全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
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全日本ロードレース選手権
国内最高峰の二輪ロードレースとして1967年にスタート。その最高峰クラスは、F750、GP500、スーパーバイクと時代に合わせて変遷を続け、2003年にJSB1000となった。現在の全日本ではこのJSB1000を頂点にST1000、ST600、J-GP3が開催されている。
JSB1000は各メーカーのスーパースポーツ(4気筒:600~1000cc、3気筒:750~1000cc、2気筒:850~1200cc)をベースに、レギュレーションに準じてモディファイを加えたレース専用マシンを使用する。その性能は高く、最高速は時速300キロとエキサイティングな戦いが展開される。
2025年は例年より1大会少ない7大会が設定されており、JSB1000は筑波大会を除く6大会で行われる。このうち第2戦SUGO、第4戦もてぎ、第5戦オートポリス、第7戦鈴鹿は2レースが行われ、トータル9レースが開催される。
最高峰クラスでヤマハ発動機は、GP500で3連覇を果たした平忠彦、藤原儀彦をはじめ、スーパーバイクでは吉川和多留、芳賀紀行がチャンピオンを獲得。JSB1000では、前人未到となる通算12度のタイトルを獲得する中須賀克行というチャンピオンを輩出してきた。
ST1000は2020年に新設されたクラス。JSB1000とベースマシンは同様だが、改造範囲が狭く、ダンロップのワンメイクレース(2023-2025年)となっているなど、ライダーの技量で争う育成的な側面を持っている。2025年は5大会・6レースが行われる。
ST600もマシンの改造範囲が狭く、ブリヂストンによるワンメイク(2024-2026年)と、若手ライダーの育成的な役割を担い、ST1000へのステップアップなどが目的となる。過去には、デチャ・クライサート(2012)、横江竜司(2015)、前田恵助(2017)、岡本裕生(2018・2020)、阿部恵斗(2023・2024)がYZF-R6を駆りチャンピオンを獲得している。今シーズンのST600は5大会・6レースが実施される。
ライダー紹介
#2 中須賀 克行
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
チーム
2025年は、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が、国内最高峰のJSB1000に参戦する。ライダーはこのJSB1000で通算89勝をあげ、12回のチャンピオンを獲得してきたベテランの中須賀克行が YZF-R1で参戦する。
この中須賀をサポートするのが、元ヤマハファクトリーライダーで、中須賀をはじめ、2020年の野左根航汰、そして2024年の岡本裕生をチャンピオンライダーに導いた吉川和多留監督。さらにヤマハ発動機のエンジニアや、メカニックがこれを支え、チーム、ライダー、マシンともに日々進化を重ねながら参戦する。
中須賀、通算100勝に向けて勝利を重ねながら、今年は自身13回目のチャンピオン、そしてヤマハ発動機としては、2018年から8連覇の達成にチャレンジする。