 | Honda | 89 |
3 | 渋谷勲 | Honda | 71 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 69 |
5 | 小川毅士 | Beta | 57 |
6 | 田中善弘 | Beta | 49 |
7 | 柴田暁 | Honda | 48 |
8 | 斎藤晶夫 | Honda | 36 |
9 | 宮崎航 | Beta | 33 |
10 | 西元良太 | Scorpa | 23 |
11 | 野本佳章 | Beta | 13 |
COMMENT
黒山健一選手談(優勝)
「前回の北海道大会も前々回の近畿大会も十分に勝てた試合で、僕自身のミスで勝利を逃す結果になってしまったので、今日は絶対に負けられない試合だった。でも勝つことができて本当に良かった。今回は同じ減点5になるとしてもミスをして減点5になるのではなく、攻めた結果として減点5になるように、悔いのない走りをめざして、ほぼ満足できる走りができた。でもまだ残り3戦のうちのひとつが終わっただけだから、残り2戦も勝てるように頑張りたい」
野崎史高選手談(4位)
「僕のライディング自体はそれほど悪くなかったのだが、もったいない減点5が多かった。出口の近くまで行って失敗して、精神的にも疲れた。今日は難しいポイントが多いハードなセクションだったと思う。調子自体は悪くないので次はそれを結果に出したい」