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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.01 4月3-4日 もてぎ

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第1戦 スーパーバイクレース in もてぎ
■開催日:2021年4月3日(土)・4日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■気温:3日・20度、4日・20度
■観客数:3日・6,500人、4日・6,500人

JSB1000 レース1
■周回数:23周 ■天候:曇り ■コース:ドライ 
■PP:渡辺 一樹(1分48秒330/スズキ)
■FL:中須賀 克行(1分48秒459/ヤマハ)

JSB1000 レース2
■周回数:23周 ■天候:曇り/雨 ■コース:ドライ/ウエット  
■PP:渡辺 一樹(1分48秒335/スズキ)
■FL:中須賀 克行(1分48秒923 /ヤマハ)

ST1000
■周回数:12周 ■天候:曇り/雨 ■コース:ハーフウエット
■PP:榎戸 育寛(1分50秒052/ホンダ)
■FL:津田 拓也(1分52秒344/スズキ)

ST600
■周回数:16周 ■天候:曇り ■コース:ドライ
■PP:國峰 啄磨(1分53秒287/ホンダ)
■FL:横山 尚太(1分54秒213/ヤマハ)

REPORT

2021年、全日本ロードレース選手権の開幕戦が栃木県のツインリンクもてぎで開幕。JSB1000に参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は2レースに臨み、両レースともにライバルを追う展開となったが、終盤にきっちりと逆転して開幕2連勝。JSB1000で自身10回目となるチャンピオン獲得に向けて、最高のスタートを切った。一方のST1000には、多くのヤマハライダーが参戦、ST600からクラスをスイッチした岡本裕生が初レースで3位表彰台、前田恵助が4位入賞と、しっかりと結果を残してシーズンをスタートさせた。

JSB1000

レース1:中盤までの混戦を制し、最後は中須賀が独走で開幕戦優勝!

4月2日(土)、午前に行われた公式予選で、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は1分48秒481を記録。レース2のスターティンググリッドを決めるセカンドラップタイムは1分48秒545で、レース1、レース2ともにフロンロウの3番グリッドからのスタートとなった。そして同日の午後に行われたレース1では、レース終盤で独走体制を築くと開幕戦優勝を決めた。

予選を3番手で終えた中須賀は、決勝レース1を見据えての予選であったことを語り、ポールポジションを獲れなかったのは残念だけれど、しっかりと準備が整ったと語る。

そのレース1のスタートでは、清成龍一(ホンダ)が先行し、中須賀はオープニングラップを4番手で終える。そして2周目の第5コーナーで3番手に上がり、さらにこの周に2番手に浮上すると、トップの清成の後方に迫る。

その後、中須賀は、さらにトップとの差を縮め、ライバルの動きを見極める形で周回を重ねていく。そして17周目の第1コーナーから第2コーナーで仕掛けるとトップに浮上。同時に、ラップタイムが上がらないライバルを一気に引き離すと最終的に2位に4秒の大差をつけて開幕戦優勝を遂げた。また、中須賀選は、23周レースの4周目に、ファステストラップとなる1分48秒459を記録している。

レース2

雨で中断後に成立となった波乱の展開で、中須賀が開幕2連勝!!

前日のレース1に続き4月4日(日)に行われたレース2。レース終盤に雨が降りはじめて中断、その後にレース成立となる波乱の展開だったが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手はこうした状況下でもしっかりと優勝を遂げ、開幕2連勝を達成した。

雨が降っては止みを繰り返す不安定な天候だったが、レース1と同様に23周で争われるレース2はドライコンディションでスタートとなった。

好スタートを切ったのは清成で、渡辺一樹(スズキ)、中須賀が続くが、すぐに渡辺がトップに立ち、中須賀は2番手でオープニングラップを終える。その後、中須賀はトップの渡辺をピタリとマーク。レース前半は、トップグループは4台だったが、レース中盤以降では渡辺と中須賀のマッチレースとなった。

17周目に中須賀がこまでのファステストラップとなる1分49秒034をマーク。そして翌18周目のヘアピンでトップに立つと、20周目にはこのレースでのファステストラップとなる1分48秒923を記録。そして一気に独走体制を築こうとした矢先、第5コーナー付近で雨が降りはじめると赤旗が提示されてレースは中断。そのままレース成立となり、中須賀は開幕2連勝となった。

