全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.04 6月19-20日 筑波
RACE DATA
■大会名称:全日本ロードレース選手権 第4戦 筑波大会
■開催日:2021年6月19日(土)・20日(日)
■会場:筑波サーキット(2.070km)
ST1000 レース1
■周回数:20周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:岡本裕生(1分01秒658/ヤマハ)
■FL:作本 輝介(1分01秒748/ホンダ)
ST1000 レース2
■周回数:16周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■PP:岡本裕生(1分01秒748/ヤマハ)
■FL:作本 輝介(56秒542/ホンダ)
ST600 レース1
■周回数:20周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:長尾 健吾(1分02秒098/ヤマハ)
■FL:小山 知良(1分02秒490/ホンダ)
ST600 レース2
■周回数:20周 ■天候:曇り ■コース:ドライ
■PP:長尾 健吾(1分02秒215/ヤマハ)
■FL:埜口 遥希(58秒379/ホンダ)
REPORT
ポールポジションからスタートしたbLU cRU ニトロレーシング51ガレージ YAMAHAの岡本裕生とセカンドグリッドからスタートしたbLUcRU 伊藤レーシングBORGヤマハの前田恵助が、ウエットコンディションのレース1でともに転倒。これにより赤旗が掲示され、再スタートのチャンスを掴んだが、岡本はコースインしたもののマシンがストップしてリタイア。前田は1周遅れてスタートして19位でレースを終えた。翌日、ドライコンディションで行われたレース2では、岡本が開幕戦に続き今季2度目となる3位表彰台を獲得。前田は序盤こそ上位争いを繰り広げたが、9位でフィニッシュとなった。
ST1000
レース1:前田が19位完走、ポールシッター岡本はスタートできずノーポイント
ドライコンディションで行われた6月18日(金)の合同走行で56秒台を記録している岡本は、ウェットコンディションとなった6月19日(土)午前の公式予選では1分01秒658の最速タイムを記録。セカンドベストタイムも岡本が記録したもので、これでレース1とレース2のポールポジションとなったが、ドライでもウェットでも速いことを証明した。
また、前田は「予選終了間際にクリアラップが取れた」と、1分02秒215をマーク。これでレース1ではセカンドグリッドとなったが、レース2は3番手スタートとなった。
午後に始まるレース1だが、スタート時刻が迫るにつれて雨足が強くなる。そしてレース1で好スタートを切った岡本だったが、オープニングラップの最終コーナーで痛恨の転倒。さらに2周目に前田も岡本と同じ場所で転倒を喫してしまう。
この前田の転倒のタイミングで赤旗が提示されてレースは中断。そして当初予定の20周でレースは仕切り直しとなり、岡本、前田ともスターティンググリッドにマシンを並べられることになった。
だが、ST1000はスペアマシンの登録ができないため、チームは転倒でダメージを受けたマシンを短時間で修復しなければならなかった。そして岡本は、レースに向けてピットロードがクローズドされる直前にコースインしたが、マシンは完全に直っておらずにS字でマシンを止めてしまい、スターティンググリッドにつくことなくレースを終えた。
対して前田は、レースがスタートしてからマシン修復が終わり、1ラップ遅れでピットアウト。結果もトップから1周遅れの19位完走となった。
なお、レースは序盤からペースを上げた榎戸育寛が優勝。作本輝介、渡辺一馬(いずれもホンダ)が続き、speedHeartDOGFIGHTRACINGYAMAHAの豊島怜が4位、AKENOSPEED・YAMAHAの南本宗一郎が5位に入った。
レース2:岡本が3位の表彰台、前田は9位でレースを終える
ポールシッターの岡本はスタートでやや出遅れてしまい、渡辺に次ぐ2番手で第1コーナーに進入し、これに榎戸、前田が続く。
トップを行く渡辺の背後でチャンスを狙う岡本は、4周目の第1コーナーで渡辺のインを突いてトップに浮上する。しかし、渡辺に代わって2番手に上がった作本にトップを奪われてしまい、さらにレース中盤では津田拓也(スズキ)にも抜かれて3番手にポジションを落としてしまう。
その後、津田、岡本、榎戸、南本が激しい2位争いを展開するが、17周目の第2ヘアピンで転倒した榎戸のマシンがコース上に残ったことからレース中断を知らせる赤旗が提示。全車ピットに戻った後、16周を終了した時点での順位でレースは成立となった。
この結果、岡本は開幕戦もてぎ以来となる3位表彰台を獲得。前田選手はレース中盤からペースを上げられずに9位でレースを終えた。
ST1000 RESULT Race.1
ST1000 RESULT Race.2
ST600 RESULT Race.1
ST600 RESULT Race.2
ST1000 RIDERS RANKING
ST600 RIDERS RANKING
COMMENT
ST1000/レース1
bLUcRU 伊藤レーシングBORGヤマハ
前田恵助選手談(19位)
「走行後のデータでは、何かを踏んで転倒したようです。1周遅れでしたが、レースに復帰できて、レインコンディションでのデータを得ることができました。今後に生かせると思います」
bLU cRU ニトロレーシング51ガレージ YAMAHA
岡本裕生選手談(DNS)
「白線に乗って転倒してしまいました。怪我はありません。明日のレース2で挽回します」
ST1000/レース2
bLU cRU ニトロレーシング51ガレージ YAMAHA
岡本裕生選手談(3位)
「昨日のレース1は、オープニングラップでの転倒で1周もできなかったので、レース2は慎重に行きましたが、スタートで失敗してしまい2番手からの追い上げになりました。走り出しでペースを上げることができず、これでリズムを作ることができませんでした。次戦の鈴鹿は、改めてしっかりと準備を進めて頑張ります」
bLUcRU 伊藤レーシングBORGヤマハ
前田恵助選手談(9位)
「雨のレース1で転倒してしまい、チームスタッフのおかげでマシン修復に問題ありませんでしたが、レース2ではドライ用へとマシンのセッティング変更をしなくてはならず、レース中盤以降では厳しい戦いとなりました。次の鈴鹿はチームの地元だし、しっかりと準備を進めて臨みます」