全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.01 3月9-10日 鈴鹿2&4・三重
RACE DATA
■大会名称:全日本ロードレース選手権 第1戦 鈴鹿2&4レース
■開催日:2024年3月10日(日)
JSB1000
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)
■天候:晴 ■コース:ドライ
■PP:長島哲太 (2分5秒626/ホンダ)
■FL:中須賀克行(2分5秒824/ヤマハ)
REPORT
JSB1000
大波乱の開幕戦で中須賀が優勝、岡本は3位でゴール
天候不良のために予選がキャンセルとなり、決勝レースは赤旗再レースになるなど大波乱となった2024年の開幕戦・鈴鹿2&4で、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が優勝を飾り、岡本裕生は3位でチェッカーを受け、ダブルポディウムを達成した。
3月9日(土)に予定されていた予選は、直前に雪が降るなど天候やコンディションの理由により中止。前日の走行でのタイム順でグリッドが決定し、岡本選手がフロントロー3番手、中須賀はグリッド2列目4番手となった。
3月10日(日)のウォームアップ走行は、晴れていたものの気温が低い状態。その中で中須賀選手は2番手タイムで、3月8日(金)に転倒を喫していた岡本選手は修復されたマシンのチェックに努めて12番手で決勝を迎えた。
14周で争われる決勝レースは、4周目に転倒者が出たことで赤旗中断。仕切り直しのレースは14周のまま、スターティンググリッドも変わらずに再レースとなった。
ここでホールショットを奪ったのは長島哲太(ホンダ)で、中須賀、岡本が2・3番手で続いた。しかし、西ストレートで水野涼(ドゥカティ)がトップに立つと、水野、中須賀、長島、岡本の順でオープニングラップを終える。
その後、レースは水野と中須賀の一騎打ちとなり、レース中盤で中須賀がトップに浮上。そしてレース終盤で渥美心(スズキ)が転倒するとセーフティーカーが介入。その後に赤旗が提示されたことでレースは終了となり、中須賀が開幕戦を制し、岡本は3位と、ダブルポディウムで開幕戦を終えた。
JSB1000 RESULT Race.1
JSB1000 RIDERS RANKING
COMMENT
JSB1000
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)
「前日よりも気温が上がったけれど、風が強くて難しいレースでした。レース自体は水野選手との一騎打ちとなりましたが、水野選手がどのような走りをするのかわからなかったため、彼の速い場所と自分の速い場所を確認し、いつもよりも早めに仕掛けて前に出ることにしました。その後にセーフティーカーが入って、そのままレース終了になったので、この判断が功を奏した形になりました。荒れたレースウイークになりましたが、開幕戦で勝てたことは本当に嬉しく思います」
岡本裕生選手談(3位)
「金曜日に転倒してしまい、土曜日の走行がすべてキャンセルされたため、修復されたマシンの確認ができずに決勝日を迎えてしまいました。レースは、赤旗が出て仕切り直しになりましたが、赤旗後のレースの方がフィーリングを掴めていました。課題ばかりが残る厳しいレース内容になりましたが、完走できてホッとしています」
吉川和多留監督
「今大会は、事前テストを含めて天候に翻弄されましたが、ブリヂストンさんがコンディションに合ったタイヤを用意してくれて、これが好結果につながりました。
中須賀選手は、こうした荒れたコンディションの中で、しっかりとライバルの動きを見極めて勝負を仕掛け、優勝につなげました。岡本選手は、金曜日の転倒が響いてしまいましたが、それでもしっかりと表彰台に立つことができて、成長の跡を示してくれました。もちろん課題もありますが、次のステップのためには必要なことだと思っています。
中須賀選手、岡本選手ともに表彰台に立つことができ、2024年も好スタートを切ることができましたが、我々の活動を支えていただいているスポンサーの皆様、そしてファンの皆様には変わらぬご声援をお願いいたします」