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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本モトクロス選手権 IA2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。

Rd.06 7月8日 北海道

RACE DATA

■大会名称:2007全日本モトクロス選手権第6戦北海道大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2007年7月8日(日)
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■開催地:北海道/わっさむサーキット
■天候:晴れ

REPORT

釘村が2/1位で今季初の総合優勝を獲得!

2007年全日本モトクロス選手権・第6戦北海道大会が7月8日(日)、わっさむサーキット(北海道)にて開催された。レースではYZ250Fを駆る釘村忠がヒート1で2位、ヒート2では序盤から圧倒的な速さで独走体制を築き、今季初のヒート優勝を飾り総合優勝を獲得。さらに小島太久摩が3/4位として総合3位、2008 年モデルYZ250Fを駆る渡辺学もヒート1で4位を獲得して好調をアピール、後半戦での巻き返しを期待させるレースを披露した。

ヒート1、ホールショットは須田純(カワサキ)、これに小島、渡辺、釘村というTeam YZの3人が好スタート。2周目に入っての順位は須田、小島、渡辺、草野忠道、釘村、平田優(ホンダ)、深田卓哉、新井宏彰(カワサキ)、尾崎友哉はスタートで遅れ11番手で1周目を終える。3周目、小島がトップに立ちレースを展開するが、4・5周で4人のライダーをかわして2番手に上がった平田が小島に迫ると、6周目にトップに立つ。

平田はハイペースで後方グループを引き離しにかかるが、これに唯一食らいついていったのが釘村だった。7周目に3番手、9周目に2番手に上がると、約5秒あった差を徐々に挽回して19周目に平田の背後に迫り、一時トップに浮上するもすぐに抜き返され、勝負はラストラップまでもつれ込むが、一歩及ばす平田に続く2位となった。その後方でも小島、渡辺、新井の3人による激しいバトルが繰り広げられていた。ひとつのミスで順位が入れ替わる緊迫した状況が長く続いたが、小島は渡辺に、渡辺は新井に隙を与えることなく走り切り、小島が3位、渡辺が4位でフィニッシュした。尾崎は序盤で8番手まで浮上するも、その後は1つしか順位を上げられず7位でチェッカーを受けた。

ヒート2のホールショットは、ヒート1に続き須田が獲得し、釘村、新井、小島、草野、平田が続く。尾崎は14番手、渡辺は転倒して最後尾まで順位を落とすも、23番手で1周目を終える。2周目に入り釘村がトップを奪うと、2番の新井を1周1秒以上引き離すダントツのペースでラップを重ね、序盤の内に独走体制を築く。その後方では、新井をかわして平田が2番手に浮上し、釘村の追撃を開始する。
中盤から後半にかけては釘村と平田の差は変わらなかったが、終盤ペースの落ちた釘村に平田が迫り、ラストラップに入ると2人の差は2秒まで縮まる。しかし釘村はこの状況に慌てることなくリードを守りきり、今シーズン初のヒート優勝、さらに2/1位で総合優勝を獲得した。

