全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.03 4月23日 関東
RACE DATA
■大会名称:2006全日本モトクロス選手権第3戦関東大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2006年4月23日(日)
■開催地:茨城県/自動車安全運転センター
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
REPORT
YZ250FMを駆る尾崎がヒート2で3位を獲得!
2006年全日本モトクロス選手権・第3戦関東大会が4月23日(日)、自動車安全運転センター(茨城県)にて開催された。近畿大会で3/3位と両ヒートで表彰台を獲得し、ランキング3位に浮上したYZ250FMを駆る尾崎友哉は、この第3戦初日の予選では予選で転倒というアクシデントがありながら、2位を獲得し決勝を迎えた。なお今大会、釘村忠は怪我のため欠場。
ヒート1、ホールショットを奪ったのは加藤吏一(K)、そこに新井宏彰(K)、井上眞一(K)、YZ250Fを駆る池谷裕太、小島庸平(S)が続く。1周目中盤には加藤、小島、新井、平田優(K)、尾崎、井上というオーダーとなりファーストラップを終える。2周目に入ると、トップの加藤が転倒して順位を下げると、小島がトップに立ち、新井、平田、尾崎を従え中盤までレースを展開する。
動きがあったのは8周目、4番手を走行していた尾崎が、後方から追い上げてきた井上にかわされ5番手へポジションダウン。さらに9周目、3番手の平田が新井をかわし2番手へ上がる。トップの4人はその後、同ペースでレースを続けるが、5番手の尾崎は徐々に後退してしまう。その後トップグループは接近するシーンもあったが順位の変動はなく、そのまま小島、平田、新井の順でフィニッシュ。尾崎はラスト2周でトップグループとの差を詰めるも届かず、井上に続き5位でのフィニッシュとなった。ヤマハライダーでは、1周目に転倒し最後尾からのレースとなった渡辺学が大きく順位を挽回し10位。続いて草野忠道が11位、深田卓哉が12位となった。
ヒート2、ホールショットを奪ったのは尾崎、その後方には小島、須田純(K)、中村真悟(K)、井上、渡辺が続く。トップの尾崎は独走とはいかないものの、快調なペースで周回を重ね後方との差を徐々に広げていく。一方2番手以降は、小島の順位は変わらないものの、4周目までに渡辺が3番手まで追い上げ、さらに小島との差を縮めていく。
そして迎えた8周目、トップの尾崎がジャンプでコースから外れ、そのリカバーの際にエンジンストップし、小島、渡辺にかわされ3番手へと後退してしまう。しかしすぐに挽回し、渡辺とともに小島の追撃を開始。3人がトップグループを形成したままレースを展開する。
ところが13周目、1周目で大きく出遅れていた勝谷武史(H)が、4番手までポジションを上げると、14周目に尾崎、15周目に渡辺をパス。さらに17周目には小島をかわしてトップに立つと、そのまま2番手以下を突き放し、今季初優勝を飾った。また2番手争いは、渡辺が18周目の最終コーナーで転倒し、小島と尾崎の一騎討ちとなるが、尾崎は最後まで攻めきれず、そのまま2位小島、3位尾崎の順でフィニッシュとなった。渡辺は転倒の結果、尾崎、新井にかわされてしまったが、今季最上位となる5位でレースを終えた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 小島 庸平 | Team SUZUKI | Suzuki | 32'33.699 |
2 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'35.507 |
3 | 新井 宏彰 | グリーンクラブPark神戸RT | Kawasaki | 32'36.143 |
4 | 井上 眞一 | K.R.T. | Kawasaki | 32'37.223 |
5 | 尾崎 友哉 | Jubilo RT | Yamaha | 32'40.122 |
6 | 勝谷 武史 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 32'45.584 |
7 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'56.035 |
8 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダーズ | Kawasaki | 33'05.623 |
9 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman&ホンダ学園 | Honda | 33'19.982 |
10 | 渡辺 学 | 茨城土浦レーシング | Yamaha | 33'36.214 |
11 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'37.643 |
12 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'37.819 |
13 | 星野 裕 | Team SRM | Suzuki | 33'54.344 |
14 | 中堀 敏宏 | Honda | 33'54.486 | |
15 | 星野 優位 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'57.129 |
16 | 中島 敬則 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'08.067 |
17 | 増田 篤 | Team SSC XP | Suzuki | 32'34.457(-1L) |
