全日本ロードレース選手権 JSB1000

RACE DATA

■大会名称：2005全日本ロードレース第3戦筑波大会
■カテゴリ：JSB1000クラス
■開催日：2005年5月15日（日）
■会場：筑波サーキット（2.070km）　■観客数：14,200人
■天候：雨のち曇り　■コース：ドライ
■周回数：30周　■出走台数：35台　■完走台数：30台
■PP：伊藤真一（ホンダ／56秒289）
■FL：伊藤真一（56秒746）

REPORT

YZF-R1を駆る中冨が04年に続き筑波で優勝

決勝は、予選3番手発進の中冨伸一（YSP&PRESTOレーシング）が中盤15周目にトップに浮上し、その後は伊藤真一（ホンダ）の追上げをかわしてトップでチェッカーを受け今季初優勝を飾る。筑波大会としては04年に続く連続優勝となった。

今季の開幕戦ではポールポジション、第2戦では3位獲得と好調の中冨にとって、昨年優勝を飾っている筑波大会は「自然と気持ちが高ぶる」レース。予選は上位6位までがレコードを更新するが、この中で中冨は、伊藤、辻村猛（ホンダ）に続く56秒436のタイムで3番手グリッドを確保。YZF-R1とのコンビネーションの良さと仕上がりをアピールした。

決勝は、好スタートを切って真っ先に第1コーナーに進入した辻村を中冨がピタリとマーク。さらに柳川明（カワサキ）、山口辰也（ホンダ）が続く展開となる。5周目頃から辻村と中冨が後続を引き離し、11周目には二人の一騎討ちの展開となる。続く12周目、中冨が辻村の前に出るが、13周目には辻村が逆転。しかし15周に中冨が辻村をパスすると、一方の辻村はペースを下げ2位集団に埋もれてしまう。これで単独トップとなった中冨に対し、終盤伊藤が急接近するが、伊藤の追い上げをかわして中冨はトップでチェッカーを受けた。

COMMENT

中冨伸一選手談（優勝）

「1周目にトップに立つことを狙っていたが、第2ヘアピンでミスをしてしまった。辻村さんをパスしてからは、周回遅れが出てきて、ペースを上げることが出来なかった。それで終盤に伊藤さんに追いつかれてしまったが、とにかく周遅れをうまくかわすことだけを考え走った。優勝できてもちろん嬉しいが、次はまた気持ちをリセットして頑張る」

高橋和裕テクニカルディレクター談

「みんなが、本当に頑張った結果です。応援、ありがとうございました」

丁子靖監督談（YSP上馬代表取締役）

「それにしても今回は凄いレースでしたね。観ている方としてはドキドキしっぱなしでした。もっとスッキリ勝ってくれないと身体が幾つあっても足りないですね（笑）。今年関東圏では、もてぎで最終戦があり、また応援に行こうと思っています。最終戦ではチャンピオン争いをする中冨選手をまた見たいし、是非チャンピオンを獲得して欲しい。今回は14～15名と応援団を結成して来ましたが全員満足してくれたと思います。中冨選手をはじめチームのみなさん、これからのご活躍を期待しています」