全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.04 5月27日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:2007全日本ロードレース選手権第4戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2007年5月27日(日)
■会場:オートポリスサーキット(4.674km) ■観客:28,990人
■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:18周 ■参加台数:33台 ■出走台数:33台
■PP:秋吉耕佑(スズキ/1分50秒058)
■FL:徳留和樹(ホンダ/1分51秒588)
REPORT
中須賀克行が地元九州でJSB1000初優勝
YSP&PRESTOレーシングからJSB1000参戦2年目の中須賀克行が、地元・九州オートポリスのレースで初優勝を飾った。
最終予選のスーパーポールの結果、7番手グリッドからスタートした中須賀は、1周目で4番にまで順位をアップ。その後、柳川明(カワサキ)を先頭に、酒井大作(スズキ)、秋吉耕佑(スズキ)、中須賀、阿部典史(ヤマハ/ワイズギア・レーシング)の5人が先頭集団を形成する展開となる。7周目以降、柳川と酒井が激しく順位入れ替え始め、10周目の第1コーナーで秋吉と酒井が接触して秋吉が転倒。この間に中須賀が2番手に浮上すると一気にペースを上げて、12周目の第2ヘアピンで柳川を攻略してトップに躍り出る。その後も中須賀はペースを上げ続け、後続を徐々に引き離していく。
16周目に酒井をパスして再び2番手となった柳川は、17周目に中須賀を上回るラップタイムで差を縮めるが、トップの中須賀は自身のペースを維持してラストラップに突入する。中須賀は0.333秒差で柳川の追撃を振り切って、JSB1000で初優勝を達成した。2位の柳川、3位の酒井に続き、阿部は4 位となった。なお今回の中須賀の全日本優勝は、2004年のオートポリスでの全日本選手権GP250以来2勝目となる。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 33'43.210 |
2 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasakai | 33'43.543 |
3 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 33'45.274 |
4 | 阿部 典史 | ワイズギア・レーシング | Yamaha | 33'46.042 |
5 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 33'46.446 |
6 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 33'52.372 |
7 | 手島 雄介 | TEAM HRC | Honda | 34'02.487 |
8 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 34'03.994 |
9 | 波多野 祐樹 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 34'04.122 |
10 | 安田 毅史 | 急募.com HARC-PRO | Honda | 34'06.123 |
11 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 34'10.664 |
12 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 34'11.408 |
13 | 須貝 義行 | KEIHINKoharaR.T. | Honda | 34'40.991 |
14 | 奥田 貴哉 | チームOSG&モトスポーツ | Honda | 34'54.695 |
15 | 民辻 啓 | レーシングサプライ ?斗雲 | Suzuki | 35'06.638 |
16 | 東村 伊佐三 | BEET Panasonic LUMIX Racing | Kawasakai | 35'07.182 |
17 | 名倉 嘉一 | ホンダ浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 35'18.059 |
18 | 西 浩史 | 6264マルマエ&24R5ヘリ | Yamaha | 35'19.933 |
19 | 久野 勝己 | 木原電装☆RSC&ランドナー | Honda | 35'20.126 |
20 | 古川 力也 | ホンダ浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 35'29.451 |
21 | 横江 竜司 | 仙台森くま 蔵王の秘湯峩々温泉 | Yamaha | 35'29.454 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 柳川 明 | Kawasaki | 74 |
2 | 渡辺 篤 | Suzuki | 72 |
3 | 山口 辰也 | Honda | 71 |
4 | 阿部 典史 | Yamaha | 67 |
5 | 安田 穀史 | Honda | 59 |
6 | 酒井 大作 | Suzuki | 55 |
11 | 中須賀 克行 | Yamaha | 40 |
12 | 大崎 誠之 | Yamaha | 36 |
COMMENT
中須賀選手談(優勝)
「今年は、鈴鹿のレースでトップを走っていてマシントラブルがあり、筑波では予選で転倒して決勝を走れなかったことなど、何か歯車が噛み合わない状態が続いていました。今回は地元九州でのレースなので、ここで優勝を決めて、流れを呼び戻したいと思っていました。それが実現できてとても満足。本当に嬉しいです。ヤマハ、チームスタッフ、テクニカルスポンサー、ファンのみなさんにお礼を言いたいですね。そしてこれを弾みに、鈴鹿300kmを含めて後半戦も頑張ります」
水谷清孝テクニカルディレクター談(YSP&PRESTOレーシング)
「すべての苦労が実ったという感じです。最高に嬉しいですね。中須賀選手は、これまでの経験を、このレースで十分に活かしてくれました。もちろん地元のレースだったということも勝因に挙げられますが、これを弾みにして、鈴鹿300kmはもちろん、全日本後半戦を闘っていきます」
峯 慎一監督談(YSP友泉店長)
「オートポリスでの全日本ロードレースは、毎年観戦に来ています。今回はお店のお客さん60人を含め、九州各地から400人ほどがヤマハの応援に駆けつけました。ST600で佐藤選手が優勝したので『中須賀選手もぜひ』と思っていましたが、これだけのファンの前で優勝してくれて、私も応援団も本当に喜んでいます。全日本ロードレースの表彰台に立つという貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。これからも頑張ってください」