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レース情報

全日本モトクロス選手権 IA2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。

Rd.09 10月7日 中国

RACE DATA

■大会名称:2007全日本モトクロス選手権 第9戦中国大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2007年10月7日(日)
■開催地:広島県/世羅グリーンパーク弘楽園
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴のち曇

REPORT

Team YZの3人が表彰台を獲得!

2007年全日本モトクロス選手権・第9戦中国大会が10月7日(日)、世羅グリーンパーク弘楽園(広島県)にて開催された。第8戦では、国際A級初のヒート優勝を果たしたJubilo Racing Teamの尾崎友哉をはじめ、Team YZの小島太久摩、釘村忠も表彰台を獲得した。今回も前回に続きYZを駆るヤマハライダーが活躍したレースとなった。

ヒート1、ホールショットを奪ったのは小島、この後方から新井宏彰(カワサキ)、草野忠道が続く。尾崎は7番手、渡辺学は10番手、釘村は27番手で1周目を終える。序盤のトップ争いは小島と新井に絞られるが、小島のトップは長くは続かず、2周目に新井の先行を許してしまう。また尾崎は2周目に平田優(ホンダ)とジャンプ中に接触して転倒、大事には至らなかったものの、最後尾からの追い上げとなった。

トップ争いは、周回を重ねるごとに調子を上げる新井に対し、小島がそのペースについていけず徐々に後退。その後は新井が終止単独でレースをリードしチェッカー。平田が尾崎との接触でリタイヤしたため、新井とランキング2位の平田とのその差が60ポイントに広がりチャンピオンに王手をかけた。

一方の小島は後半にペースを落として3番手の星野裕(スズキ)に迫られるが、最後までポジションを守りきって2位を獲得。3位にはその星野が入った。渡辺は10番手から確実に順位を上げ、13周目には5番手にポジションをアップ。さらに4番手に上がり前方の小島、星野による2・3位争いに加わろうと追撃を行うが届かずそのまま4位となった。釘村はスタートで大きく出遅れ、7周目には14番手まで挽回するが、その周に再び転倒して順位を落とし最後は11位となった。また最後尾からの追い上げとなった尾崎は18位となった。

ヒート2、ホールショットを奪ったのは新井。これに小島が2番手、渡辺が3番手、釘村が5番手と、Team YZの3人が続く。まず序盤は小島が2番手からトップを狙うが徐々に離されていく。次にこの小島をかわした渡辺が新井の追撃を開始するが届かない。そして、小島をかわして3番手に浮上した釘村が、渡辺と先行する新井を目指して積極的なレースを展開する。そして9周目に釘村が渡辺をかわし2番手に浮上して新井を追う。

しかし、このレースでチャンピオンの獲得を目指していた新井のモチベーションは高く、他を圧倒するベースで周回を重ね、小島、渡辺に続き、釘村をも退けると、最初のチェッカーフラッグ受けた。なお、ランキング2位の平田がヒート1の怪我によりレースを1周でリタイヤしていたため、新井が2007年のIA2クラスチャンピオンとなった。

釘村と渡辺の2位争いは、釘村が9周目に2番手に立って以後は渡辺がピタリとくっついてレースを進めたが、後半になると差が開き、それぞれがポジションを守り、釘村が2位、渡辺は今季初の表彰台となる3位を獲得した。小島は4番手に後退した後、もうひとつ順位を落として5位。尾崎は1周目を終えて16番手と大きく出遅れたが、着実に挽回して、6位でチェッカーを受けた。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 新井 宏彰 TEAM GREEN Kawasaki 32'09.128
2 小島 太久摩 TEAM YZ Yamaha 32'30.014
3 星野 裕 Team SRM Suzuki 32'30.524
4 渡辺 学 TEAM YZ Yamaha 32'36.042
5 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 32'38.816
6 深谷 広一 SEKI Racing MotoRoman Honda 32'55.630
7 草野 忠道 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'03.473
8 星野 優位 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'10.185
9 島崎 大祐 Team SRM Suzuki 33'14.568
10 池谷 優太 Team SRM Suzuki 33'14.794
11 釘村 忠 TEAM YZ Yamaha 33'18.414
12 加藤 吏一 TEAM GREEN Kawasaki 33'21.221
13 三原 拓也 グリーンクラブパーク神戸RT Kawasaki 33'26.898
14 伊藤 正憲 クラブヤマハモトスペース Yamaha 33'28.116
15 辻 健二郎 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'28.412
16 宮田 俊樹 Team BAS with ITOMO Honda 33'30.617
17 種子 善之 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 33'37.200
18 尾崎 友哉 Jubilo RT Yamaha 33'46.333
19 谷 和也 クラブヤマハサンビシwithモトテック Yamaha 33'51.501
20 西山 翌 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 33'51.739

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 新井 宏彰 TEAM GREEN Kawasaki 32'34.838
2 釘村 忠 TEAM YZ Yamaha 32'46.344
3 渡辺 学 TEAM YZ Yamaha 32'54.213
4 深谷 広一 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'01.564
5 小島 太久摩 TEAM YZ Yamaha 33'10.109
6 尾崎 友哉 Jubilo RT Yamaha 33'11.061
7 星野 裕 Team SRM Suzuki 33'11.312
8 三原 拓也 グリーンクラブパーク神戸RT Kawasaki 33'19.895
9 辻 健二郎 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'22.731
10 宮田 俊樹 Team BAS with ITOMO Honda 33'23.477
11 島崎 大祐 Team SRM Suzuki 33'25.465
12 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 33'27.036
13 池谷 優太 Team SRM Suzuki 33'27.116
14 加藤 吏一 TEAM GREEN Kawasaki 33'45.077
15 伊藤 正憲 クラブヤマハモトスペース Yamaha 33'47.793
16 草野 忠道 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'51.254
17 種子 善之 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 33'51.406
18 岡野 聖 Team SRF三重 Suzuki 33'57.099
19 増田 篤 Team SSC XP Suzuki 34'05.957
20 西山 翌 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 34'09.615

