全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.04 5月28日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:2006全日本ロードレース選手権第4戦
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2006年5月28日(日)
■会場:大分県・オートポリスサーキット(4.674km) ■観客: 28,325人
■天候:雨 ■温度:14度 ■コース:ウエット
■周回数:18周 ■出走台数:36台 ■完走台数:34台
■PP:秋吉耕佑(スズキ/1分59秒452)
■FL:柳川明(カワサキ/1分51秒022)
REPORT
YZF-R1の中須賀、フロントロウ発進ながら決勝10位に終わる
YZF-R1を駆る中須賀克行は予選3番手フロントロウから決勝スタート。ホールショットを決めて1周目をトップで戻るが2周目以降でタイムが延びずに徐々に後退し10位でチェッカーとなった。
26日(金)の合同走行は、激しい雨と強風の中で行なわれ、中須賀はこの中で、悪天候も手伝ってマシンのフィーリングが掴めず、渋い表情を浮かべていた。しかし若干ながら風雨の勢いが弱まった27日(土)の公式予選で、中須賀は、秋吉耕佑(スズキ)、辻村猛(ホンダ)に次ぐ3番手タイムを記録。
そして今大会では計時予選の上位8人による、最終グリッド決定のためのスーパーポールが行なわれたが、各ライダーのコンディションがあまりにも違ったために結果は不採用。計時予選での順位がそのまま決勝グリッドとなり、中須賀はJSB1000で自身初となるフロントロウにマシンを並べることになった。
決勝は、開始直前に雨が降り始めてスタートが延期される。しかしその後、雨は降らず、上位陣は全車スリックタイヤを装着。レースは、好スタートを切った中須賀がホールショットを決めオープニングラップを制するが、2周目以降でタイムが延びずに徐々に後退してしまう。中盤でトップに立った伊藤真一(ホンダ)が優勝し、柳川明(カワサキ)、秋吉が続き、中須賀は10位でチェッカーとなった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | KEIHIN KoharaR.T. | Honda | 33'53.585 |
2 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'55.769 |
3 | 秋吉 耕佑 | ヨシムラスズキWithJOMO | Suzuki | 33'56.773 |
4 | 徳留 和樹 | ホンダドリーム無限RT | Honda | 34'04.814 |
5 | 山口 辰也 | ホンダドリームカストロールRT | Honda | 34'10.291 |
6 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキWithJOMO | Suzuki | 34'12.107 |
7 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 34'14.018 |
8 | 手島 雄介 | F.C.C.TSR | Honda | 34'16.186 |
9 | 出口 修 | DyDo MIU Racing | Honda | 34'19.077 |
10 | 中須賀 克行 | YSP&PRESTOレーシング | Yamaha | 34'24.463 |
11 | 須貝 義行 | PANTHERA PLOT | Ducati | 34'24.602 |
12 | 本田 晃司 | Team江上&ファクトリーヒロ | Suzuki | 34'51.067 |
13 | 亀谷 長純 | Team 桜井ホンダ | Honda | 34'51.764 |
14 | 畠山 泰昌 | Team IHY B.B. | Honda | 35'12.151 |
15 | Alex Camier | モリワキMOTULレーシング | Honda | 35'12.490 |
16 | 川上 智彦 | チームOSG&モトスポーツ | Honda | 35'18.242 |
17 | 川瀬 裕昌 | WINS FACTORY | Suzuki | 35'23.662 |
18 | 波多野 祐樹 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 35'35.099 |
19 | 野崎 浩司 | Team 38 PS-K | Kawasaki | 35'40.806 |
20 | 東村 伊佐三 | BEET Panasonic LUMIX Racing | Kawasaki | 35'41.342 |
21 | 西 浩史 | 24R工房のむら | Yamaha | 35'42.112 |
33 | 横張 好拡 | クオリティオート&モトラボEJ | Yamaha | 34'12.142 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | Honda | 63 |
2 | 渡辺 篤 | Suzuki | 62 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 45 |
4 | 出口 修 | Honda | 44 |
5 | 山口 辰也 | Honda | 41 |
6 | 秋吉 耕佑 | Suzuki | 41 |
8 | 中須賀 克行 | Yamaha | 28 |
COMMENT
中須賀克行選手談(10位)
「ここ九州は地元。お客さんや全体の雰囲気が慣れ親しんだ感覚です。他のサーキットよりも当然気合いが高まりました。ただ金曜の走行でマシンのフィーリングが合わず、水谷さんと相談してマシンのセットを大きく変更しました。これで土曜日の予選は気持ちよく走れるようになり、初のフロントロウを獲得できました。決勝はスタートも決まったのですが、残念な結果になってしまいました」
水谷清孝テクニカルディレクター談
「レインコンディションではいい状態で走れていたのですが、ドライではテストが不足しており、課題を明確に掴めませんでした。中須賀選手はスタートも上手く決めましたし、1周目をトップで戻ってきたので、その意味ではひとつの課題をクリアできたと思います」
河野一成監督談(YSP大分代表取締役)
「モトクロスには、これまで参加し、観戦してきましたが、ロードは初めてに近いものでした。マシンのサウンドや迫力はものすごくて、自然と気合いが高まってきますね。今回は35?36名の応援団ですがみなさん興奮。結果は10位でライダーやチームの悔しさが伝わってくるレースでしたが、これからの全日本はもちろん、鈴鹿300kmや鈴鹿8耐でも、ぜひとも頑張って欲しいと思います」