全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.04 8月2日 北海道
RACE DATA
■開催日:2009年8月2日
■開催地:わっさむサーキット
■観客数:800人
■気温:19度
■天候:雨時々曇り
■競技:10セクション×3ラップ
■持ち時間:4時間30分
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)13
REPORT
黒山、今季2勝目をゲット!
野崎は3位表彰台に!
第3戦近畿大会が新型インフルエンザの影響で中止となったため、第2戦九州大会から3カ月ものインターバルをおいて開催された第4戦北海道大会。国際A級スーパークラスはディフェンディングチャンピオンの黒山健一(Team黒山レーシングヤマハ)と小川友幸(ホンダ)がそれぞれ1勝しており、どちらが先に2勝目を挙げるかに注目された。
大会当日は朝から雨というあいにくの天気となったが、夏休みとあって家族連れやバイクでツーリングがてら観戦に来た観客の姿も目立った。会場となったわっさむサーキット(モトクロスコース)は雨でぬかるみ、その周辺の岩場や急斜面、沢などに設けられたセクションは雨と泥により難易度を増してより見応えのある競技が繰り広げられた。
10セクションを3ラップする競技は、1ラップ目は2時間30分以内、2ラップ目と3ラップ目は2時間以内に走らなければならず、時間との戦いにもなった。1ラップ目、第1セクションの岩場を上る難所から慎重な走りで鮮やかにクリーンした黒山は、競技序盤から小川らを大きくリード。他の選手が全員失敗した第7セクションの泥と岩の長い上りも、黒山はなんと足着き1回だけの減点1で走破。1ラップ目を終了した時点で唯一人ひとけた減点7の黒山が、トップに立った。
一方の野崎史高(TEAM FUMITAKA&YSP京葉)は、減点15で1ラップ目を2番手につけた。この二人を減点19の小川、減点21の渋谷勲(ホンダ)らが追う展開となる。
雨が降ったり止んだりする不安定な天候と、泥の溝が深くなるなど路面コンディションも悪化。多くのライダーがラップを重ねるごとに大きく減点を増やしていくことになる。そんななかで黒山は、2ラップ目は減点19、3ラップ目は減点25となったが、1ラップ目の大きな貯金を生かして今季2勝目を獲得。野崎は小川に逆転されて3位となったものの、黒山とともに表彰台に上がった。
なお、シリーズは残り3戦。中国・原瀧山、中部・キョウセイドライバーランド、そして東北・スポーツランドSUGOでの最終戦と続く。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 黒山 健一 | team黒山レーシングヤマハ | Yamaha | 減点51/クリーン13 |
2 | 小川 友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点65/クリーン10 |
3 | 野崎 史高 | Team FUMITAKA&YSP京葉 | Yamaha | 減点75/クリーン8 |
4 | 小川 毅士 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点95/クリーン1 |
5 | 田中 善弘 | WISE BETA RACING | Beta | 減点100/クリーン7 |
6 | 渋谷 勲 | TEAMぱわあくらふと | Honda | 減点100/クリーン5 |
7 | 尾西 和博 | HRCクラブぱわあくらふと | Honda | 減点120/クリーン3 |
8 | 柴田 暁 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点126/クリーン1 |
9 | 西元 良太 | Team FUMITAKA&YSP京葉 | Scorpa | 減点139/クリーン0 |
10 | 斎藤 晶夫 | HRCクラブMITANI | Honda | 減点151/クリーン0 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山 健一 | Yamaha | 57 |
2 | 小川 友幸 | Honda | 52 |
3 | 野崎 史高 | Yamaha | 45 |
4 | 小川 毅士 | Honda | 41 |
5 | 田中 善弘 | Beta | 28 |
6 | 尾西 和博 | Honda | 26 |
7 | 柴田 暁 | Honda | 24 |
8 | 斎藤 晶夫 | Honda | 23 |
9 | 渋谷 勲 | Honda | 21 |
10 | 西元 良太 | Scorpa | 13 |
COMMENT
黒山健一選手談(優勝)
「久しぶりの全日本だったので、飛ばしすぎましたね(笑)。1ラップ目からすごく調子が良くて、このままいったらとても良い点数で回れるなと思ったのですが、2ラップ目からは普通の自分に戻ってしまいました。それでも雨という悪条件で勝つことができて、非常に良かったと思います。今年の北海道大会は、これまで毎年失敗している川のなかにあるセクションを3ラップとも確実に抜けるのが目標だったので、それをクリアすることができてうれしいです。シリーズ戦はまだ3戦ありますし、次の中国大会は昨年、野崎選手に負けているので、今年は勝てるように気合いを入れてしっかり頑張りたいと思います」
野崎史高選手談(3位)
「このインターバルは長かったですね。今年6戦だけというのは少なすぎますし、試合モードに気持ちを切り替えるのも難しい気がします。もっといっぱいレースがあった方がいいですし、年間20?30戦あってもいいくらいです(笑)。今日は1ラップ目は普通に走れたのですが、2、3ラップ目に崩れてしまいました。流れは悪くなかったですが、競技終盤に集中力が途切れてしまったのです。今年は最初から1位だけをめざしているので3位は悔しいですね。次はもっといい走りをして優勝したいと思います」