全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.03 5月25日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:2008全日本ロードレース選手権第3戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2008年5月25日(日)
■会場:オートポリスサーキット(4.674km)
■観客:29,100人 ■天候:曇り■気温:19度■コース:ドライ
■周回数:18周■参加台数:56台■出走台数:37台
■PP:秋吉 耕佑(スズキ/1分58秒507)
■FL:秋吉 耕佑(1分52秒344)
REPORT
中須賀が2位表彰台!! 前半戦をポイントリーダーで折り返す!
YSP&PRESTOレーシングの中須賀克行が秋吉耕佑(スズキ)と激しいトップ争いを演じた末に2位でフィニッシュ。全日本JSB1000のシリーズ前半戦をポイントリーダーで折り返すことになった。
5月24日(土)は、計時予選のトップ12台が出走して最終スターティンググリッドを決定するスーパーポールが行われる予定だったが、霧と雨によるコンディション不良のために中止。計時予選での順位がそのままスターティンググリッドとなった。これにより中須賀は2列目4番グリッド、ワイズギア・レーシングの佐藤裕児は4列目10番手スタートとなった。
このポジションについて中須賀は「2列目までにいられればポジションはそれほど問題ではない。いつものようにロケットスタートを決めて、レースをコントロールしたい」と自信をのぞかせていた。
決勝レースはドライ・コンディションの下、2列目4番グリッドから好スタートを切った中須賀がオープニングラップの混戦で抜け出してトップをいく秋吉耕佑(スズキ)をマーク。この二人がテール・トゥ・ノーズのまま一気に後続を引き離しにかかる。しかし、周回が進むにつれてジワリとその差を広げられた中須賀は、秋吉に続いて単独で2位のチェッカーを受けた。また、佐藤はレース序盤からのポジションを守り通し10位でゴールしている。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 33'25.599 |
2 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 33'27.194 |
3 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキwithデンソー | Suzuki | 33'32.825 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'33.235 |
5 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 33'45.312 |
6 | 伊藤 真一 | KEIHINKoharaR.T | Honda | 33'47.062 |
7 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 33'47.396 |
8 | 手島 雄介 | DREAM HondaRT48 | Honda | 33'58.930 |
9 | 横江 竜司 | RT森のくまさん佐藤塾 | Yamaha | 34'01.544 |
10 | 佐藤 裕児 | ワイズギアレーシング | Yamaha | 34'01.818 |
11 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 34'07.828 |
12 | 浜口 俊之 | BABIE'S Racing ディライト | Ducati | 34'26.766 |
13 | 今野 由寛 | PLOT FARO パンテーラ | Suzuki | 34'31.161 |
14 | 波多野 祐樹 | MotoMAP SUPPLY | Suzuki | 34'31.784 |
15 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 34'40.924 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 72 |
2 | 酒井 大作 | Suzuki | 60 |
3 | 山口 辰也 | Honda | 52 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 48 |
5 | 秋吉 耕佑 | Suzuki | 47 |
6 | 手島 雄介 | Honda | 46 |
7 | 大崎 誠之 | Yamaha | 42 |
8 | 横江 竜司 | Yamaha | 38 |
12 | 佐藤 裕児 | Yamaha | 26 |
COMMENT
中須賀克行選手談(2位)
「事前テストで秋吉さんの調子が良かったので今回は厳しいレースになると予想していた。レース序盤は秋吉さんのスリップストリームに入れたけれど、周回を重ねるうちにジワジワとその差が広がってしまった。でも、アベレージタイムではレース終盤でも思ったほど落ちなかったし、悪いものではなかったのでいいデータが取れたと思います。ランキングトップで折り返せたのでいい形でシリーズ後半戦を迎えられると思います」
横山勝美テクニカルディレクター(YSP&PRESTOレーシング)談
「想定していたタイムよりライバルが速かった。しかし、中須賀選手が頑張ってくれたので、思ったほどタイム差は広がりませんでした。事前テストでは改めていろいろとマシンの方向性を探ってレースウイークに入ったので、これまでとは違うセットが見つかりました。もちろん、多くの方々のご協力なくしては見つけられないものですが、今後はこの方向性でさらにマシンセットを詰めて結果につなげて行きたいです」
斉藤秀光監督(YSP宮崎店長)談
「3戦目にして優勝を逃しましたが、2位でももちろん素晴らしい結果です。スタート時に4番手グリッドからホールショットを奪う勢いで突き進んだ中須賀選手はかっこよかったです。秋吉選手は最後まで強い走りを続けました。中須賀選手は無理してまでもついていかなくて良かったと思います。年間チャンピオンに向けて良い状態で後半戦に挑めるので安心しています。」
佐藤裕児選手談(10位)
「もっと良いスタートを決めてレース序盤でポジションを上げるというのが課題の一つです。今回は、レース中に同じYZF-R1に乗る横江選手と何度か順位を入れ替えましたが、いろいろと勉強になりました。もっと走り込んで結果につなげたいです」
平忠彦監督(ワイズギア・レーシング)談
「フリー走行、予選ともに良いタイムを出すことができてもう少し上の順位に入りたかったが決勝は10位。9位に入っていればシーズン折り返しとしては後半戦にもっと望みを託せたように思います。もちろん佐藤選手は初めてのJSB1000で日々成長を見せていますが、改善できる点はまだ多く残っています。問題点がわかってきたのでシーズン後半戦ではもっといい戦いをしたいと思っています」