全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.05 9月7日 鈴鹿
RACE DATA
■2008全日本ロードレース選手権第5戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2008年9月7日(日)
■会場:鈴鹿サーキット (5.821Km) ■観客: 17,000人
■天候:晴れ ■温度:31.8度 ■コース:ドライ
■周回数:第1レース15周/第2レース15周 ■参加台数:52台 ■出走台数:44台 ■完走台数:36台
■PP:秋吉 耕佑(スズキ/2分07秒295)
■FL(第1レース):秋吉 耕佑(スズキ/2分08秒232)
■FL(第2レース):秋吉 耕佑(スズキ/2分07秒744)
REPORT
中須賀&YZF-R1、両レースで2位表彰台獲得
前戦スポーツランドSUGOをポイントリーダーで迎えた中須賀克行だったが転倒ノーポイントとなり、ランキングが3位へとポジションダウン。今大会は仕切り直しのレースとなったが、レース1、レース2ともに2位に入ると、再びポイントリーダーに返り咲いた。
今大会は2レース制が導入され、両レースで優勝すると一気に50ポイント獲得となるビッグレース。予選で秋吉耕佑(スズキ)に次ぐ2番タイムを記録した中須賀は、レース1で好スタートを切るとオープニングラップを秋吉に次ぐ2番手で戻って来る。その後、レース序盤からペースを上げたトップ秋吉との差は徐々に広がり、4周目のシケインでは、中須賀は伊藤真一(ホンダ)にパスされて3番手にポジションダウン。しかし、中須賀は伊藤を追走すると、13周目のシケインで伊藤をパス。トップでチェッカーを受けた秋吉に続き、中須賀は2位でゴール。
この第1レースではポイントリーダー山口辰也(ホンダ)が転倒、再スタートを切るが低迷したほか、ランキング2位の酒井大作(スズキ)がリタイアしたことから、レース1を終えた段階で中須賀がポイントリーダーに返り咲いた。
続くレース2は、好スタートを切った秋吉を、伊藤と中須賀が追う展開。しかし、秋吉はオープニングラップからペースを上げ、その後に中須賀は、伊藤との激しい2位争いを展開する。そして12周目のシケインで伊藤をパスした中須賀が、そのポジションをキープしたままチェッカーを受けた。
また、前戦スポーツランドSUGOでJSB1000初の表彰台に立った大崎誠之が今大会でも好調。レース1で4位、レース2で5位に入り、ランキング2位へと躍進した。また、佐藤裕児はレース1、レース2ともに9位でチェッカーとなったが、レース2ではレース1を上回るタイムを出して締めくくった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 32'23.533 |
2 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 32'29.148 |
3 | 伊藤 真一 | KEIHINKoharaR.T. | Honda | 32'29.650 |
4 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 32'37.646 |
5 | 徳留 和樹 | DREAM HondaRT11 | Honda | 32'43.860 |
6 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 32'49.062 |
7 | 安田 毅史 | 急募.com HARC-PRO. | Honda | 32'49.681 |
8 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'54.459 |
9 | 佐藤 裕児 | ワイズギアレーシング | Yamaha | 32'57.713 |
10 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 33'04.875 |
11 | 今野 由寛 | PLOT FARO パンテーラ | Suzuki | 33'10.577 |
12 | 児玉 勇太 | ウイダーD.D.BOYS | Honda | 33'16.359 |
13 | 横江 竜司 | RT森のくまさん佐藤塾 | Yamaha | 33'10.405 |
14 | 武石 伸也 | TRICK☆STAR | Kawasaki | 33'23.494 |
15 | 森井 威綱 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | 33'24.691 |
16 | 波多野 祐樹 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 33'41.662 |
17 | 津田 一磨 | Team 桜井ホンダ | Honda | 33'48.560 |
18 | 西嶋 修 | BEET LUMIX RACING | Kawasaki | 33'51.181 |
19 | 石川 朋之 | Team angela | Suzuki | 33'53.995 |
20 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | 34'03.456 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 32'16.293 |