序盤からペースが上がらず4番手を走行していた小島は、中盤で一時ペースを取り戻して前方の新井に詰め寄るシーンもあったが、後半に力つきて4位。尾崎は中盤までに9番手まで挽回するもコースアウトで11番手に後退したが、再度順位を上げ7位でゴールした。渡辺はトップの釘村と同等のペースで順位を上げ10番手まで挽回していたが、ラストラップに他車と接触してマシンが破損しリタイアとなった。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 平田 優 TEAM HRC Honda 32'42.424
2 釘村 忠 TEAM YZ Yamaha 32'43.460
3 小島 太久摩 TEAM YZ Yamaha 32'46.640
4 渡辺 学 TEAM YZ Yamaha 32'48.466
5 新井 宏彰 TEAM GREEN Kawasaki 32'49.316
6 須田 純 グリーンクラブジュニアライダーズ Kawasaki 33'13.118
7 尾崎 友哉 Jubilo RT Yamaha 33'19.562
8 斉木 達也 クラブヤマハ大磯ムスタング Yamaha 33'28.231
9 深谷 広一 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'29.135
10 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 33'35.000
11 星野 裕 Team SRM Suzuki 33'38.407
12 草野 忠道 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'50.056
13 島崎 大祐 Team SRM Suzuki 33'50.724
14 伊藤 正憲 クラブヤマハモトスペース Yamaha 34'01.667
15 深田 卓哉 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 34'01.669
16 星野 優位 SEKI Racing MotoRoman Honda 34'07.369
17 内山 慎太郎 クラブヤマハYSP浜北大橋 Yamaha 34'14.301
18 関川 信一 モトエジャー&ミカホスポーツwithSRF Suzuki 34'18.378
19 中島 敬則 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 32'47.386(-1 Laps)
20 井上 洋昭 クラブヤマハTEAMKOH-Z Yamaha 32'49.169(-1 Laps)

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 釘村 忠 TEAM YZ Yamaha 32'19.463
2 平田 優 TEAM HRC Honda 32'21.017
3 新井 宏彰 TEAM GREEN Kawasaki 32'27.836
4 小島 太久摩 TEAM YZ Yamaha 32'48.150
5 深谷 広一 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'04.127
6 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 33'08.844
7 尾崎 友哉 Jubilo RT Yamaha 33'10.846
8 島崎 大祐 Team SRM Suzuki 33'13.471
9 内山 慎太郎 クラブヤマハYSP浜北大橋 Yamaha 33'22.418
10 池谷 優太 Team SRM Suzuki 33'23.858
11 須田 純 グリーンクラブジュニアライダーズ Kawasaki 33'29.546
12 深田 卓哉 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'31.293
13 星野 裕 Team SRM Suzuki 33'40.630
14 伊藤 正憲 クラブヤマハモトスペース Yamaha 33'44.703
15 宮田 俊樹 Team BAS with ITOMO Honda 33'45.332
16 草野 忠道 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 33'46.902
17 辻 健二郎 SEKI Racing MotoRoman Honda 33'47.561
18 矢野 昇平 グリーンクラブTEAM TAKASE Kawasaki 33'59.838
19 中堀 敏宏 TEAM HAMMERホンダ学園 Honda 32'24.460(-1 Laps)
20 星野 優位 SEKI Racing MotoRoman Honda 32'26.058(-1 Laps)
21 中島 敬則 クラブヤマハレーシングチーム鷹 Yamaha 32'33.647(-1 Laps)
23 井上 洋昭 クラブヤマハTEAMKOH-Z Yamaha 32'38.569(-1 Laps)
27 渡辺 学 TEAM YZ Yamaha DNF

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 新井 宏彰 Kawasaki 283
2 平田 優 Honda 250
3 小島 太久摩 Yamaha 220
4 釘村 忠 Yamaha 198
5 尾崎 友哉 Yamaha 187
6 須田 純 Kawasaki 173
10 渡辺 学 Yamaha 120
11 草野 忠道 Yamaha 91
13 伊藤 正憲 Yamaha 63
14 内山 慎太郎 Yamaha 56
17 深田 卓哉 Yamaha 48
21 斉木 達也 Yamaha 36
24 中島 敬則 Yamaha 26

COMMENT

尾崎友哉選手談(7位/7位:総合6位)

「今回のレースはスタートにつきる。両ヒートともにトップテンにも入れなかった。本当に不甲斐ないとしか言いようがない。追い上げでも自分よりもペースの遅いライダーをかわすのに時間がかかったり、ミスをしたりと、思うように順位を上げることができず、両ヒート7位となってしまった。自分では相性の良いコースだと思っていただけに、悔しい結果だ。次のレースは得意な藤沢なので、ここでなんとか盛り返したい」

