本文へ進みます

全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.04 8月23-24日 もてぎ・栃木

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第4戦スーパーバイクレース in もてぎ
■開催日:2025年8月23日(土)・24日(日)
■会場:モビリティリゾートもてぎ(4,801km)

■開催日:2025年8月23日(土)

JSB1000 レース1
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:野左根 航汰(1分47秒676/ホンダ)
■FL:浦本 修充(1分48秒693/BMW)

ST1000 レース1
■周回数:12周 ■天候:曇り ■コース:ウエット
■PP:亀井 雄大(1分50秒211/ホンダ)
■FL:羽田 太河(1分51秒020/ホンダ)

■開催日:2025年8月24日(日)

JSB1000 レース2
■周回数:20周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:中須賀 克行(1分47秒951/ヤマハ)
■FL:浦本 修充(1分49秒072/BMW)

ST1000 レース2
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:亀井 雄大(1分50秒741/ホンダ)
■FL:羽田 太河(1分51秒076/ホンダ)

ST600
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:長尾 健吾(1分54秒071/ヤマハ)
■FL:長尾 健吾(1分54秒647/ヤマハ)

REPORT

JSB1000 レース1
中須賀克行が単独2位でチェッカーを受け20ポイントを加算

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手が、鈴鹿8耐を彷彿とさせる暑さとなったモビリティリゾートもてぎでのシリーズ第4戦のレース1で、予選2番手からスタートし、レースでは単独2位でゴール。シリーズポイントで20ポイントを加算して合計90点とし、チャンピンシップでのリードをキープした。

15周で争われるレース1の序盤は、中須賀を含めて野左根航汰(ホンダ)、津田拓也(スズキ)、浦本修充(BMW)らがトップグループを形成する。

2周目になると中須賀が津田をパスして、野左根、浦本に続く3番手に浮上。そして4周目に浦本が野左根を抜いてトップに立つが、中須賀は野左根の攻略に時間がかかってしまい、6周目に2番手に上がったが、その段階で浦本とのタイム差は1.3秒に広がっていた。

7周目以降、中須賀は、トップの浦本と同じ1分49秒台で周回するが、ラップタイムでわずかに中須賀を上回った浦本が徐々に独走体制。一方の中須賀選手も単独で2位をキープしてそのままゴールとなった。この結果、ランキングでは5ポイント、浦本に縮められることとなったが、依然として29ポイントのリードを保っている。

なお、8月24日(日)のレース2は、中須賀がポールポジションからスタート。レース1よりも5周多い20周で争われる。

ST1000 レース1
豊島怜が6位入賞、井手翔太は2周目にコースアウトでノーポイント

今大会は、ST1000も2レース制での開催となり、8月23日(土)には公式予選とレース1が行われ、予選4番手の「DOG FIGHT RACING JDS」の豊島怜が6位でフィニッシュ。10番手スタートの「AKENO SPEED・RC KOSHIEN」の井手翔太はレース序盤でのオーバーランにより結果を残せなかった。

12周で争われたレース1ではその序盤、羽田太河(ホンダ)がトップに立ち、豊島は8番手までポジションを落としてしまう。また、オープニングラップを11番手で終えた井手翔太選手は、2周目のヘアピンでオーバーランしてしまい、再スタートしてピットまで戻るが、そのままレースを終えてしまう。

豊島選手はレース前半で7番手に上がり、レース中盤以降で2番手を走っていた西村硝(ホンダ)の転倒もあって6番手に浮上すると、そのままゴール。出走22台中、チェッカーを受けたのは13台というタフなレースで、豊島選手は今季初ポイントとなる10ポイントを獲得した。

8月24日(日)のレース2は、豊島が3番手フロントローから、井手が10番グリッドから15周のレースに挑む。

JSB1000 レース2
中須賀克行がレース1に続いて2位でチェッカー
シリーズポイントはただ一人三桁の110ポイントへ

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は、前日のレース1に続いて、レース2でも2位でチェッカーを受けたが、「価値ある2位」(中須賀選手)だったと語る。