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 新井 宏彰 Kawasaki 412
2 平田 優 Honda 327
3 釘村 忠 Yamaha 315
4 小島 太久摩 Yamaha 314
5 尾崎 友哉 Yamaha 285
6 井上 眞一 Kawasaki 237
9 渡辺 学 Yamaha 193
11 草野 忠道 Yamaha 117
15 伊藤 正憲 Yamaha 87
19 斉木 達也 Yamaha 64
20 内山 慎太郎 Yamaha 63
22 深田 卓哉 Yamaha 48
24 中島 敬則 Yamaha 41
36 谷 和也 Yamaha 6
40 井上 洋昭 Yamaha 1

COMMENT

尾崎友哉選手談(18位/6位:総合12位)

「前回の調子そのままに、予選から好調で今回も優勝を狙えると思っていただけに、残念な結果だ。ヒート1は1周目に平田選手と空中で接触して転倒するアクシデントに見舞われた。これで最後尾となり18位。ヒート2はスタートは良かったものの、最終コーナーでラインを変えた際に立ち上がりを失敗して失速。そこで順位をおとしてしまった。その後も団子状態で走行するグループをかわすのに時間をロスしたし、ヒート1での転倒の影響で身体も重く、思うように追い上げができなかった。ただ、名阪での流れは今でも残っているし、最終戦ではこの調子を維持して、もう一度優勝して今シーズンを締めたいと思う」

渡辺学選手談(4位/3位:総合2位)

「ヒート1の1周目は20番手くらいと出遅れたが、良いラインを探しながら攻め続けて4番手まで挽回できた。ただ、中盤6番手あたりを走行しているときにペースを崩して追い上げできない時間帯があった。それが響いて終盤3番手が見えながらも追いつくことができなかった。ヒート2は今シーズン表彰台がないだけにスタートから集中して序盤はとにかく攻め続けた。小島選手をかわし2番手に浮上した後は、新井選手にすでに逃げられていたこともあり、落ち着いてレースをするように切り替えた。釘村選手にかわされた後は、ペースがダウンしていたことあり、ついていくことでリズムを取り戻そうと思っていたが、後半になって疲れて離されてしまった。今回ようやく表彰台に上がることができホッとしているが、最終戦ではもう一度狙っていきたい」

小島太久摩選手談(2位/5位:総合3位)

「土曜、日曜とエンジンのセッティングが決まらず、苦しいレースとなった。それでもヒート1は体力もありなんとか乗り切って2位を獲得。しかしマシンを押さえ込むことに体力を使い切り最後はいままで体験したことがないほどフラフラになった。ヒート2はその影響で、勢いだけでごまかすことができなかった。名阪で納得の結果を残せず、今回も相当乗り込んで臨んだだけに悔しい。レースは、ライダー、マシン、チームがトータルで機能しないと勝てないことを痛感した。次回は今シーズン最後のレース。何度も言っていることだが、勝ちを狙っていくだけ。このインターバルを有効に使い、自分を追い込んで臨みたい」

釘村忠選手談(11位/2位:総合6位)

「実は事前テストで転倒して今回のレースは本調子で臨むことができなかった。しかしこのコースは苦手で、A級昇格以来一度もこの広島で表彰台に立ったことがなかったのでなんとしても表彰台に上がろうと思いこのレースに臨んだ。ヒート1では、スタートで遅れ、その後追い上げてからも転倒して順位を落としたり、全体的に集中力が欠けていた。ヒート2はスタート後6番手。先頭に新井選手がいるのが分かっていたので、それだけを見てレースを運んだ。2番手に上がってからは、自分がタイムを縮めても、すぐに相手もタイムを上げるなど追いつくことができなかった。今回は新井選手が速かったと言えるだろう。結果としては2位となれ、目標を達成できたことは正直に嬉しい。次回はやはり勝つしかないが、全力を尽くし悔いの残らないレースにしたい」

光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談

「尾崎選手は、練習走行、予選と前回の調子を維持しており、今回もいけると思っていただけに残念な結果となってしまった。すべてはヒート1での転倒。レースではどうしても起こりうるアクシデントだが、これで流れがすべて変わってしまった。ヒート2もその影響が大きくでていた。特に序盤でミスして順位を落とすことなど、まさにその典型だと思う。しかし本人はまだ調子を維持しているし、最終戦でも十分に表彰台を狙えるだろう。とにかく今回は不運だったとしか言いようがない」

川崎智之Team YZ監督談

「釘村選手は、今年の課題として怪我をしないことを上げていたが、事前テストで転倒して万全の状態ではなかった。細かなことではあるが、こういった課題を意識して臨まないことには進歩はない。ただ今回はそういった状況のなかでも、ヒート2で2位に入ったことは良かった。小島選手は、ファンから見ると不甲斐ないレースをしたように見えるかもしれないが、マシンのセッティングが仕上がっていない中でこの結果を出しているのだからさすがといえるだろう。今回はチームとして反省しなければならない。渡辺選手に関しては、本来であれば当たり前の成績である。しかし甘いと言われるかもしれないが、やはり監督としては嬉しい結果であるし、チーム全体にとっても良い結果である。このムードを生かして次のレースにつなげてほしい」

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