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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.07 10月25-26日 MFJ-GP三重

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第7戦 第57回 MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿
■開催日:2025年10月25日(土)・26日(日)
■会場:鈴鹿サーキット/三重(5.821km)

2025年10月25日(土)
JSB1000
■周回数:12周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:浦本修充(2分5秒407/BMW)
■FL:水野 涼(2分17秒909/ドゥカティ)

2025年10月26日(日)
JSB1000 レース2
■周回数:16周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:浦本修充(2分5秒407/BMW)
■FL:水野 涼(2分19秒909/ドゥカティ)

ST1000 レース
■周回数:10周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:國峰 啄磨(2分08秒062/ホンダ)
■FL:國峰 啄磨(2分21秒911/ホンダ)

ST600
■周回数:11周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:松岡 玲(2分11秒027/ヤマハ)
■FL:長尾 健吾(2分22秒797/ヤマハ)

REPORT

JSB1000 レース1

予選2番手を獲得した中須賀克行は
直前に降り始めた雨によりレース1を欠場

すでに2025年のチャンピオンを決めているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は、全日本ロードレース選手権最終戦となる第7戦 第57回 MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿のレース1を欠場した。

今大会の走行が始まった10月23日(木)に、中須賀はヘアピンで転倒を喫し、右肩と左足を痛めてしまう。しかし、決勝レース出場に向けて、24日(金)の走行では、中須賀選手はケガの状況を確認。出走した2ndセッションでは2分7秒841で12番手タイムをマークした。

25日(土)は、公式予選とレース1が行われ、予選で中須賀選手は、両レースで2番手タイムをマークする。しかし、レース1のスタート直前に雨が降りはじめ、チームは怪我をしている状態での出走は危険と判断。ウォーミングアップラップを終えた段階で中須賀はピットに戻り、そのままレースを欠場した。

JSB1000 レース2

ウエットコンディションにより
中須賀はチームの方針でレース2を欠場

レース1に続き、路面状況が安定しないウエットコンディションにより、チームは中須賀克行のレース2欠場を決めた。中須賀はレースウイークの10月23日(木)の走行で転倒・負傷しており、リスクを回避する決定となった。

なお、中須賀は前戦の岡山国際でのレースで優勝してシリーズチャンピオンを決めており、これは中須賀にとって13回目のタイトル獲得。ヤマハYZF-R1は2018年以来8年連続でチャンピオンマシンとなった。

ST1000
井手翔太がST1000で初優勝

ウエットコンディション宣言されたレースは、当初の12周から10周へと減周されて始まった。予選で7番手グリッドからスタートしたAKENO SPEED・RC KOSHIENの井手翔太はオープニングラップを5番手で終え、予選11番手スタートのDOG FIGHT RACING JDSの豊島怜は9番手。

井手は2周目に4番手に上がり、3周目には國峰啄磨(ホンダ)の転倒で3番手に浮上する。さらに5周目には亀井雄大(ホンダ)の転倒で2番手となり、トップの羽田太河(ホンダ)を射程内に捉える。

その後、NIPPOコーナーからデグナーカーブ1個目に勝負を絞っていたと語る井手は、7周目にここでトップに立つ。しかし、その後の西ストレートで羽田選手の逆転を許すが、8周目の同じ場所で再び井手選手がトップに立つと、その後、井手選手はトップを堅持したまま、ST1000での初優勝のチェッカーを受けた。

また豊島は、転倒もあり7位に順位を上げチェッカーを受けた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

COMMENT

JSB1000 レース1
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

吉川和多留監督

「予選はドライコンディションとなり、怪我を感じさせない走りでレース1、レース2ともにセカンドポジションを獲得することができました。しかし、レース1の直前に雨が降り始めて、路面コンディションが一気にウエットコンディションに急変してしまい、中須賀選手の怪我の状況を鑑み、チームとしてレースをキャンセルする決断をしました。明日のレース2に関しては、中須賀選手の状況とコースコンディションを考慮して判断します」

JSB1000 レース2
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(DNS)

「今年は、怪我をしないというのを目標の一つに掲げていましたが、最後の最後で負傷してしまい、レースを走ることができずに、応援していただいているファンの方々やスポンサーの皆さまにご迷惑をおかけしてしまいました。
ただ、前戦の岡山国際でチャンピオンを獲得し、チームにとって、自分にとっても最大の目標をクリアすることができました。また、久しぶりに出場した鈴鹿8耐では、勝つことはできませんでしたが、ジャック・ミラー選手、アンドレア・ロカテッリ選手とチームを組み、彼らの走りを見て、いろいろと学ぶことも多かったですし、彼らの走り方を取り入れてこのMFJグランプリに臨み、ドライ路面ではそうしたトライがうまくいきました。自分もまだまだ進化できることが確認できたので、シーズンオフにはしっかりと怪我を治し、新たなシーズンでパワーアップした中須賀克行をお見せしたいと思っています。一年間、応援ありがとうございました」

吉川和多留監督

「このMFJグランプリは、レース1、レース2ともに欠場となりましたが、中須賀選手の怪我の状態と不安定な天候によるコースコンディションを考え、チームとして欠場を判断しました。
今年、YZF-R1はモデルチェンジを受け、ウイングレットが装着されましたが、開幕戦のもてぎでは、その効果を最大限に発揮させるために少々時間がかかってしまいました。しかし、第2戦のスポーツランドSUGOでは、中須賀選手のライディングに合わせることができ、うまく機能して連勝。振り返ると、このスポーツランドSUGOでの勝利が、チームの士気を高めるものでした。
シーズン後半戦のオートポリス、岡山国際で3連勝して、最大の目標であるチャンピオンを獲得することができ、中須賀選手は13回目のチャンピオンというとてつもない記録を打ちたて、YZF-R1は2018年以来8年連続でチャンピオンマシンに輝きました。
今年は強力なライバルが多く、例年以上に緊張感の高まるシーズンでしたが、ファンの皆さま、そしてスポンサーの皆さまの応援のおかげで最高の結果を導くことができたことに感謝いたします。一年間、本当にありがとうございました」

ST1000
AKENO SPEED・RC KOSHIEN

井手翔太選手(優勝)

「まずは、ファンの皆さん、チーム、そしてヤマハに感謝します。優勝は本当に久しぶりで、心から嬉しいです。チームが、本当に素晴らしいマシンに仕上げてくれました。昨日の走行はドライで、今日、ウエットになったので、朝のフリー走行ではセッティング出しに努めました。レースでは、チャンピオン争いには絡んでいないので、徹底的に攻めていくことに専念しました。これまで転倒が多くて、怪我も多かったので、苦しいシーズンが続いていしましたが、ようやく勝つことができました。応援、ありがとうございました」

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