ST1000

岡本が初のST1000のレースで3位表彰台、前田は4位入賞

スタート直前の雨で大波乱となったレースで、予選3番手の岡本裕生が3位、予選7番手の前田恵助は4位でレースを終了。しっかりと結果を残すシーズンインとなった。

ST600のレース終了と同時に降り始めた雨は、ST1000のレース直前には上がったものの、路面コンディションはウエットかドライか微妙な状況だった。そして多くはドライ用スリックタイヤを装着しての戦いだったが、ウエット用レインタイヤを装着したライダーも少なくなく、スタート直後はライン取りの違いで大混乱となった。

こうしたなか、bLU cRUニトロレーシング51YAMAHAの岡本、bLU cRU伊藤レーシングBORGヤマハの前田とも、この大混戦に飲み込まれてしまいポジションダウン。しかし、レースが落ち着いてからは、スリックタイヤを装着する両選手ともに急激に順位を挽回。岡本選手は12周で争われるレースの10周目にファステストラップを記録。この記録はその後に塗り替えられてしまうが、1000ccマシンでのデビューレースで大きな記録を残すことになった。

レースは、相次ぐ転倒者により激しく順位が入れ替わったが、岡本選手は3位、前田選手は4位となり両者入賞。次のレースに繋がる結果を残した。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000/レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手談(優勝)

「去年の開幕戦はスポーツランドSUGOでしたが、そこで転倒して、流れを掴めないままシーズンが終わってしまったので、今シーズンの開幕戦となる今大会は緊張感がありました。レース1では、清成選手との戦いになり、お互いの速いところとそうでないところが違うので仕掛けるのにも慎重になりましたが、前に出たらうまく引き離すことができました。明日のレース2は、天候が崩れる予報ですが、どのような状況でもしっかりと走り切ります」

吉川和多留監督

「事前テストで、マシンの細かい部分を確認できていたので、レースウイークに入ってからは、決勝レースを見据えての走行に徹していました。昨年の開幕戦で中須賀選手は転倒しているので、今年は、中須賀選手はもちろん、チームスタッフ全員が、いい緊張感を持ってレースに臨むことができました。そのレース1では、レース序盤はしっかりとタイヤを温め、そしてライバルの動きをしっかりと見定めていて、いい形で優勝することができました」

JSB1000/レース2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「開幕2連勝は、とてもうれしい結果です。しかし、思い通りに勝てたかというとそうではなく、両レースとも苦しい展開でした。とくに今日のレース2は、レース前に雨が降ったりして、路面コンディションに合わせることが難しく、厳しかったです。ただ、周回を重ねるうちにリズムが戻り、これが優勝できた要因です」

吉川和多留監督

「レース2は、朝から時折雨が降るなど不安定な天候でしたが、チームスタッフがしっかりとマシンを作り、中須賀選手もしっかりとレースを戦って優勝することができました。昨年、中須賀選手はリズムを乱していたので、今年の開幕戦では、しっかりと戦って優勝することを目標にしていましたが、その目標の通り、連勝でシーズンをスタートすることができました。応援していただいたファンの皆さま、そしてレース活動を支えていただいているスポンサーの皆さまに連勝という結果をご報告できることをうれしく思います」

ST1000

bLU cRU ニトロレーシング51ガレージ YAMAHA

岡本裕生選手談(3位)

「決勝で結果を残すことが目標なので、3位という成績に喜んではいられません。まして、トップ争いをしての3位ではなく、大きく引き離されての3位なので悔しいし、自分の実力不足を痛感しています。スタートでの大混乱に呑み込まれてしまったこと、路面状況をうまく把握できなかったことなど、反省点ばかりのレースでした。今回のレースをしっかりと踏まえて、次のレースに臨みます」

bLUcRU 伊藤レーシングBORGヤマハ

前田恵助選手談(4位)

「スタート直後の大混乱で出遅れてしまいました。レース中盤以降でペースが戻りましたが、さすがに遅すぎました。ただ、もてぎは全日本の中で一番苦手なサーキットなので、ここを4位で終えることができたのは良かったと思っています。次のスポーツランドSUGOは大好きなコースなので、ここで一気に巻き返したいと思っています」

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