18 | 杉山 和起 | T.E.SPORT | Honda | 32'42.848(-1L) |
19 | 関川 信一 | T.E.SPORT | Honda | 32'43.410(-1L) |
20 | 斉木 達也 | クラブヤマハ大磯ムスタング | Yamaha | 32'58.076(-1L) |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 勝谷 武史 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 31'53.063 |
2 | 小島 庸平 | Team SUZUKI | Suzuki | 31'56.970 |
3 | 尾崎 友哉 | Jubilo RT | Yamaha | 31'58.509 |
4 | 新井 宏彰 | グリーンクラブPark神戸RT | Kawasaki | 32'04.216 |
5 | 渡辺 学 | 茨城土浦レーシング | Yamaha | 32'11.421 |
6 | 井上 眞一 | K.R.T. | Kawasaki | 32'13.493 |
7 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'19.166 |
8 | 星野 裕 | Team SRM | Suzuki | 32'21.924 |
9 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダーズ | Kawasaki | 32'25.802 |
10 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 32'47.996 |
11 | 中村 真悟 | Kawasaki | 32'50.365 | |
12 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'00.497 |
13 | 中堀 敏宏 | Honda | 33'01.761 | |
14 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman&ホンダ学園 | Honda | 33'06.135 |
15 | 中島 敬則 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'07.382 |
16 | 増田 篤 | Team SSC XP | Suzuki | 33'13.332 |
17 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'13.945 |
18 | 内山 慎太郎 | クラブヤマハYSP浜北大橋 | Yamaha | 33'24.895 |
19 | 池谷 優太 | クラブヤマハMotoTech RT&REDZONE | Yamaha | 33'29.200 |
20 | 斉木 達也 | クラブヤマハ大磯ムスタング | Yamaha | 32'00.305(-1L) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 平田 優 | Kawasaki | 126 |
2 | 新井 宏彰 | Kawasaki | 121 |
3 | 小島 庸平 | Suzuki | 114 |
4 | 勝谷 武史 | Honda | 114 |
5 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 108 |
6 | 井上 眞一 | Kawasaki | 91 |
8 | 渡辺 学 | Yamaha | 69 |
9 | 深田 卓哉 | Yamaha | 66 |
14 | 草野 忠道 | Yamaha | 36 |
15 | 池谷 優太 | Yamaha | 25 |
16 | 中島 敬則 | Yamaha | 25 |
17 | 坂下 賢記 | Yamaha | 21 |
23 | 内山 慎太郎 | Yamaha | 10 |
27 | 斉木 達也 | Yamaha | 4 |
COMMENT
尾崎友哉選手談(5位/3位)
「ヒート1は4番手スタートで序盤から勝負するつもりで平田選手をプッシュしていたが、ミスが重なって離された後に、中だるみしてしまいペースを上げられず、井上選手にも抜かれてしまった。その後はラインを探しながら走り、ラスト3周になってスピードを取り戻しスパートしたが追いつかなかった。
ヒート2はスタートを出て、序盤から後ろが離れて行くのがわかったので、自分のペースとラインに気をつけて走った。しかし、ジャンプの際にコースアウトし、その後砂地に入ってしまいエンスト。幸いにも序盤だったし、遅れても後半勝負できる自信もあったので、渡辺選手に追い付いてからは様子を見ながらレースを運んだ。後ろから来た勝谷選手に抜かれてしまったが、その後は表彰台を目指してさらにプッシュし、3位に入ることができた。今シーズンは自信をもってレースができているが、チャンスを結果に繋げられずにいる。それはまだ自分に足りないところがあると言うこと。なかなか優勝は難しいことが分かったが、とにかく1勝を目指して今後も努力していきたい」
光安鉄美監督談
「前回のレースが3/3位という順位だったので、今回はさらに上の順位を期待していた。ヒート1・2ともにリズムも良かったし、タイムもトップライダーに劣らないものだった。特にヒート2ではスタートからトップに立ち、尾崎選手の持つ実力を発揮していたと思う。監督としては、今回優勝してさらに成長してくれることを臨んでいたが、やはり優勝というのは簡単ではないことを尾崎選手自身、痛いほど感じたレースとなったのではないだろうか。確かに悔しいだろうが、良い経験になったはず。今後は今回のようなミスがないように、しっかり努力して本物のトップライダーに成長してほしい」