レース1の15周レースから、レース2は5周多い20周で争われた。そしてポールポジションからスタートした中須賀だったが、直後の大混戦に飲み込まれ、オープニングラップは長島哲太(ホンダ)、浦本修充(BMW)、野左根航汰(ホンダ)に次ぐ4番手。

2周目に浦本がトップに立ちペースを上げていくなかで、中須賀は5周目に野左根、6周目に長島をパスして2番手に浮上する。しかし、6周目を終えた段階で、トップの浦本と2番手の中須賀とのタイム差は2秒9に広がっていた。

その後、中須賀より僅かに速いペースで周回を重ねる浦本が独走で優勝。そして3番手以降のライダーのラップタイムが1分50秒台、51秒台と落ちていく中、中須賀はレース序盤から最終ラップまで1分49秒台をキープ。優勝はできなかったが、安定して速いペースを刻めたことが、今後のレースにつながる価値ある2位だった。そしてこのレースの結果、ポインタリーダーの中須賀は、そのシリーズポイントを、ただ一人三桁の110ポイントとした。

ST1000 レース2
レース1に続き豊島怜が6位入賞、井手翔太は追い上げて7位でゴール

前日の公式予選の2ndベストタイムの結果、DOG FIGHT RACING JDSの豊島怜がフロントローの3番手スタート。AKENO SPEED・RC KOSHIENの井手翔太選手は10番手スタート。

レース1よりも3周多い15周のレースは、予選2番手の羽田太河(ホンダ)がホールショットを決め、オープニングラップは羽田、ポールシッターの亀井雄大(ホンダ)、西村硝(ホンダ)、荒川晃大(ホンダ)に続いて豊島は6番手。

オープニングラップを12番手で終えた井手は、4周目に10番手、5周目に8番手とポジションを上げていく。そして6周目には、7番手に落ちた豊島の後方0.6秒差に迫った。

その後、國峰啄磨(ホンダ)の転倒で、豊島は6番手、井手は7番手となり、そのままレースは終了。豊島は10ポイント、井手選手は9ポイントを獲得した。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST1000 RESULT Race.2

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000 レース1
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(2位)

「レースの時に気温が上がることは想定していたし、かなりタフなレースになると思っていました。モビリティリゾートもてぎは、開幕戦以来2回目の開催で、その開幕戦で浦本選手が速いのは分かっていたけれど、もう少し追い詰めることができれば良かったと思います。今回は本当に浦本選手が速く、最後までしっかりと走り切っていて、初優勝に対しておめでとうと気持ちです。ただ、このまま終わるわけにはいかないので、今日の走行データをしっかりと見直して、明日のレース2では改めて優勝目指して攻めていきます」

吉川和多留監督

「レースウイークの初日の走行時間が短く、そこでしっかりとした方向性を見出すことができなかったのが反省点です。そうしたなかでライバルがうまくマシンをまとめてきていて、その差が出てしまいました。今日のデータをしっかりと検証して、明日はさらにマシンを合わせ込んでいきます。その方向性も見えているので、レース2はいいレースができると思います」

JSB1000 レース2
YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(2位)

「レース1とはセッティングを変えてレース2に臨みましたが、やはり暑さなども含めて厳しいレースになりました。しかし、最後までペースを落とすことなく走り切ることができたことは、次につながる走りができたと思っています。次のオートポリスは地元のレース。多くの応援団が来てくれるので、しっかりと勝ちにいけるよう頑張ります」

吉川和多留監督

「レース1とは違う方向性を朝のフリー走行で試して、中須賀選手の判断を仰ぎながら、レース1とは違うセッティングでレース2に臨みました。レース1のときよりもコンディションが厳しかったのですが、いい形で中須賀選手を送り出すことができました。
こういう言い方は許されないのですが、レース1でこのセッティングで戦えていれば、レース2は違った展開になったと思います。優勝できなかったのは残念ですが、改めてセッティングの方向性が見えたレースでもあります。応援していただいているスポンサーの皆さま、そしてファンの皆さんに優勝の報告ができないことは残念ですが、改めてチーム一丸となり、次戦オートポリスに臨みますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします」

ページ
先頭へ