釘村忠選手談(2位/優勝:総合ユ賞)

「ヒート1では序盤5番手で、トップには平田選手がいて、後方に新井選手がおり、前には逃げられないように、また後ろにからのプッシュを受けないため、早めにペースを上げていった。ポジションアップも非常に上手くいき、2番手に上がってからも平田選手に0.5秒くらい速いペースだったので、これは行けると思い調子よく走ることができた。ラストラップで勝負をかけようと思っていたが、バックマーカーなどで思うようアタックできず、そのまま2位となってしまった。

ヒート2は、スタートが決まり、すぐにトップに立つことができた。そこからは、新井選手が後ろだったこともあり、調子良く自然とペースが上がり大きなリードを作ることが出た。しかし後半は正直疲れた。残り2周となったとき、一旦ペースを落として、ラストラップに再度ペースを上げた。フィニッシュラインを通った瞬間は、非常に緊張感のあるレースだったし、随分優勝からも遠ざかっていたので、本当に嬉しかった。次回の藤沢は自分も得意だが、上位陣がみんな速いコースなので変に意識せず、落ち着いて自分の走りに徹したい」

小島太久摩選手談(3位/4位:総合3位)

「ヒート1では、トップに立って一度転倒して2番手に落ち、さらに挽回してトップを取り戻すという、序盤から非常に激しいレースとなった。さらに、2週間前に怪我をしてほとんどバイクに乗る機会もないままレースを迎えたということもあって、中盤以降体力的にきつくなり、トップの2人に離されてしまった。ただ、渡辺選手や新井選手を抑えて3位に入れて良かった。ヒート2はスタートで出遅れて序盤はペースを掴めずに前についていくことができなかった。4番手に順位を下げてから、一時ペースが上がって3番手も見えたのだが、そこで体力的にきつくなり、気持ちも続かなくなって追い上げることができなかった。今回は走り込みができていなかった分、走りにゆとりがなく、苦しいレースとなったが、次回までにはしっかり走り込んで、気持ちも体力も余裕を持って臨みたい」

渡辺学選手談(4位/リタイヤ:総合11位)

「このコースは抜きにくいということがあり、常に攻めの姿勢を崩さずに走ることを心掛けた。ヒート1では、小島選手の後ろでのレースとなったが、ラインが重なってしまい、なかなか抜きどころがなかった。さらに後ろから新井選手がついていたので、それが意識にあって下手にラインを変えられなかったこともあり順位を上げることができなかった。ヒート2は1周目に転倒して最下位から再スタートとなってしまった。ただ、そこで終わりたくはなかったので攻め続けた。その結果10番手まで挽回、さらにラストラップに前を走るライダーが見えていたので、かわして9位を狙ったら、接触してしまいマシンが破損してリタイアとなってしまった。次は得意な藤沢ということで今シーズン初の表彰台を狙っていきたい」

光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談

「今回の尾崎選手は、Team YZの3人ががんばっていただけに、精彩を欠いたレースだった。本来ならば彼らを引っ張っていくくらいのレースをしなければならないし、それができるだけの実力があるだけに、残念な結果となった。残すところ4戦だが、きれいに勝つことは考えず、がむしゃらに1勝を狙ってほしいと思う」

川崎智之Team YZ監督談

「少し遅くなってしまったが、ようやく釘村選手がチームに勝利をもたらしてくれた。これは彼自身がもぎ取った勝利であり。本当に良くやってくれたと思う。小島選手はここまで何度も表彰台に上り、逆に釘村選手、渡辺選手は成績に結びつかなかったので、九州大会のあたりからシリーズではなく、残りのレースで成績を出していこうと話をした。それで気持ちの切り替えができたのかと思う。監督としてはそれがレースの結果に出てくれたことが嬉しい。ただ、この1回だけでなく残りすべてで、こういったレースをしていかねばならない。小島選手を含めこれからが勝負だ」

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