全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.05 8月26日 SUGO
RACE DATA
■大会名称:2007全日本ロードレース選手権第5戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2007年8月26日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(3.7375km) ■観客:13,500人
■天候:晴れ ■気温:31度 ■コース:ドライ
■周回数:20周(第2レース=10周) ■参加台数:30台 ■出走台数:30台
■PP:酒井大作(スズキ/1分28秒272)
■FL:渡辺篤(スズキ/1分28秒589)
REPORT
波乱のレースで阿部6位、中須賀10位
ST600での赤旗中断の影響で、決勝が25周から20周へ周回数減で開始されたJSB1000クラス。決勝は、スタートを3回やり直すという波乱の展開。スタート直後の第1コーナーで多重クラッシュが発生し、赤旗が提示されて中断となる。再スタートのレースは、予選グリッド順で再び開始され、YSP&PRESTOレーシングの中須賀克行は8番手、ワイズギア・レーシングの阿部典史は6番手でオープニングラップを終了。その後レースは、酒井大作(スズキ)と柳川明(カワサキ)が首位争いを展開、阿部と中須賀はペースを上げられずにいた。そして中盤12周目のレインボーコーナーで、転倒者がコース上から動けなくなったことから、再び赤旗が提示されてレースは中断となる。
中断後、残り10周で争われた第2レースは、スターティングポジションを中断前までの順位で開始。ここでも再び酒井が飛び出し、これを渡辺篤(スズキ)と阿部が追う展開となった。オープニングラップを4位で終えた阿部だが、その後はペースを上げられずに徐々に後退。また中須賀は、終始厳しい展開を強いられる。結局、優勝は渡辺、そして酒井、柳川、安田毅史、手島雄介(ともにホンダ)に続き、阿部が6位でチェッカー。中須賀は、10位でレースを終えた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 14'57.694(10Laps) |
2 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 14'57.874 |
3 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasakai | 14'58.433 |
4 | 安田 毅史 | 急募.com HARC-PRO | Honda | 15'02.769 |
5 | 手島 雄介 | TEAM HRC | Honda | 15'03.388 |
6 | 阿部 典史 | ワイズギア・レーシング | Yamaha | 15'09.863 |
7 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 15'11.808 |
8 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 15'12.722 |
9 | 横江 竜司 | RT仙台森くま 蔵王の秘湯峩々温泉 | Yamaha | 15'18.007 |
10 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 15'18.373 |
11 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 15'18.570 |
12 | 今野 由寛 | Deotex PANTHERA | Suzuki | 15'22.007 |
13 | 波多野 祐樹 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 15'22.198 |
14 | 津田 一磨 | Team桜井ホンダ | Honda | 15'36.666 |
15 | 山中 正之 | Tele'ウルフマンヨリハルMCR | Honda | 15'41.516 |
16 | 本田 晃司 | マルマエ・レーシングサプライ | Suzuki | 15'44.960 |
17 | 刈田 庄平 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | 15'45.608 |
18 | 野寄 真二 | ホンダ浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 15'47.535 |
19 | 磯谷 晋一 | Tele'ウルフマンヨシハルMCR | Honda | 15'53.799 |
20 | 原田 洋孝 | R.S.ガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 15'58.567 |
21 | 小林 敦之 | ホンダ・ブルーヘルメットMSC | Honda | 16'00.514 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 渡辺 篤 | Suzuki | 97 |
2 | 柳川 明 | Kawasaki | 94 |
3 | 山口 辰也 | Honda | 84 |
4 | 阿部典史 | Yamaha | 82 |
5 | 安田毅史 | Honda | 77 |
5 | 酒井大作 | Suzuki | 77 |
10 | 中須賀 克行 | Yamaha | 51 |
13 | 大崎 誠之 | Yamaha | 36 |
19 | 横江 竜司 | Yamaha | 12 |
COMMENT
阿部典史選手談(6位)
「JSB1000クラスだけではなく、全体的に赤旗が続いて大変な一日でした。3回もスタートがあったので、鈴鹿8耐を思い出しましたね。しかしどのレースも集中して走ることができたし、大幅にペースを落とすことなく走り切り、6位でチェッカーを受けられたので、まずまずといったところです」
伊藤巧監督談(ワイズギア・レーシング)
「マシンを含めたチームの総合力として、こうした荒れたレースで6位に入れたのは悪くないと思っています。もちろん、まだまだやらなければならないことは沢山あるし、チームとして戦闘力を上げていかなければなりません。とくに最終戦の鈴鹿は2ヒート制だし、さらに上に行けるように頑張ります」
中須賀克行選手談(10位)
「事前テストからレースウイークまで、マシンのセッティングを詰めることができませんでした。最終的に決勝日の朝のフリー走行で、セッティングを大きく変更し、これで少しだけ光が見えた感じだったけれど、結果的には踏ん張りが効きませんでした。次戦の岡山国際と鈴鹿は得意なコースなので、何としてでも結果につなげたいです」
水谷清孝テクニカルディレクター談(YSP&PRESTOレーシング)
「鈴鹿8耐の流れを持ち込みたかったのですが、タイムが伸び悩み、行き詰まってしまった感があります。予選終了後に、マシンのセッティングを大きく変え、これがいい方向に出ましたが、レースを闘えるレベルに引き上げることはできませんでした。今後、しっかりテストして、今回の流れを変えたいと思っています」
成田真里子監督談(YSP青森中央)
「試乗会でスポーツランドSUGOのコースに立ったことがありますが、まるで緊張感が違うし、グリッドに立ったときは喉がカラカラになってしまいました。中須賀選手は10位となりましたが、こうした波乱のレースは、なかなか見ることができないし、いい体験となりました。シーズンは残り2レースですが優勝を目指して頑張って欲しいです」