全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月25日 九州
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第2戦九州大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2007年3月25日(日)
■開催地:鹿児島/錫山オフロードランド
■競技:10セクション3ラップ ■持ち時間:5時間
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)23
■観客数:2,000人 ■天候:曇りのち晴れ ■気温:22度
REPORT
野崎、黒山が2位・3位!
鹿児島県での全日本選手権初開催となった今大会。大岩やヒルクライム、沢、人工セクションなどバラエティに富んだセクションは、歩いて観戦するにも比較的見やすい環境だが、前日の雨で路面がぬかるみセクションの難易度はアップし選手たちを苦しめた。一方、朝のうち不安定だった天候も午後には青空が広がり、観客は競技に加え、「キッズバイク体験走行」や「トライアル体験走行」、サイン会などを楽しんだ。
国際A級スーパークラスは、チームフミタカ&YSP京葉の野崎史高がTYS250Fで1ラップ目からトップに踊りでる活躍。その後小川友幸(ホンダ)に逆転され2位となったが、また一歩成長した姿を印象づけることとなった。ディフェンディングチャンピオンでチーム・黒山レーシング・ヤマハの黒山健一もTYS250Fで出場。昨年11月に手術した左肩のリハビリ中で本調子ではないが、2ラップ目にはトップタイの減点9をマークするなど、野崎に続き3位表彰台を獲得した。
なお国際A級クラスでは、ハザードブレイカーズの成田匠がTYS125Fを駆り250cc用とも言われるセクションに挑み優勝。1ラップ目は4番手と出遅れたが路面が乾いてくるとともに追い上げ、2ラップ目は3番手。3ラップ目には250cc以上のマシンに乗るライバルを逆転しトップに浮上してそのままリードを保って優勝した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | 減点/クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | 小川 友幸 | チーム・ミタニ | Honda | 減点20/クリーン23 |
2 | 野崎 史高 | チーム・フミタカ&YSP京葉 | Yamaha | 減点29 クリーン21 |
3 | 黒山 健一 | チーム・黒山レーシング・ヤマハ | Yamaha | 減点38/クリーン20 |
4 | 田中 太一 | HRCクラブぱわあくらふと&T | Honda | 減点51/クリーン18 |
5 | 渋谷 勲 | Beta | 減点62/クリーン14 | |
6 | 井内 将太郎 | チーム・イウチ☆ペガサス | Beta | 減点76/クリーン7 |
7 | 坂田 匠太 | チーム・ガスガス・SHOTA | Gasgas | 減点81/クリーン8 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | Honda | 40 |
2 | 野崎史高 | Yamaha | 34 |
3 | 黒山健一 | Yamaha | 30 |
4 | 田中太一 | Honda | 26 |
5 | 渋谷勲 | Beta | 22 |
6 | 坂田匠太 | Gasgas | 19 |
6 | 井内将太郎 | Beta | 19 |
8 | 田中善弘 | Gasgas | 8 |
COMMENT
野崎史高選手談(2位)
「1ラップ目の第9セクション、誰もいけないところ(他選手は全員失敗して減点5)をクリーンしたのは気持ちが良かった。1ラップ目に1点差でトップに立っていたのは分かっていたが、他の選手のことは気にせず自分の走りをすることを心がけた。2ラップ目は第3と第7セクションでの減点5が痛かったですね。ポカミスだったしトップのままいけるかと思っていただけに、すごく悔しい。今日は絶好調ではなかったけれど、自分の走りを淡々とすれば良い結果に繋がることがわかった。2位の上は一つしかないので、次こそ頑張ります」
黒山健一選手談(3位)
「悔いがあるとすれば、1ラップ目の第2セクションでの走行ラインのとり方。その後は、思い切りいけなかったし実力不足ですね。とりあえず2戦が終わったので、早く元のポジションに戻るように頑張ります。今はチャンピオンのことよりも、まず1勝すること。勝たないと、復帰した気分にならないからね。肩というか体全体がまだ完全ではないが、第3戦までにはインターバルがあるので、とりあえず安静にして肩を回復させ一から出直したい」
成田匠選手談(国際A級クラス/優勝)
「1ラップ目は、高低差の大きいセクションを上がれないのでは・・、と思っていたが、一生懸命にトライする他選手にも励まされて、自分も前向きに走ることができた。3ラップ目にようやく路面コンディションが回復してきて、125でも余裕をもって走れるくらいになった。それで点数をまとめられたのが大きかった。ボディアクションをもっとうまく使えればさらにいい走りができると思うし、若い選手たちと競い合ってレベルを上げていきたい」