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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.05 9月13-14日 オートポリス・大分

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第5戦スーパーバイクレース in 九州
■開催日:2025年9月13日(土)・14日(日)
■会場:オートポリス(4,674 km)

■開催日:2025年9月13日(土)

JSB1000 レース1
■周回数:15周 ■天候:曇り ■コース:セミウエット
■PP:中須賀克行(1分47秒960/ヤマハ)
■FL:中須賀克行(1分48秒825/ヤマハ)

■開催日:2025年9月14日(日)

JSB1000 レース2
■周回数:18周 ■天候:曇り ■コース:セミウエット
■PP:中須賀克行(1分48秒178/ヤマハ)
■FL:中須賀克行(1分48秒785/ヤマハ)

REPORT

JSB1000 レース1
中須賀克行選手がオートポリスのレース1で独走優勝
JSB1000で通算92勝目をマークした

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が、全日本ロードレースが行われるサーキットの中で抜群の相性を示すオートポリスのレース1で独走優勝し、JSB1000で通算92勝目を決めた。

9月13日・14日にオートポリスで開催の全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦九州大会。13日にはJSB1000の予選と決勝レース1が行われ、中須賀はベストタイムとセカンドベストタイムでトップタイムを記録し、レース1、レース2ともにポールポジションスタートとなった。

予選後に行われたレース1は、この直前に行われたJP250のレース中に突然の降雨があり、路面はウエット状態となったが、JSB1000のレースが行われる時には、コースのところどころにウエットパッチが残る状態まで回復。中須賀選手をはじめ全ライダーがスリックタイヤでのレースとなった。

ホールショットを決めたのは野左根航汰(ホンダ)で、中須賀選は2番手で1コーナーをクリア。そして3周目までこの状態が続いたが、4周目にペースを上げた中須賀が14コーナーで野左根をパスしてトップに立つ。そして中須賀は5周目に1分48秒825を記録すると、これがレース中のファステストラップとなり、同時に2番手の野左根とのタイム差を一気に1秒362へと広げた。

レース中盤以降は、中須賀がコンスタントに1分49秒台で周回するのに対して、5台に膨れ上がった2位争いのグルーブは1分50秒台がほとんどで、最終的に中須賀選手は2位の野左根に8秒623の大差をつけて今季3勝目、JSB1000で通算92勝目を飾った。

JSB1000 レース2
中須賀克行がオートポリスで連勝し、通算93勝目
13回目のJSB1000チャンピオンに王手

9月14日にオートポリスで行われた全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦九州大会のレース2で、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が、レース1に続き他を圧する走りで優勝。これでJSB1000の通算優勝回数を93として、同時に13回目のチャンピオンに王手をかけた。

この日、第1レース、第2レースに予定されていたJ-GP3とST600が、霧による視界不良により中止が決定。しかし、第3レースとなったJSB1000のレース2直前に霧が晴れて、12周に減周されたレースがスタートする。

ホールショットを奪ったのは、ポールシッターの中須賀だったが、すぐに野左根航汰(ホンダ)が先行。しかし、中須賀が抜き返してオープニングラップを制する。

2周目には再び野左根がトップに立つが、3周目に中須賀が首位の座を奪い返すと、4周目に中須賀はラップタイムを1分48秒台へと上げ、5周目にはこのレースのファステイストラップとなる1分48秒785をマーク。さらに7周目まで1分48秒台のラップタイムを刻んだ中須賀に対して、2番手の野左根のラップタイムは1分49秒台と、7周目を終えた段階で中須賀は野左根に2.6秒差を築いた。

この後も、中須賀は野左根のラップタイムを上回るペースで走り続け、その差を確実に広げていき優勝のチェッカー。2位には7.7秒の大差をつけていた。

なお、このレースの結果、次戦10月5日(日)に岡山国際サーキットで開催される全日本ロードレース選手権第6戦で、中須賀選手の13回目のJSB1000チャンピオンの可能性が高まった。

また、JSB1000のレース終了後に豪雨がサーキットを襲い、さらに雨が止むと再び霧に包まれ、この日の最終レースに予定されていたST1000は、視界不良により中止となった。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

COMMENT

JSB1000 レース1
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「予選は風が強く走りにくい状況でしたが、なんとかタイムを出すことができました。レース1では、直前に雨が降って、一部にウエットパッチが残っていたので、自分の走行ラインが乾くまで、スタートからしばらくは無理はしませんでした。路面が乾いてからペースを上げていきましたが、ペースを上げすぎるとタイヤに負担がかかりすぎる状況だったので、この辺のデータを明日のレース2に生かしたいと思います。こうした状況で、しっかりと優勝することができたのは、本当に嬉しいし、応援してくれたみんなに感謝しています」

吉川和多留監督

「事前テストでは路面グリップがあまり良くなく、そこの調整に重点を置いてロングランも実施して、レースで使用するタイヤも決まっていました。タイヤを含めてマシンもまとまり、レースでは、ウエットでもドライでも、どちらでも行ける準備はできていました。
ただレース1は、雨が降るのか、ドライ路面でいけるのか、スタート前は微妙な状況でしたが、序盤にタイミング良くトップに立って、すぐに独走状態を築いてくれた中須賀選手が、レースをうまくマネジメントしたと言えます。明日のレース2も天候が微妙なようですが、しっかりと準備をして、優勝できるよう戦います」

JSB1000 レース2
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「霧により、J-GP3、ST600のレースが中止になり、JSB1000のレースができるのかどうか、準備を進めたり、一旦やめたりと、モチベーションを保つのが大変でした。でも、JSB1000のレース前にコンディションが回復して、このような環境の中で集まってくれたロードレースファンの皆さんの前でレースができたのは、本当に良かったと思っています。
レースは、12周に短縮され、超スプリントレースとなったので、スタートからプッシュしました。野左根選手に抜かれてから様子を見ようかと思いましたが、野左根選手のペースがあまり上がってこなかったので、すぐに前に出てペースを上げ、その後は徐々に引き離すことができました。路面は、ところどころにウエットパッチが残る状態でしたが、ファンの皆さんの前でいい走りができたと思います」

吉川和多留監督

「各クラスのレースが中止になる中、JSB1000だけがレースができる環境になり、まさに神がかっていましたが、ここできっちり優勝できたことは、本当に嬉しく思います。また、レース1、レース2ともにライバルを引き離して優勝できたのは、事前テストでしっかりと準備が進んだことが要因の一つです。
今大会の結果、中須賀選手の13回目のチャンピオンの可能性が高まりましたが、次戦の岡山国際では、まず勝つことに集中して、いつものレースと同様にしっかりと戦います。
今大会では、スポーツランドSUGO以来の2レース制覇となり、応援していただいているスポンサーの皆さま、そしてファンの皆さまに嬉しい報告をすることができました。次戦の岡山国際でのレースには、さらに気を引き締めて臨みますので、変わらぬ応援をよろしくお願いいたします」

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