全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月11日 九州
RACE DATA
■開催日:2010年4月11日
■開催地:小田浦和田山タナカ森林農場
■観客数:1,600人
■気温:24度
■天候:曇りのち晴れ
■競技:予選10セクション×2ラップ+決勝10セクション×1ラップ
■持ち時間:3時間30分+1時間
■最多クリーン数:渋谷勲(ホンダ)17
REPORT
黒山健一、開幕2連勝!
野崎史高は4位
シリーズ第2戦は、全日本選手権で初めての会場となる熊本県は八代海の田浦港に面したタナカ森林農場で行われた。国際A級スーパークラスは今年10度目のチャンピオン獲得をめざす黒山健一(Team黒山レーシングヤマハ)が、開幕戦優勝の勢いを保ち連勝できるかどうかが注目された。
競技は初の試みとしてまず予選が行われ、3時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップ。この予選上位15名(国際A級スーパークラスは出走12名全員)が決勝に進み、1時間の持ち時間で10セクションを1ラップした。今回用意されたセクションは急な土の斜面や岩盤等が主体となり、ほぼ全員が失敗するような非常に難易度の高いセクションもあり選手たちを苦しめた。
黒山は予選1ラップ目は5位と出遅れたが、予選2ラップ目は追い上げ、予選トップの渋谷勲(ホンダ)に対し2点差で2位につけ、決勝を迎えた。予選での黒山は減点42。対する渋谷はこの日好調で予選を減点31で通過したが、持ち時間をオーバーして減点9のタイムペナルティが加算された。
決勝は、黒山を除く全員が失敗し減点5となった第3セクションのヒルクライムで、黒山は減点3で走破。この時点で黒山はトップの渋谷と同点に追いつく。次の第4セクションでは足を1回着いて減点1となった黒山だったが、続く第5セクション岩盤のヒルクライムでは、再び黒山だけが減点3で走破し、ついに渋谷を逆転。渋谷に1点差で黒山がトップに躍り出た。さらに最後の第10セクションでも渋谷との差を1点広げた黒山。一方の渋谷は持ち時間をオーバーして減点1のタイムペナルティも加算した。この結果、黒山が3点差で渋谷を抑えたまま勝利を獲得した。
野崎史高(YSP京葉レーシング)は予選1ラップ目に6位と出遅れ、予選2ラップ目は3位まで追い上げた。ところが決勝ではミスが重なり4位となった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点51/クリーン14 |
2 | 渋谷勲 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点54/クリーン17 |
3 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点71/クリーン12 |
4 | 野崎史高 | YSP京葉レーシング | Yamaha | 減点78/クリーン15 |
5 | 田中善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点81/クリーン10 |
6 | 柴田暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点85/クリーン10 |
7 | 小川毅士 | WISE BETA RACING | Beta | 減点91/クリーン11 |
8 | 斎藤晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点105/クリーン6 |
9 | 野本佳章 | MOTO VIENTO | Beta | 減点107/クリーン6 |
10 | 宮崎航 | WISE BETA RACING | Beta | 減点113/クリーン6 |
11 | 西元良太 | YSP京葉レーシング | Scorpa | 減点120/クリーン5 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Yamaha | 40 |
2 | 小川友幸 | Honda | 32 |
3 | 渋谷勲 | Honda | 30 |
4 | 野崎史高 | Yamaha | 28 |
5 | 田中善弘 | Beta | 21 |
6 | 小川毅士 | Beta | 20 |
7 | 柴田暁 | Honda | 19 |
8 | 斎藤晶夫 | Honda | 15 |
9 | 宮崎航 | Beta | 12 |
10 | 西元良太 | Scorpa | 8 |
11 | 野本佳章 | Beta | 7 |
COMMENT
黒山健一選手談(優勝)
「勝てて良かったです。予選では集中できず苦しい戦いが続きましたが、予選終了時点でトップの渋谷選手と2点差だったことが、僕にとってはありがたかったですね。もっと点差が開いていると思っていましたから。2点差ならばないに等しいので、決勝は集中し直して走ることができました。決勝の第3セクションのヒルクライムでは、かなりパワーを使いましたが、出口までいけて良かったです。他のセクションも無我夢中で頑張りました。ミスをすればまったくだめだし、うまくラインにはまれば、いけてしまう非常にライン取りが難しい大会でした。第3戦に向けてまた頑張ります」
野崎史高選手談(4位)
「もったいないミスが多かった大会でした。予選で上にいけないと分かったので、決勝は少し気が抜けてしまいました。あまり力まずに走れたので、ライディング的には良かったと思いますが、気持ちの面がちょっと弱かったですね。第8セクションを3回とも失敗したのも痛かったですね。次の第3戦は、これまでの成績が比較的良い会場なので、挽回できるように頑張ります」