全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 9月30日 岡山国際
RACE DATA
■大会名称:2007全日本ロードレース選手権第6戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2007年9月30日(日)
■会場:岡山国際サーキット(3.703km) ■観客: 16,700人
■天候:雨のち曇り ■温度:21度 ■コース:ウエット/ドライ
■周回数:25周 ■参加台数:46台 ■出走台数:40台
■PP:徳留和樹(ホンダ/1分29秒273)
■FL:渡辺篤(スズキ/1分30秒786)
REPORT
中須賀&YZF-R1、今季2勝目
YZF-R1を駆る中須賀克行が、5月のシリーズ第4戦以来の今季2勝目を飾った。
決勝日は、前夜半からの雨の影響で、午前のフリー走行はウエットコンディションだったが、レーススタート時は、一部にウェットを残すもののコースはほぼドライ状態。予選2位発進でスタートをうまく決めた中須賀は、ホールショットこそ徳留和樹(ホンダ)に譲るが、すぐにトップに立ちその後のレースをリード。序盤は、中須賀を先頭に、徳留、柳川明(カワサキ)、阿部典史(ヤマハ)が僅差で追うという展開となる。レースが進むにつれて、阿部のラップタイムが落ち始めて徐々に後退。代わってレース中盤以降では渡辺篤(スズキ)が順位を上げ、17周目には中須賀、柳川、渡辺、徳留の4人がトップグループを形成する。
終盤に差しかかった18周目、柳川が第1コーナーで転倒して戦線離脱。また、徳留のラップタイムも落ち始め、19周目以降は中須賀と渡辺の一騎討ちとなる。中須賀は、渡辺との距離や、仕掛けるタイミングを察知すると、巧みに抑えて今季2勝目をマーク。また阿部は、ラップタイムが上がらない苦しい展開となったが、6位でチェッカーを受けた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 38'18.250 |
2 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 38'18.361 |
3 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 38'23.032 |
4 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキWithJOMO | Suzuki | 38'26.398 |
5 | 安田 毅史 | 急募.com HARC-PRO. | Honda | 38'26.909 |
6 | 阿部 典史 | ワイズギア・レーシング | Yamaha | 38'27.808 |
7 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 38'27.908 |
8 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 38'40.103 |
9 | 横江 竜司 | RT仙台森くま&秘湯峩々温泉 | Yamaha | 38'43.876 |
10 | 今野 由寛 | Deotex PANTHERA | Suzuki | 38'47.557 |
11 | 伊藤 真一 | KEIHINKoharaR.T. | Honda | 38'58.048 |
12 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 38'58.356 |
13 | 波多野祐樹 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 39'19.664 |
14 | 津田 一磨 | Team桜井ホンダ | Honda | 39'38.921 |
15 | 民辻 啓 | ヤッパ レーシングサプライ | Suzuki | 39'44.214 |
16 | 奥田 貴哉 | チームOSG&モトスポーツ | Honda | 39'44.414 |
17 | 東村伊佐三 | BEET LUMIX Racing | Kawasaki | 39'45.157 |
18 | 鈴木 慎吾 | MOTO WIN RACING1 | Honda | -1Laps |
19 | 苅田 庄平 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | -1Laps |
20 | 宇佐見保弘 | チーム・エッチングファクトリー | Yamaha | -1Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 渡辺 篤 | Suzuki | 119 |
2 | 山口 辰也 | Honda | 98 |
3 | 阿部典史 | Yamaha | 97 |
4 | 酒井大作 | Suzuki | 95 |
5 | 柳川 明 | Kawasaki | 94 |
6 | 安田毅史 | Honda | 93 |
7 | 中須賀 克行 | Yamaha | 76 |
12 | 大崎 誠之 | Yamaha | 49 |
20 | 横江 竜司 | Yamaha | 12 |
COMMENT
中須賀克行選手談(優勝)
「勝つための絶対条件であるスタートがうまく決まり、レースをコントロールすることができました。レース中は、ラップタイムをいかに落とさずに走れるかを考え、自信のあるブレーキングで勝負に出ました。最終ラップの、ダブルヘアピンの進入を抑えることができて、この瞬間に勝利を確信しました。最終戦の鈴鹿は得意なコースなので、2レースとも優勝を狙っていきます」
水谷清孝テクニカルディレクター談(YSP&PRESTOレーシング)
「昨年このコースで、中須賀選手はトップを独走中に転倒リタイアとなりましたが、今年は、その雪辱を晴らすことができました。しかもレース展開からも分か る通り、昨年以上の強さを発揮してくれました。事前テストは、あまり調子は良くなかったのですが、抑えるところと攻めるところのメリハリをつける走りを心 がけたのが勝因だと思います」
森元哲司監督談(YSP広島高陽取締役)
「ロードレースに来るのは平忠彦さんが鈴鹿8耐に出場していたとき以来で、全日本は初めてです。今回は20人の応援団を結成してきましたが、中須賀選手の優勝するシーンを見ることができて本当に興奮しています。しかも優勝監督として、私も表彰台に立たせてもらう貴重な体験をさせて頂きました。本当にありがとうございます。全日本は最終戦が残っていますが、中須賀選手には、再び優勝を目指して頑張って欲しいと思います」
阿部典史選手談(6位)
「事前テストから、色々な種類のタイヤをテストしてきたけれど、最後までマッチするタイヤを見つけることが出来ませんでした。最終的に、テストしたことのないタイヤをぶっつけ本番で使用。レース序盤は何とかラップタイムをキープすることができましたが、中盤以降では厳しい展開になりました」
伊藤巧監督談(ワイズギア・レーシング)
「事前テストを含め、いい形でセットアップが進みましたが、煮詰めきれませんでした。あと少しテストが出来ていればと悔いが残ります。しかし着実に上位を走れる仕様になっているので、改めて車体とタイヤのマッチングを見直して、さらに上位にいけるマシンをつくりたいと思います」