2 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 32'24.164 |
3 | 伊藤 真一 | KEIHINKoharaR.T. | Honda | 32'24.742 |
4 | 安田 毅史 | 急募.com HARC-PRO. | Honda | 32'37.959 |
5 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 32'38.051 |
6 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 32'38.890 |
7 | 徳留 和樹 | DREAM HondaRT11 | Honda | 32'39.353 |
8 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'49.131 |
9 | 佐藤 裕児 | ワイズギアレーシング | Yamaha | 32'50.086 |
10 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 32'57.708 |
11 | 横江 竜司 | RT森のくまさん佐藤塾 | Yamaha | 33'04.044 |
12 | 森脇 尚護 | BABIE'S Racing ディライト | Ducati | 33'06.503 |
13 | 今野 由寛 | PLOT FARO パンテーラ | Suzuki | 33'07.009 |
14 | 児玉 勇太 | ウイダーD.D.BOYS | Honda | 33'11.771 |
15 | 森井 威綱 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | 33'11.962 |
16 | 武石 伸也 | TRICK☆STAR | Kawasaki | 33'13.142 |
17 | 波多野 祐樹 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 33'35.231 |
18 | 津田 一磨 | Team 桜井ホンダ | Honda | 33'40.575 |
19 | 西嶋 修 | BEET LUMIX RACING | Kawasaki | 33'41.326 |
20 | 石川 朋之 | Team angela | Suzuki | 33'46.528 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 116 |
2 | 大崎 誠之 | Yamaha | 98 |
3 | 秋吉 耕佑 | Suzuki | 97 |
4 | 山口 辰也 | Honda | 92 |
5 | 柳川 明 | Kawasaki | 89 |
6 | 伊藤 真一 | Honda | 88 |
9 | 横江 竜司 | Yamaha | 65 |
11 | 佐藤 裕児 | Yamaha | 63 |
COMMENT
中須賀克行選手談(2位/2位)
「レースウイークや予選の状況から、秋吉さんが逃げるのは予想がついていました。どこまでついていけるかがカギでしたが、路面コンディションが荒れていて厳しい戦いになりました。前回のスポーツランドSUGOは、守りに入って転倒してしまいました。しかし、この転倒により攻めのレースこそが自分のスタイルだと再確認できたんです。レース1、レース2ともに2位となりましたが、優勝を目指して攻めたことがこの順位につながったと思います」
横山勝美テクニカルディレクター(YSP&PRESTOレーシング)談
「前戦スポーツランドSUGOは、プレッシャーもあり転倒という形で終わってしまいました。今大会では、レース1、レース2ともに2位に入り、優勝はできませんでしたが、いい形での仕切り直しのレースとなりました。レースウイークは、天候がなかなか安定しませんでしたが、最終的にうまくマシンを仕上げられました。応援していただいたみなさんに感謝しています」
本多孝監督(YSP袋井店長)談
「今日の中須賀選手は調子が良かったように思います。気合が入っていて、かつ丁寧なライディングは見事でした。レース1で一度3番手に落ちましたが、中須賀選手は冷静に再度上に上がるタイミングを狙っていたように思います。SUGOで転倒したので今回はプレッシャーがあり、精神的に辛かったはずですが、両レースで2位という結果は中須賀選手の集中力を示した良いものでした」
佐藤裕児選手談(9位/9位)
「レース1では、自分なりに攻めの走りに徹しました。でも途中からポジションが固定してしまって悔しい結果になりました。レース2では、レース1での課題だったスタートを冷静に決めることができました。また、柳川(カワサキ)さんとバトルになって抜くこともできましたが、最後に抜き返されてしまいました。これが反省点です」
平忠彦監督(ワイズギア・レーシング)談
「特にレース2は手ごたえがありました。7周目までは2分10秒台で走っていたのですから。予選のポジションをもっと上げることができると、決勝でもトップ集団で走れると思います。レースがスタートして5周くらい経過した時点で、トップ集団で走っていなければ、その後その集団に入るのは相当厳しくなります。タイムは決して悪くないので、予選や金曜のプラクティスからより高い緊張感を持って挑みたいと思います。次は最終戦ですが、ファンや関係者の皆様の期待に応えられる結果を残したいです」