全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 10月15日 岡山国際
RACE DATA
■大会名称:2006全日本ロードレース選手権第6戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2006年10月15日(日)
■会場:岡山国際サーキット(3.703Km) ■観客: 18,200人
■天候:晴れ ■温度:23度 ■コース:ドライ
■周回数:25周 ■出走台数:42台 ■完走台数:39台
■PP:渡辺篤(スズキ/1分29秒631)
■FL:中須賀克行(ヤマハ/1分30秒399)
REPORT
中須賀克行、トップ独走中に転倒リタイヤ
YSP&PRESTOレーシングからYZF-R1で出場の中須賀克行は、首位走行中の20周目に転倒しリタイヤに終わった。13日(金)のフリー走行で、非公式ながらコースレコードを上回るタイムを記録して好調なスタートを切った中須賀克行。翌14日(土)の公式予選では、開始早々にコースレコードを上回り、最終的に1分29秒841を記録して、ポールシッターの渡辺、2番グリッドの秋吉(ともにスズキ)に続く3番グリッドを獲得した。
15日(日)の決勝レースは、前日よりもやや風が強いものの大きな変化はなく、穏やかな気候の中でスタートが切られた。そして秋吉がホールショットを奪い、すぐに柳川(カワサキ)が逆転、中須賀はオープニングラップを5位で終了する。3周目のヘアピンで、伊藤(ホンダ)がトップに立ち、秋吉、柳川、中須賀と続き、ここまでがトップグループを形成。そして 6周目のヘアピンでは、秋吉が伊藤をパスしてトップに立ち、中須賀も柳川をとらえて3番手に浮上する。さらに7周目の第1コーナーでは、中須賀は伊藤をパスして2位に上がり、12周目に中須賀はいよいよトップに躍り出る。その後、秋吉をパスした伊藤が2位に上がるが、トップの中須賀は常に伊藤を上回るラップタイムで周回を続け、18周目には2位の伊藤に2秒2の大差をつけた。しかし、20周目のヘアピンで中須賀は転倒。再スタートするが、そのままピットに戻ってリタイヤしてしまった。中須賀のリタイヤ後、レースは伊藤が独走で制し2位に渡辺、 3位には柳川が入った。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | KEIHIN KoharaR.T. | Honda | 37'59.265 |
2 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキwithJOMO | Suzuki | 38'06.904 |
3 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 38'07.931 |
4 | 山口 辰也 | ホンダドリームカストロールRT | Honda | 38'08.894 |
5 | 森脇 尚護 | モリワキMOTULレーシング | Honda | 38'22.383 |
6 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 38'31.209 |
7 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 38'38.886 |
8 | 出口 修 | DyDo MIU Racing | Honda | 38'40.256 |
9 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 38'45.722 |
10 | アレックス・キャミア | モリワキMOTULレーシング | Honda | 38'58.673 |
11 | 須貝 義行 | PANTHERA PLOT | Ducati | 39'09.704 |
12 | 川上 智彦 | チームOSG&モトスポーツ | Honda | 39'17.385 |
13 | 今野 由寛 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 39'18.201 |
14 | 川瀬 裕昌 | WINS FACTORY | Suzuki | 39'24.927 |
15 | 東村伊佐三 | BEET Panasonic LUMIX Racing | Kawasaki | 39'28.403 |
16 | 畠山 泰昌 | Team IHY B.B. | Honda | 38'10.216 |
17 | 宇佐見保弘 | チーム・エッチングファクトリー | Yamaha | 38'14.498 |
18 | 鈴木 慎吾 | MOTO WIN RACING | Honda | 38'20.568 |
19 | 吉田 眞悟 | ホンダドリーム北九州☆Life | Honda | 38'31.993 |
20 | 苅田 庄平 | RS-ITOH&KAZE | Kawasaki | 38'32.390 |
23 | 横張 好拡 | クオリティオート&モトラボEJ | Yamaha | 38'56.500 |
24 | 佐藤 大輔 | DRTバナナハンズOSデザイン | Yamaha | 38'56.699 |
26 | 柳生 和男 | チーム・エッチングファクトリー | Yamaha | 39'24.025 |
28 | 樋口 幸博 | T・モトキッズ | Yamaha | 38'21.353 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | Honda | 100 |
2 | 渡辺 篤 | Suzuki | 94 |
3 | 山口 辰也 | Honda | 65 |
4 | 出口 修 | Honda | 60 |
5 | 柳川 明 | Kawasaki | 60 |
6 | 秋吉 耕佑 | Suzuki | 54 |
12 | 中須賀 克行 | Yamaha | 28 |
COMMENT
中須賀克行選手談(リタイヤ)
「転倒は、自分のミスです。精神面の弱さを痛感しました。でも、今回はレースウイークで安定した天候だったので、その中でマシンのセットアップを詰めて行くことができ、自分が、今の全日本でどれくらいの力を発揮できるのかが分かったレースになりました。最終戦の鈴鹿には、気持ちを入れ替えて、優勝目指して頑張ります」
水谷清孝テクニカルディレクター談
「事前テストから天候が安定していて、コンディションも良かった。これで、常に前に行ける仕様のマシンを作ることができた。レースウィークも天候が安定していて、さらに進化させるセットアップもできたし、タイヤも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた。決勝レースでは、ペースが速すぎて転倒という結果になってしまったが、十二分に手応えを掴むことができたレースでした」
湯浅将司監督談(YSP香川)
「32 名の応援団を結成して、香川からフェリーを乗り継いできました。オフロードの活動はやっているのですが、ロードレースは初めて。コース上は緊張感がすごいですし、ピリピリした雰囲気がいいですね。今回は、中須賀選手がトップを快走するというもの凄いレースを見させていただきました。残念ながら転倒してしまいましたが、今後に大きな可能性を示したレースだったと思っています。ぜひとも優勝してほしいし、これからもしっかり応援しますので、頑張ってください」