全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 4月1日 もてぎ
RACE DATA
■大会名称:2007全日本ロードレース選手権第1戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2007年4月1日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km) ■観客:10,600人
■天候:晴れ ■コースコンディション:ドライ
■周回数:20周 ■参加台数:38台 ■出走台数:31台
■PP:亀谷長純(ホンダ/2分01秒478)
■FL:渡辺篤(スズキ/1分51秒721)
REPORT
YZF-R1の阿部が5位、中須賀が6位入賞
12年9カ月ぶりに全日本出場となるワイズギア・レーシングの阿部典史は予選2番手。YSP&PRESTOレーシングの中須賀克行は、事前テストでは好調をアピールしていたが、今回からJSBで採用となったノックアウト方式(※)の予選では、ウエットの中でオーバーランするなど、結局4列目11番手スタートで決勝を迎えた。
決勝は前日の10度前後の気温から一気に20度前後まで上昇。この気候の急変は各選手を苦しめることになった。好スタートを切ったのは阿部。そして柳川明(カワサキ)、森脇尚護(ホンダ)、亀谷長純(ホンダ)、中須賀が続く。序盤はこの4人がトップ集団を形成するが、5周目から山口辰也(ホンダ)が加わりトップ争いはさらに接近戦となる。
続く6周目からは、中須賀と阿部のタイムが伸び悩み徐々に後退。その後、中須賀と阿部は渡辺篤(スズキ)にパスされ、結局、阿部が5位、中須賀6位でチェッカーを受ける。なおレースは渡辺が制し、山口が2位、3位に森脇が入った。
※ノックアウト方式予選
予選セッションは第1~第3と各15分3回が行われる。第1セッションは全車出走し上位3名の平均タイムの107%をクリアできない場合は予選落ち。上位31台は第2セッション走行資格を得る。また22番手以降のグリッドがタイム順に決定する。続く第2セッションでは第1セッションを通過した選手が走行、タイム順に10~21番のグリッドが確定。上位9台は第3セッション走行資格を得る。第3セッションではポールから9番手までがタイム順に決まる。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 37'39.056 |
2 | 山口 辰也 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 37'40.290 |
3 | 森脇 尚護 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 37'40.834 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 37'41.208 |
5 | 阿部 典史 | ワイズギア・レーシング | Yamaha | 37'46.922 |
6 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 37'48.343 |
7 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 37'48.956 |
8 | 秋吉 耕佑 | WINs SUZUKI R.T | Suzuki | 37'58.358 |
9 | 酒井 大作 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 38'02.173 |
10 | 安田 毅史 | team HARC-PRO. | Honda | 38'02.242 |
11 | 大崎 誠之 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 38'06.301 |
12 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 38'09.405 |
13 | 手島 雄介 | TEAM HRC | Honda | 38'19.509 |
14 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 38'22.235 |
15 | 今野 由寛 | Deotex PANTHERA | Suzuki | 38'26.997 |
16 | 波多野 祐樹 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 38'27.780 |
17 | 須貝 義行 | KEIHINKoharaR.T. | Honda | 38'39.352 |
18 | 津田 一磨 | Team桜井ホンダ | Honda | 38'44.396 |
19 | 山中 正之 | Tele ウルフマンヨシハル | Honda | 38'47.489 |
20 | 苅田 庄平 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | 39'11.168 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 渡辺 篤 | Suzuki | 25 |
2 | 山口 辰也 | Honda | 22 |
3 | 森脇 尚護 | Honda | 20 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 18 |
5 | 阿部 典史 | Yamaha | 16 |
6 | 中須賀 克行 | Yamaha | 15 |
11 | 大崎 誠之 | Yamaha | 10 |
COMMENT
阿部典史選手談(5位)
「開幕までのテスト期間は短かったが順調にこなせた。予選は初めてのノックアウト方式だったが、ウエットでの走行となりどうなることかと思っていた。でも2番手になれて、まずはパフォーマンスを発揮できたと思う。決勝はスタートでトップに立つことができたが、車体が詰め切れていなかったため、そこからベースを上げることができなかった。結果には、正直がっかりしている。次は鈴鹿までには事前テストがあるので、そこでマシンをキッチリと作りこみ臨みたいと思う」
中須賀克行選手談(6位)
「とにかく天候に左右されてしまった。決勝日にここまで気温が上がるとは想定外。しかし最後までキッチリと走り切りきることで課題も見えた。今後は今日のデータを元にして開発を進めたい」
水谷清孝テクニカルディレクター談(YSP&PRESTOレーシング)
「決勝日は今までのテストで経験のないほどに気温・路面温度が上昇し厳しい環境となった。しかし今日のレースでもてぎ用のセッティングや、今後の方向性を確認することができた。次戦は中須賀選手が得意とする鈴鹿なのでチーム一丸となって結果に結びつけたいと思う」
大場常匡監督談(YSP川口店長)
「私自身はレーサーレプリカ世代。プライベートでSUGOを走ったりしていますが、やはり全日本のスターティンググリッドは迫力とドキドキ感が違います。今回は本当に貴重な体験をさせていただきました。今後もみなさんの活躍を期待しています」