全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.03 5月23日 関西
RACE DATA
■開催日:2010年5月23日
■開催地:猪名川サーキット
■観客:1,930人■気温:15度■天候:雨
■競技:12セクション×2ラップ+3ラップ目のみ2セクション
■持ち時間:4時間50分
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)12
REPORT
黒山健一、3位表彰台
野崎史高は4位
シリーズ第3戦近畿大会は猪名川サーキットで開催された。開幕から2連勝しているディフェンディングチャンピオン、「チーム・黒山レーシング・ヤマハ」の黒山健一の地元会場でもあり、黒山が開幕3連勝を飾るかに注目された。
国際A級スーパークラスの競技は、第1戦、第2戦とはまた異なる競技形式を採用。持ち時間は4時間50分で、まず12セクションを2ラップし、その後の3ラップ目は最後の2セクションだけをトライする方式で行われた。セクションは、高低差があり不安定な石が多く、路面グリップの悪い沢と岩盤や土の急斜面等が中心という猪名川特有のもの。さらに一日中降り続いた強い雨と風でハードな競技となった。
TYS250Fを駆る黒山は1ラップ目の第1セクションで失敗、その後も第4、第5セクションで連続減点5となり、第7セクションでも減点5となるミスが重なった。合計4回の減点5となった黒山は、1ラップ目終了時点で3位と出遅れてしまう。とはいえ1ラップ目トップの渋谷勲(ホンダ)と黒山は6点差で、同2位の小川友幸(ホンダ)とは僅か1点差だった。これを逆転すべく2ラップ目にのぞんだ黒山だったが、思うように減点をおさえることができず第10、第11セクションでの連続減点5が大きく響き、2ラップ目終了時点の順位も3位と変わらなかった。この時点でトップの小川とは12点差となり、同2位の渋谷とは7点差だった。
そして迎えた3ラップ目、最後の2セクション。小川はクリーン(減点0)&減点5となったものの逃げ切って今季初優勝。渋谷は減点5・減点5となったところを、黒山は減点2と減点1で切り抜ける最後の踏ん張りを見せて、渋谷と同点に追いついた。ところが、クリーンの数は同じ11だが減点1の数は2つ多かったため渋谷が2位。黒山は僅差で3位となった。また「YSP京葉レーシング」の野崎史高は1ラップ目4位と出遅れ、その後は健闘したもののタイムオーバーの減点6も響いて4位となった
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点48/クリーン12 |
2 | 渋谷勲 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点55/クリーン11 |
3 | 黒山健一 | team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点55/クリーン11 |
4 | 野崎史高 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点63/クリーン11 |
5 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点76/クリーン6 |
6 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点91/クリーン4 |
7 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点91/クリーン4 |
8 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点95/クリーン6 |
9 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点99/クリーン2 |
10 | 野本佳章 | MOTO VIENTO | Beta | 減点99/クリーン2 |
11 | 尾西和博 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点100/クリーン4 |
12 | 西元良太 | YSP京葉レーシング | Scorpa | 減点101/クリーン4 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 55 |
2 | 小川友幸 | Honda | 52 |
3 | 渋谷勲 | Honda | 47 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 41 |
5 | 小川毅士 | Beta | 31 |
6 | 田中善弘 | Beta | 30 |
7 | 柴田暁 | Honda | 29 |
8 | 斎藤晶夫 | Honda | 23 |
9 | 宮崎航 | Beta | 19 |
10 | 野本佳章 | Beta | 13 |
11 | 西元良太 | Scorpa | 8 |
COMMENT
黒山健一選手談(3位)
「今日はライバルを逆転してトップに立てるチャンスが何度もあったのですが、そのたびにチャンスを生かせずミスしてしまい非常にくやしいです。とくに2ラップ目の第10、第11セクションでの失敗が残念でした。それでも今日は久しぶりに雨の悪条件の中での競技だったので、走りごたえがあって楽しかった。今回は足着きも多かったので、しっかり反省して原因を追及したいと思います。2週間後に行われる世界選手権トライアル日本GPはスポット参戦ですが、新ルールとなり、トップライダーが先にスタートするので世界のトップを見ながら自分の力を試したいと思います。」
野崎史高選手談(4位)
「くやしいけれど、今日は他の選手たちの方が調子がよかったですね。僕はセクション前半の第4が減点5と減点5、第5は減点5と減点3という悪い結果で、セクション後半も抜けられるところで減点5を取ったりして。2ラップ目は、そこそこまとめられたけれども、結果は思ったよりも悪かったです」