全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.06 10月4-5日 岡山国際・岡山
RACE DATA
■大会名称:全日本ロードレース選手権 第4戦スーパーバイクレース in 岡山
■開催日:2025年10月4日(土)・5日(日)
■会場:岡山国際サーキット/岡山(3.747 km)
JSB1000
■周回数:24周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:水野 涼(1分43秒688/ドゥカティ)
■FL:中須賀 克行(1分31秒318/ヤマハ)
ST1000
■周回数:18周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:亀井 雄大(1分46秒576/ホンダ)
■FL:西村 硝(1分33秒438/ホンダ)
ST600
■周回数:19周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:小山 知良(1分48秒738/ホンダ)
■FL:長尾 健吾(1分35秒665/ヤマハ)
REPORT
JSB1000
中須賀克行が岡山国際サーキットで独走優勝
JSB1000で13回目のチャンピオンを獲得
YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が、10月5日(日)に岡山国際サーキットで行われた全日本ロードレース選手権第6戦で独走優勝を決め、JSB1000で13回目のチャンピオンを獲得。同時に、JSB1000での優勝記録を94に伸ばした。
10月3日(金)の走行枠、そして4日(土)の公式予選はともに雨が降り、路面はウエットコンディションだったが、決勝レースが行われた5日(日)は天候が回復し、ドライコンディションでのレースとなった。
24周で争われるレースで、中須賀は予選3番手から好スタートを切ると、オープニングラップは長島哲太(ホンダ)に次ぐ2番手でコントロールラインを通過。そして2周目にトップに立った中須賀は、3周目からラップタイムを1分31秒台に上げ、ラップタイムが1分32秒台の2番手以降を引き離しにかかる。
3周目にファステストラップの1分31秒610を記録すると、4周目にはこれを上回り、さらに6周目から9周目までファステストラップを更新し続ける速さを見せつける。これに2番手を走る長島はついて行くことはできずに、10周を終えた段階でトップ中須賀と2番手の長島の間には6.2秒の差が広がっていた。
その後も中須賀は1分31秒台で走行を続けると、16周目にその差は10秒に広がり、完全な独走状態。最終ラップに赤旗が提示されてレースはそのまま終了・成立となり、チャンピオンフラッグを持ってのウイニングランはできなかったが、22周目に2番手に上がった野左根航汰(ホンダ)に13秒232の大差をつけての優勝だった。
なお、このレースの結果、中須賀選手は今季5勝目、JSB1000での通算優勝回数を94に伸ばしている。
ST1000
井手翔太が表彰台を争い4位入賞、豊島怜は8位フィニッシュ
ST1000では、AKENO SPEEDORC KOSHIENの井手翔太が予選10番手、DOG FIGHT RACING JDSの豊島怜は、予選の黄旗区間での転倒により3ポジョンダウンの16番グリッドからのスタートとなった。
18周で争われるレースは、オープニングラップで予選5番手の荒川晃大と予選3番手の作本輝介(共にホンダ)が転倒するというハプニングでスタート。そしてそのオープニングラップを、井手は6番手、豊島は13番手で戻ってくる。
その後、井手は4周目に村瀬健琉(スズキ)に抜かれるが、7周目に逆転して6番手に復帰。さらに10周目にはナカリン・アティラットプワパット(ホンダ)を抜いて5番手に浮上する。
レース終盤で、2番手を走行していた西村硝(ホンダ)が転倒。これでトップは羽田太河(ホンダ)の単独となり、追い上げた國峰啄磨(ホンダ)は1.619秒差で2位。そしてスパートをかけた井手だったが、亀井雄大(ホンダ)に0.746秒及ばずに4位でチェッカー。また、豊島は7番手の岩戸亮介(カワサキ)を追い詰めるが、0.252秒及ばずに8位となった。
JSB1000 RESULT Race.1
ST1000 RESULT Race.1
ST600 RESULT Race.1
JSB1000 RIDERS RANKING
ST1000 RIDERS RANKING
ST600 RIDERS RANKING
COMMENT
JSB1000
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)
「レースウイークはずっと雨で、決勝日だけがドライ路面になりましたが、事前テストで、ドライ路面でのロングランテストを行っていて、いいデータが得られていたので、レースではまず前に出て、ペースを上げていこうと考えていました。トップに立ってからも自分のペースを維持し続けたところ、後続との距離が広がっていったので、その後は淡々とアベレージを刻みました。
優勝してチャンピオンを決めることができましたが、レース前は、完走して1ポイントを取ればチャンピオンが決まることも分かっていて、どのような戦いをするか悩みましたが、自分らしいレースをすることに決めてスタートしました。
13回目のチャンピオンを獲得することができましたが、応援していただいている関係者やファンの皆さん、そしていつもしっかりとマシンを整えてくれるチームスタッフに感謝します。レースは、まだ最終戦鈴鹿の2レースが残っていますが、しっかりと走り切りたいと思っています」
吉川和多留監督
「事前テストでロングランテストができていたのが、今大会の勝因の一つです。マシン自体は、事前テストでうまくまとめることができていましたが、レースウイークはずっと雨で、思ったより走りにくかったようですが、レースはドライコンディションになって、色々な展開が想定できる状態でした。
今大会の結果、チャンピオンを獲得することができ、応援していただいている関係者の皆さま、そしてファンの皆さまに最高のご報告ができることを嬉しく思います。ただ、今シーズンはまだ最終戦鈴鹿での2レースが残っているので、今日はチャンピオンを取れたことをチームみんなで喜び、明日からは最終戦に向けて気持ちを引き締めていきます。今後とも、変わらぬご声援をよろしくお願いいたします」


















